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女性エロゲーマーがダーク系作品好きって言いがちなのは何故?


※このテキストは正確な統計に基づかない、全く論拠のないごく個人的な想像による、感想文です。憶測も憶測になります。




こんにちは、画家のあおいうにです。私は女性ですが、アダルト美少女ゲーム、いわゆるエロゲーが大好きで、そのテーマで同人誌を出したこともあります。あおいうにのBOOTHで買えます。




 

ちなみに、「女性のエロゲーマーなんてあんまりいないんじゃないの?男の人がやるものでしょ??」と言った誤解・偏見が蔓延っていますが、女性エロゲーマーはSNSを見ていてもかなり多いです。
そして、それはここ最近だけの傾向でもありません。

私は小学校4年生の頃(2001年)からインターネット漬けだからわかりますが、少なくとも00年代初頭からは女性でエロゲーをやるというのは、大して珍しくもない趣味でした。
(職場や学校でわざわざ言わないだけだと思います。)

例えば、男女逆で言うと腐男子(BL作品を好む男性)の人口よりは多いはずです。


また、女性でエロゲーをやる理由は、ズバリ、

ストーリーが面白いから

です。
キャラが可愛いとか、好きな声優が出ているなどもあるでしょうが、やはり、ダントツで重視する点はシナリオでしょう。

エロゲーをやる女性はエロいシーンが好き!エロいことが好き!
そういう女性ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、かなりの少数派かと思われます。

ちなみに、男性エロゲーマーも結局は話が面白ければエロくなくていいって人は多いです。

じゃあ、なんでギャルゲー(全年齢の美少女ゲーム)をやらないの?と思いますよね。

それは、ギャルゲーにはできない年齢制限によって可能な、大人のストーリーが楽しみたいからです。

また、かつてロマンポルノ映画から多くの優秀な映画監督が輩出されたのはご存知ですよね。

それと同じように、作家志望のシナリオライターがエロゲーを実験場として自由度の高いストーリーを作って、好きにやれる。
ただアダルトシーンを一部くっつけるだけで、好きな物語を紡いで世に出せる」ということです。

話が脱線しました。エロゲーを知らない人も多いと思うので、前提の共有でした。 



私は、同じく女性でエロゲーマーの同好の士と接する機会も多いです。

そこでどんなエロゲーが好きか尋ねると、何故か、所謂ダーク系の作品が好きだと答える方が多いのです。SNSで好きな作品を挙げている女性を見ても、やはりその傾向は強いです。

具体的には、ブランドだとBlack Cyc(代表作は「ゴア・スクリーミング・ショウ」など)、Innocent Grey(「代表作は「カルタグラ」など)、ライアーソフト(代表作は「腐り姫」など)。タイトルだと、「さよならを教えて」、「euphoria」、「ジサツのための101の方法」、「沙耶の唄」など。
このあたりの所謂、鬱、グロ、リョナ、陵辱、電波系などの暗めの作品を好む女性が多いと体感してます。

「いや、euphoriaやゴアスクの真のテーマは純愛でしかないし、全然暗くないぞ!!!暗いと一括りにしないで!」と豪語する方もいらっしゃるとは思いますが、葉鍵(一部の作品)やゆずソフト、ぱれっとなどと比べてしまうと相対的にはやはりダークなシーンが多いです。

そういった女性が性欲以外でレ○プものを好む理由って何よ??と考えて至った結論がこちら。
先ほども言ったように、 

「成人指定でしか表現できない大人のストーリーが楽しめるから、そしてそれは他のどのメディアでも代用不可能だから」

です。

そう、明るいハートフルな学園恋愛ものは、少女漫画や少女アニメで代用が可能なのです。女性にとっては、女性視点の物語の方がリアリティを感じるし、わざわざエロゲーでそれを楽しもうとは思わない。
純愛やトキメキというのは、映画や小説でも摂取できる養分です。

特に、乙女ゲーは女性にとって糖度(ゲーム用語で「恋愛要素の濃さ・甘さ」の比喩)の高いものが多く、ときめきを摂取するには十二分です。

恋愛もののエロゲーにリアリティや糖度が低いとは言いません。
ただ、鬱ゲー好きの女性にはそれが感じ取りにくい。(「君が望む永遠」は個人的にすごく良かったです。)
あまり共感できないのです。

一般的には、「共感」や「心理描写」、「感情の機微」、「複雑な人間関係」をストーリーに求めがちな女性にとって、純愛エロゲーをやる必然性は薄いように感じます。
BL作品や少女漫画の方がそういった要素は濃いので、どうしてもそちらを選んでしまいます。

また、女性はホラーものが好きな人が多いです。ホラー専門の漫画雑誌は大体女性向けです。(というか、男性向けのホラー漫画誌見たことないです。あったら教えてください。)

ホラーを見る感覚で鬱ゲー凌辱ゲーをプレイする女性も少なくはなさそうです。

EXTRAVAGANZAシリーズのリョナ描写はどんなホラー漫画にも出てこないぐらい過激だし、ストーリーも重厚です。また、絵は可愛いのにキャラはそれぞれみんな深掘りされてて人間味があり、共感できます。

鬱エロゲーのヒロインたちは皆どこか人間臭くて、心理描写が豊かなので、自己投影して共感がしやすいんだと思います。
純愛エロゲーになくて鬱エロゲーにあるものとは、「ヒロインの人間臭さ」なのではないでしょうか。

また、名作ホラー映画と比較するのも悪いですが、私にとっては、エロゲの「ゴア」は映画の「キャリー」より面白く、エロゲの「euphoria」は映画の「CUBE」より面白いとすら感じました。

ホラー漫画やホラー映画と比較しても、エロゲーでしか摂取できない養分がありそうです。

女性はダーク系エロゲーに、他のどのメディアとも代用不可能な

「エロゲーにしか表現できない可能性」

を見出しているのではないでしょうか。




私は個人的に「クライミライシリーズ」とか、「アノニマス」、「無限煉姦」とかが大好きなのですが、地味にマイナーなのでもっと広まってほしいですね〜。 


(「夢幻廻廊」は一番好きなエロゲですが、充分女性に有名な気がします。)
 
 


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