「もう少しダサくして」に置き換わる言葉
こんにちは。
idontknow.tokyo の青木です。
「少しダサくした方が売れる」
そんな感じの言葉。商品やサービスを作る人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
僕の身近ではあまり聞かなくなったんですけど、インターンや新社会人になった若い子から「上司や先輩に言われた」としてよく話題に上がります。
それを聞くたびに、僕は「言葉選びが上手くないなあ…」って、思います。
たぶん、その人が伝えたかったのは、たとえば
「目に止まらなきゃ気づいてもらえない」
「伝わらなきゃ買ってもらえない」
「暮らしに馴染まなきゃ使ってもらえない」
みたいなことだと思うんです。
つまり、自分の主観や自分の価値観ばっかりに頼らずに
・どんな状況にいる
・誰に気づいて欲しくて
・何を伝えたいのか?
をきちんと、解像度を上げて考えようねってことなのかなと。
「ダサくする」って言葉だと「悪くする」ようにしか聞こえないんですけど
受け手のことを具体的に想像して「こうしたら気づいてくれるかな、買ってくれるかな、使ってくれるかなっ」て策を巡らすことは、サプライズプレゼントを仕込むみたいでワクワクできるのではないかなと。
ダサいって何?
さて、そもそも「ダサい」っていう言葉の意味はなんでしょう?
Wikipediaさんから引用させていただきますと
ダサいとは、「恰好悪い」「野暮ったい」「垢抜けない」などといった意味を持つ俗語・若者語である[1]。
語源については田舎という単語を「だしゃ」と読み、形容詞化して「だしゃい」と読んだものが転じて「ダサい」となったとする説[3][2]、(以下略)
ということで、どうも「田舎くさい」というあたりからできた言葉のようです。
これも今の目線で見ると不思議ですよね。
都会らしい=良い
田舎らしい=悪い
なんて価値観、あまりにも古臭くないですか。土臭いのって、今の時代むしろ格好良いですよね。
そこで、僕たちidontknow.tokyoは考えましたよ。
ダサいの語源の「田舎い(だしゃい)」を「田舎臭くて格好良い」という意味で使っていこうじゃないか!って。
そんなことを話していたら、僕たちの信頼するスーパーエンジニア永山純一さんが、こんなことを言いました。
「だしゃれとかどうですか?」って。
だしゃれ!
・親しみやすい
・生活感を感じる
・土っぽい
・田舎っぽい
・その土地ならでは
そういう格好よさを指す言葉。それが「田舎れ(だしゃれ)」です。
イントネーションは「オシャレ」と同じ。
そんなわけで、最初に書いた「少しダサくする」っていう言葉を使いそうになったら、ちょっと深呼吸。
もっと解像度を上げて、受け手のことを考えるも良し。
あるいは、こう言ってもいいかもしれない。
「もう少しダシャレにしてみよう!」
\だしゃれ/
※この内容は、idontknow.tokyoが毎週月曜行なっているライブ配信トークの中から生まれました。
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