自分らしい仕事 ジェンダーポジティブの視点から

今の仕事を得るきっかけとなった、友人のTさんを描いた絵です。
「ジェンダー」がテーマでした。

「自分らしい仕事〜ジェンダーポジティブの視点から〜」コンセプト


私の古くからの友人Tさんは、パートナーのKさんと家作りを仕事にしている。 
彼女の仕事にはニッカポッカと安全靴が欠かせない。それらを身につけ、彼女は職人さん達と働いている。

社会的な性の定義や役割にまつわる問題を捉え直し、誰もが規範に縛られない社会の発展を促す、ジェンダー・ポジティブという考え方を知った時、私の頭に浮かんだのは、通常なら男性の職場とされる現場で創造的な家作りを誇りをもってしているTさんの笑顔だった。

東日本大震災のあった2011年、TさんはパートナーのKさんをリーダーに震災直後から結成された復興支援ボランティアチームのメンバーとして被災地にいた。ニッカポッカと安全靴を履いて笑顔で復興活動にあたった。そして、2012年五月、延べ1000人のボランティアと地元の人々とともに力を合わせ、南三陸町歌津に、被災者の心と笑顔を繋ぐ拠点となることを願い「迎賓館 鍵」という竪穴住居型の集会所を築きあげた。

この絵の背景がその「鍵」の内部の一部である。

人はジェンダーに関わらず、平等な権利や責任、機会をもつべきだ。制度としていわゆるガラスの天井のようなジェンダーにおける不平等な問題をなくしてゆくことももちろん必要だが、個々の人々がジェンダー・ポジティブな視点から、自分らしく本来の力を発揮することが多くの人々に勇気と希望を与え、社会を今よりも良くしてゆくことに繋がるのだと、Tさんの在り方を見ていると思う。

この迎賓館「鍵」という素晴らしい建物は、
建造された年のログハウス・オブ・ザ イヤーの銀賞を
受賞し、地域の憩いの場所となっています。

アシリ・レラさんによる鎮魂のためのアイヌの祈りの儀式、カムイノミ


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