見出し画像

慶應通信6年目の挫折。

久しぶりにnoteで慶應通信について書こうと思います。この春の入学を考えている方もいらっしゃると思うので、青豆の経験が少しでも慶應通信入学の参考になれば嬉しいです。

青豆は2018年秋に慶應通信に入学し、昨年秋で6年目に入りました。

青豆は高卒です。しかも、商業高校だったので、勉強の半分は簿記とかプログラミングとか特殊な科目で、普通科の一般科目の内容は半分以下しか勉強していません。

そんな青豆、当然というか、やっぱりというか、全く慶應レベルについていけませんでした…(笑)

配られたテキストが全然読めず、レポートの課題もなんのことやら意味わからず、一生懸命書いてみたら「これはレポートではありません」という講評で不合格で返ってくる( ;∀;)

授業はスクーリング以外はないからほぼ独学で、科目の内容については質問もできない。試験はほとんどの科目が1問か2問しか出題されない、そして試験範囲はテキスト全部…(゚∀゚)

慶應通信の洗礼を浴びました。


でも、負けたくなかった!たくさん先輩たちのブログを読んだり、本を読んだりして、とにかく勉強から離れないように習慣作りをするしかないと腹をくくり、テキストが読めないなら、まずは中学生の参考書からだー!と特に英語は中学レベルから文法を勉強し直しました。得意なはずの歴史は漫画から勉強しました。

そんな私でしたが、昨年の春に116単位を充足しまして、残るは卒論8単位のみとなりました。

自分でもどうやってここまで来られたのか(笑)と不思議な気持ちです。

でも慶應通信を優先順位1位において、他のことは全部後回しにしました。算命学すらも、優先順位2位でした。鑑定のご要望があっても、ごめんなさいすることが何度もありました。
慶應通信を卒業するまでは、絶対に優先順位を下げないと決めて、とにかく勉強第一でやってきました…。

ところが、最後の最後に挫折が待っていました。卒論が書けなくなりました。

春からほぼ毎日卒論に取り組んで、関連書籍を数百冊読みまくり、調べて、翻訳して、書いて、とにかく毎日卒論漬けでした。しかし、締切目前でも全く先生のお眼鏡にかなう研究になりませんでした。

そんなある日、朝起きるとめまいで立てなくなっていました。歩くどころか、座っていられない。這ってトイレに行きました。

死んだように眠り続け、目が覚めるとめまいは良くなっていたけど、本が読めなくなっていました。

文字を追おうとすると、すごく疲れる。読むことは呼吸をするのと同じくらい、自分には当たり前のことでした、でもそれができない。

こんなことは人生で一度もなくて、めちゃくちゃ凹みました。それと同時に、どれほど脳が疲労していたか思い知りました。

本が読めない、書けない…。

卒論書けない。。。( ゚д゚)



先生にご連絡しました。

先生申し訳ありません。今の自分では論文を完成させられないとよくわかりました。卒業を半年伸ばします。


そんなわけで、卒業予定は3月から9月に伸びました。

そして、そこから2ヶ月間、一度も卒論のページを開きませんでした。図書館で借りた文献も全部返却しました。

本は少しずつ読めるようになったけど、卒論と全然関係ない本を読みました。友達と遊びに行ったり、ぼーっとしたり、鑑定のご依頼がいっぱい来たので鑑定いっぱいやりました。ホテルのお仕事もやりました。

そして、やっと数日前からまた卒論に取り組み始めました。今は、英語論文の翻訳をしていて、なかなか骨が折れますが、自分が求めていたことを研究してくれてる方の論文を偶然見つけられたのです。信じられない奇跡( ;∀;)

ふと思う。5年前の自分では夢にも考えられないことをしてるなって。これも5年間、慶應通信に鍛えられたおかげである。

これはレポートじゃない、論証が足りない、考察が足りない、論点がずれている、、、不合格、不合格、不合格。そんなことの連続で、本当に鍛えられました。

最後はもちろん、卒論の指導教授様に鍛えられています。最低でも英語の論文を読まないとダメだと何度も言われ、なんとか日本語の文献と論文でいけないかと粘りましたが、やはり日本語の文献では限界があることを思い知り💦

もはや逃げられないなかで、出会ったのが今研究している英語論文なのです。分量なんと650ページ、文章は500ページほど(笑)

全部スラスラ読めたらいいのに、翻訳こんにゃくがあればいいのに!!と何度思ったか知れませんが( ;∀;)

友達に教えてもらった翻訳ツールを活用して、ものすごく楽になりました。

次回の卒論指導は5月です。その時に、面白い研究になったと先生に思ってもらえるレベルまで書きたい。だから、まずは面白いと自分が思える卒論を書きたい。そのためには、この面白い研究をしてくれてる方の論文を読みたい!

ということで、青豆の英語力はめちゃくちゃ低いけど、頑張るのです。


ちなみに青豆が研究しているのは、中世の聖人伝『黄金伝説』です。キリスト教の聖人信仰の決定版となった13世紀の書物。ヨーロッパで聖書の次に読まれたという大ベストセラー&ロングセラーの本です。これを書いたのは、晩年にイタリアのジェノヴァ大司教だった、ヤコブス・デ・ウォラギネ。説教を専門とするドミニコ会の修道士でした。

青豆は、キリスト教徒ではありません。仕事にも1ミリも関係しません(笑)でもなぜか、ここに辿り着きました。
『黄金伝説』は全2,000ページを超える大著で、これを全て読んだ人は多くないかもしれません。青豆も、一度挫折してやめました(笑)
でもこれを研究すると決めて、何度も読みました。

いつかジェノヴァにもヤコブスさんの足跡を訪ねて会いに行きたいと思っています。

そんなわけで、青豆は慶應通信6年目の挫折をへて、また戻ってきました。

今年入学を考えている方は、ぜひチャレンジして欲しいです。青豆でも、ここまで来られてるので、誰でも絶対にできます。

無事に卒論を完成させて卒業できたら、またnoteでもご報告したいと思います♪


学びたいと思った時が、スタート。


青豆