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60代にして通信制大学で学んでいます。 noteは、気持ちの整理用♪なんかいいんじゃな…

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60代にして通信制大学で学んでいます。 noteは、気持ちの整理用♪なんかいいんじゃない(#^^#)と思ってもらえるような文章を書きたい。 本業は洋裁講師、洋裁・日々の事はブログにも書いてます。 あおい洋裁ブログhttps://aoiroom.com/

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「あけぼの」を追いかけて~シニア大学生のひとりごと

あなたにとっての春とは?と聞かれたら、土なのではないか・・・という気がする。 冬の冷たい空気の中に、ほんの一瞬湿った土のにおいがしたとき、ああ春がもうすぐなのだと感じる。 それは、ほんのり温かな細長い空気になって、鼻孔の隙間から入って、冬の間に縮こまってしまった心を緩ませてくれる。 ☆ 今から48年前、高校生の時『枕草子』(清少納言)を初めて知った。 古典の授業は退屈で、全く興味が湧かなかった。 古文体は難解で、意味もわからず、脳内にとどまることなく消え去っていく。 ただ

    • VS樋口一葉『十三夜』

      春から通い始めた通信制大学でのオンライン授業でのこと。 「次までに読んできてください。」教授が言う。 「全文PDFファイルにしてありますからね」。 樋口一葉の『十三夜』。 明治を代表する名作である。 読んだことはない。 早速プリントアウトし、読み始める。 「例(いつも)は威勢よき・・・」。 冒頭のこの文章でいやな予感。 さらに10行目。 「ゑゝ厭や厭やと・・・」。 確信した。 これは、歴史的仮名遣い*だ。 (終わった。) がっくりしながらも、文字を追う。 全体が、暗号のよ

      • 金色に光り輝くかけがえのない宝物

        ロキソニン鎮痛剤は、かつて私の常備薬であった。 辛い頭痛を、一撃でとは言わないが、なんとか日常を送れるくらいには収めてくれる。 3人の子どもたちがまだ家にいた頃は、特にひどく、2、3日に一度、また時には、連日お世話になることもあった。 それが50代を境に激減し、60歳を過ぎた今では、ほぼ服用することはなくなった。 心配事が減ったからか、体質が変化したのか、それとも痛みに鈍感になったのか、理由ははっきりわからない。 頭痛の種は、前触れなくポッと芽を出す。 放っておいて収まるこ

        • 青い夕日

          寒すぎた冬の夕暮れ時にみられる。いつもの赤い夕焼けの代わりに。 太陽が遠くの山に沈もうとしたその時、山際が真っ青になる。 その瞬間に願い事を唱えたら、必ず叶うと言われている。 メリットは、誰でも必ず真剣に願えば叶えられること。 老若男女、年齢も貧富も関係ない。誰でも平等。 しかも運が良ければ、一生のうち何度でもみられるし、何度もお願いすることができる。 デメリットは、金銭に関わることはNG。 少しでもお金のにおいがしたら、もう絶対に叶わない。 しかもその瞬間、もう一生、二

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          実家とは変化するもの

          まだ両親が健在だった頃は、お正月にはまだ幼かった子どもたちを連れて実家へと遊びに行ったものだ。 子どもたちが成長し、だんだん親と行動を共にしなくなると、実家への足も遠くなった。 両親が亡くなり、子どもたちもそれぞれ結婚し、家を出て行くと、今度は自分たちの家が子どもたちの実家となる。出向く立場から、今度は迎える立場へと変化する。 今年は、コロナ禍以降久しぶりに全員そろった年末年始だった。 総勢12名で迎えるお正月は、賑やかを通り越して戦争のようだった。 食べることから洗濯、

          実家とは変化するもの

          トイレの神様に出会った日~忘れられない瞬間

          小川こころ先生との出会いは、とあるビルの化粧室だった。 4年前の春、先生の単発の文章講座を受講すべく、銀座にいた。時間より少し前についたので、トイレへ向かう。まずは落ち着きたい。手を洗ったり、顔を直したりして、準備を整えたい。 この講座をストアカで見つけたときは、行きたい、絶対、とわくわく感でいっぱいだったのに、少し後悔しはじめていた。 ここは銀座だ。名前のイメージだけで、すでに圧倒されていた。 講座だってきっと若い人ばかり、浮いてしまわないだろうか。それよりついて行けるの

          トイレの神様に出会った日~忘れられない瞬間

          家族の帰省:整理整頓で冷蔵庫の不安を克服した話

          秋の気配が、ほんの少し風に混じる夏の終わり、 子供たち三家族が帰省してきた。 皆30を超え、それぞれ結婚し、実家の山梨を離れ都内で暮らしている。 久しぶりの宴。 心配なのは、冷蔵庫の収納量だ。 ☆ 昨年9月、娘と息子にそれぞれの子どもが、5日違いで生まれた。 1歳の誕生日のお祝いも兼ねて、みんなで集まりたいとのことだった。 帰省予定まであと10日ほど、早速準備に取りかかる。 みんなの好みをあれこれと思い巡らせながら、買うものをリストアップしていく。 飲み物も必要だし、ワ

          家族の帰省:整理整頓で冷蔵庫の不安を克服した話

          夏の空に描く笑顔と花火の記憶

          何でもない日常の中で織り成す一コマ。ほんの些細な出来事だけれど、心に刻まれた夏の夜の花火。懐かしさが胸を満たす。 人生の中で大切なのは、特別なイベントだけでなく、何気ない瞬間にも宿る喜びと幸せ。あの夜の笑顔とキラキラ花火が教えてくれたこと―それが今回のお話。 25年前の記憶 花火が好きだ。 夜空に燦然と輝く大きな打ち上げ花火もすばらしいけれど、家族で楽しむ手持ち花火がいい。 子どもたちがまだ小学生だった頃、夏休みの夜、よく花火を楽しんだ。 夕飯も早々に済ませて、準備開始。

          夏の空に描く笑顔と花火の記憶

          決められない中高年の皆様へ~簡単じゃない~クリックまでの道のり

          ネットショッピングは、便利だ。いつでも買い物を楽しめる。 早朝でも深夜でも、雨の日も風の日も猛暑の日も、家から出ることなく自分のタイミングで買い物ができる。 しかも次の日にはちゃんと家まで届けてくれる。非常に効率がいい。 たとえば、傘。 検索窓に、傘、軽量、ワンタッチ、晴雨兼用など、条件を打ち込むと、何万点とある商品から、瞬時に選別し、表示してくれる。 候補のものが決まったら、材質や質感などを写真で観察。在庫や送料、お届け日時を確認し、購入用のカートに入れる。 必要事項を打

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          きゅうり~一晩おくとかはなし!で完成!

          毎日暑くて、きゅうりがぐんぐん生長してます! ありがたいことだけど、きゅうりばっかり大量にあってもちょっと困る なんとかしたい。 もうお手間は取らせません。 すぐできてすぐにおいしい(^_-) ホントホント。 「きゅうり大量消費」で検索しても たいていは、こう出る。 ・・・いったん塩で漬け込んで・・・ ・・・一晩おいてから・・・ 漬け汁を作っておいて・・・ などと結局ひと手間あるのだ!!!!! おいしいよ。たしかにひと手間かけたらおいしいのだ。 でもその手間が・・・い

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          猛暑の日、優しい人に助けてもらった

          サッと血の気が引いて、辺りが歪んだ。 駅に入る階段を降りようと下を向いたその時。 揺れているのは自分だと、すぐに気づいた。 手すりにつかまり、座り込んだ。 目を閉じて、必死で身体を支えながら、治まるのを待った。 無理だったのかもしれない。後悔していた。 帰ろう。そう思った時、声を掛けられた。 「大丈夫ですか?」。 高校生?制服姿の女の子だった。 ☆ いつもと違う朝だった。怠いし頭痛もする。 昼には出かける予定になっていた。不安になり、薬を飲む。 昨夜も少し怠さがあり、夕

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          迷ってばかりの人生だよ

          ああすればよかったと、後悔するのは簡単で だからこうなんだと、落ち込むのもたやすいよ。 じゃあ、これからどうすればっていうのは、難しくて やりたいことをやればいいって、わかっているけど それもなんだか慣れてない。 ああしたいこうしたいは、いろいろあるけど 本当にしたいのかって言われたら、よくわからない。 今こそと踏ん切って、大学へと進んだけれど レベルはなかなか高くって この道でよかったのかと、また迷う。 ながらへば またこの頃や しのばれん 憂しと見し世ぞ 今は恋し

          迷ってばかりの人生だよ

          真夏のコロッケ

          茹で上がったジャガイモをつぶして、炒めた玉ねぎと肉を入れる。全体をほっこり混ぜて丸めたら、小麦粉、卵、パン粉と付けていく。カリッと揚がったら完成。   今日は、久しぶりにコロッケを作ろうと思い立った。久しぶりのコロッケ作り。娘たちがいた頃は、分担しながら、一緒に作った。何の変哲もない普通の基本のコロッケだけど、たわいもない話をしながらのひとときは、楽しかった。 ふと見上げると、夏の日差しに照らされた葉が、キラキラユラユラと風に揺れている。静かな午後。一人だと、やっぱり、ちょ

          真夏のコロッケ

          シニアが通信制大学で学んでみる~見えてきたメリットとデメリット

          この春より、通信制大学で学び始めました。 はじめはやる気満々で入学し、4月当初は張り切っていたものの、やり進めていくうちにどんどん意気消沈。5月にひどい風邪をひいたときは、もう無理かと思ってしまいました。 それでも、60歳以上の地方在住の者にとって、新たな学びの機会を提供してくれる通信制大学。自宅や地元での学習が可能なため、今回のように体調がすぐれなくても、何とか頑張りきることができました。 一方で、学習の孤独感や自己管理の重要性なども同時に考えさせられました。ただやみくも

          シニアが通信制大学で学んでみる~見えてきたメリットとデメリット

          こまちの赤に会いたくて

          念願だった秋田新幹線こまちに乗る時がやってきた。 いつだったのか忘れたけれど、たぶん東北への旅の日、東京駅であの赤いボディを見かけたときから、どうしても乗りたいと思ってきた。 秋田に思い入れがあるわけでもないから、行く理由も見当たらない。無理やりでも観光しようかと思ったり、いろいろと考えたけれど、ただ乗るだけの理由だっていいと自分に言い聞かせて今日を迎えたのだ。 朝早く家を出て東京駅に向かう。時間よりだいぶ早く新幹線ホームに行く。ワクワク。胸が高鳴る。早く来ないかなと、ウロ

          こまちの赤に会いたくて

          富士山で位置を知る~自分の場所を見つける旅

          旅先で、東西南北を確認することはあるだろうか。 太陽の向きか。直観的体感か。そもそも南か北かなんて、考えることがあるだろうか。引っ越しの時とか、洗濯物干しの時とかくらいしか気にしない。むしろ考えることの方が少ないのかもしれない。今の生活に方角なんて必要でさえないかもしれない。原始時代じゃあるまいし、南がどっちなんて知らなくたって、暮らしていける。 生まれも育ちも山梨県の私。方角の基準は、富士山である。 ★ 先日、友人と秋田旅行へ出かけた。念願のこまちに乗って。あの赤いボ

          富士山で位置を知る~自分の場所を見つける旅