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《「一人だけ野球」な個人企画》都道府県見聞録――時代変遷の記録 その2

「一人だけ野球」な個人企画 都道府県見聞録――時代変遷の記録 その2

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・【四月二十九日の国民の祝日「みどりの日」】五月四日に移動となる。昭和天皇の誕生日は「昭和の日」に
・【東京電力福島第一原子力発電所】原発としての機能喪失
・【「不滅の《KKコンビ》」たる東京電力柏崎刈羽原子力発電所】世界最大八二一二メガワットの出力を誇る原発は、二〇一一年三月以降、一号機から七号機まで長らく「定期検査中」
・【東海第二原発】東日本大震災で被害があり、やはり現在まで「定期検査中」
・【JR東日本信濃川発電所と、流域自治体や地元利水者との「揺るぎなき信頼関係」】JR東による「不正取水問題」が発覚し一時発電停止。最低でも十年間にわたり取水量を虚偽報告していた
・【JR東日本の「マンモス労組」】先頃のスト計画をきっかけに三万人以上もの大量脱退があり、社員の八割を誇った加入数が三割台に
・【動労千葉=国鉄千葉動力車労働組合による「春先のスト」】近年は実施されなくなっている……
・【京成電鉄の「行商専用車」】専用列車の廃止後、最後尾一両を専用とする電車が存在したが、近年ついに完全廃止に至る
・【「東武伊勢崎線」の一部区間における呼称】東京寄りの部分の路線愛称名が「東京スカイツリーライン」に
・【JR常磐線「日暮里―岩沼駅」】都心部では「上野東京ライン」開業により品川駅への乗り入れも実現したが、震災と原発事故の影響で、福島県内の富岡―浪江駅間が現在まで運行休止

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・【「長野新幹線」の呼称】「北陸新幹線〈長野経由〉」に
・【JR信越本線長野―妙高高原駅間】しなの鉄道に路線移管
・【JR信越本線妙高高原―直江津駅間】えちごトキめき鉄道に路線移管、「妙高はねうまライン」に
・【JR北陸本線市振―直江津駅間】えちごトキめき鉄道に路線移管、「日本海ひすいライン」に。直江津駅はJR東と西の境界駅ではなくなった
・【北越急行ほくほく線内での「在来線最高速度160㎞/h運転」】北陸新幹線開業後、特急はくたか廃止による
・【岐阜市内の路面電車各線】存続していた四線がすべて廃線となり、「路面電車のない町」に
・【夜行急行きたぐに】完全廃止
・【夜行急行ムーンライトえちご】年末年始や夏季休暇期間中の臨時列車となっていたが、近年は列車が設定されていない……
・【寝台特急出雲】サンライズ出雲一往復が残る
・【周遊きっぷ】全国の周遊ゾーンが次々と減り、近年ついに全面廃止に至る

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・【ホリデー・パス】土日祝のうち一日、JR東日本の首都圏近郊路線の普通列車に乗車可能で、周遊きっぷの「東京ゾーン」より若干広いフリーエリアが設定されていた。発売終了後の後継商品は「休日おでかけパス」でフリー区間が延伸
・【土・日きっぷ】JR東日本管内の南東北以南のエリアで、新幹線を含む、特急・急行・快速・普通列車の自由席が、土日に限り乗り放題だった。特別料金設定で中高生の格安旅行に寄与。そこに大ナタが振るわれ、後継商品となる「週末パス」では価格が大幅に引き下げられたが、特急や新幹線に乗るには中高生も一律に別途特急券料金が必要になった
・【イオカード】販売停止
・【通勤型電車103系】首都圏から完全撤退。仙石線でも引退しJR東日本から姿を消す。JR東海でも運用なし。大阪環状線からもこのほど引退……
・【EF58型電気機関車】現在は「お召し列車」の牽引車一機のみ車両工場に保管
・【有蓋貨車・ワム80000形】コンテナ輸送が貨物の主流となるなか、最後は紙ロールの輸送で「有蓋」の貨物列車が生き残っていた。現在は運用がなく、やはり紙輸送も無蓋車に分類されるコンテナ車に置き換わる
・【JR東日本新津車両製作所】「総合車両製作所新津事業所」に改組、車両製造部門の分社化でJR東日本の完全子会社に。総合車両製作所は、撤退した東急車輌製造の事業も引き継いで車両製造メーカーとなり、その結果国内で直営の車両製造工場をもつ鉄道事業者はなくなった
・【新前橋電車区】現在は高崎車両センターと新前橋運輸区に整理統合
・【田端操車場駅】「田端信号場駅」に改称
・【交通博物館】閉館後、一部がさいたま市の鉄道博物館に新規移転

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・【旧万世橋駅遺構】交通博物館閉館後、商業施設としてリニューアルオープン
・【「旧」JR東日本新幹線運行本部総合指令室】その施設のくわしい所在地は保安上の理由から非公開とされるが、東京駅日本橋口付近にあった指令室が近年さいたま市内に移転となった
・【東京駅丸の内地下北口「動輪の広場」】丸の内側の待ち合わせ場所として使われていた同広場は、展示品のSLの車輪とともに、丸の内地下南口へと移転した。待ち合わせは北口から南口へ
・【鉄道会館ビル】取り壊され、跡地は東京駅八重洲口の駅前広場兼連絡通路・グランルーフに。テナントの大丸は再開発されたタワービルに移転
・【西武鉄道の創業家支配】元会長の資産管理会社がほぼすべての保有株を手放したため
・【ユネスコ村】かつてのテーマパークの面影はない。テコ入れとして巨大恐竜の実物大生体復元模型が設置された「大恐竜探検館」及び「アミューズメントパーク」「シミュレーションシアター」もやがて閉館し、現在は自然散策園のみ季節営業
・【軽井沢スケートセンター】隣接のホテルとともに閉鎖
・【箱根駒ヶ岳ケーブルカー】廃止。ただし箱根園と駒ヶ岳山頂を結ぶロープウェーは健在
・【「プリンスホテルレジャーカタログ」】毎年発行され、ホテルの売店等で販売されていた、西武グループの運営施設を載せたカタログ。系列のホテル自体のリストラも全国で進められたが、本カタログも発行中止
・【コクドアイスホッケー部】西武鉄道のチームと合併後、「SEIBUプリンスラビッツ」としてアジアリーグで連覇もしたが、プリンスホテルの業績悪化のため廃部。女子部の旧コクドレディース、現プリンセスラビッツは存続


「その3(最終回)」につづく。

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激越せよ、激越せよと呼ぶ声あり。

砂利道と鉄のレールと列車の屋根。

それはいつ果てるともない、終わりなき旅の記録なのだ。

激越!! プロ野球県聞録