矢口真里さんが『しくじり先生』に出てくださるのを待っています


 『しくじり先生』が好き。好きすぎる。今は月9ドラマの『デート〜恋とはどんなものかしら〜』とこの『しくじり先生』を楽しみにして生きていると言っても過言ではない。あ、もちろん嵐は別腹ですよー。

 ご存知ない方のために紹介すると、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』はテレ朝の木曜深夜のバラエティ番組。タイトルの通り、反面教師から学ぼうということで、レギュラーである担任(オードリー若林)と生徒(平成ノブシコブシ吉村ほか)が待つ教室に特別講師の“しくじり先生”が週替りでやってくるという設定です。

 この“しくじり先生”達が、毎回ハズレなし。とんでもなく面白い。

 特に神回だった杉村太蔵先生の時は、失言続きで叱られることの多かった国会議員時代、座右の銘が「うるせぇ」だったと暴露。大事MANブラザーズバンド(現:大事MANブラザーズオーケストラ)のボーカル立川俊之先生は「25年間歌い続けたら大事なものがわからなくなった」「今の時期J-POPはやたら桜舞い散らかしやがります」などと危険なぶっちゃけコメントを連発してました。

 しくじった先生たちの洒落にならないぶっちゃけコメントが面白いのはもちろんなのですが、面白さの肝は、先生たちにハンパない自虐の精神とハンパない開き直りがあること。だから、明るい。見たあとはとても明るい気持ちになれる。

 そう、人はしくじるのだ。とんでもなくしくじっても、自分がクズだと思っても、生きていかねばならないのだ。しくじりから目をそらさずに、反省しきれなくとも消化して笑って、強くなろう――という実は真面目なメッセージが、番組を貫いているのだと私は思っています。

 そんなこともあって、この番組を見ると、先生たちのことが大好きになります。いつも人選が絶妙で、わりと嫌われがちなタレント達が登場するし、私も「あまり好きではないな」と思っていたタレントさんがほとんどだけど、今は全員大好き。かっこいいとすら思う。誤解していて本当にごめんなさい。

 逆に出てくる人全員を嫌いになってしまう『解決!ナイナイアンサー』を思い出すと、ナイナイアンサーの出演者には自己批判の精神がなく自身のしくじりを未消化のまま(悩み相談だから当然ですが)出てくるから、こちらもモヤッとしてしまうのだなと思います。そこが面白さでもあるので、それはそれでいいんですけど。

 モヤッとしているところをあざやかに解説・代弁してもらえると(たとえば故ナンシー関のコラムがそうであったように)胸のすく思いがする訳ですが、『しくじり先生』ではそのあざやかな解説と代弁がモヤッとの原因であるご本人によってなされるのだから、そりゃ痛快で好きになるってもんですよね。すばらしい。

 しくじり先生として登場する人だって、今もなおこじらせているかもしれないし、現在進行形でしくじり続けているのかもしれないけれども、そうは見せない台本(授業は教科書を使ってテンポよく進みます)と進行がまたよく出来ているし、出演者への愛を感じられます。構成作家さんすごい。

 いやー、いい番組ですよね!(べた褒め)

 

 で、タイトルの通り、私は矢口真里さんが『しくじり先生』に出てお茶の間の好感度を取り戻してくれる日を待っています。先日の『ロンドンハーツ』では開き直れてなくて番組最後には涙目になっていた矢口さん。番組中では「『有吉先生の進路相談』(ロンハー内の名物企画)に出よう」と言われてましたが、もちろんそれも見たいけれども、私は早く『しくじり先生』に出てほしい。構成作家さんが書くのであろう自虐と開き直りの完璧なシナリオから学んで、消化しきれなくとも演じきって、再生の道を見つけてほしいです。強くて明るいやぐっつぁんが見たいよ。


 そしてこの『しくじり先生』、今週末にスペシャル番組があるそうです。浅田舞、尾木ママ、石田純一が「ダメ家族」についてのしくじり講義をすると。ひゃー面白そう。尾木ママ、しくじってたんですね……。
http://www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/


以上、(青井おなじみの)誰からも頼まれてないのにひたすら褒めて宣伝する長文でした!


 

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