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青森、鶴田の異人二人に会いに行った記録。


青森に帰省した時に、鶴田の二人のクリエーターに会って、とても心が高ぶったので記録に残したいと思います。

2人を知るきっかけになったのは、雑誌の記事。青森で、しかも鶴田でこんな面白い事をやっている人がいるんだと感動をしたのを覚えている。そこからInstagramはチェックしていた。ずっと、青森に帰ったら、会いに行こうと思ってた二人、それが川口潤也さんと岡詩子さん。ある意味で青森の人らしくない人。特に青森にいると彼らのセンスが異様に光って見える。青森に帰るスケジュールができて、まず彼らに連絡した。

彼らの拠点地は、弘前と五所川原の間にある町、鶴田町。鶴の舞橋で最近有名になってきた場所。そこにあるのが自宅兼アトリエのKOMOアトリエ。特に看板もない、一軒家。話を聞くと予約がある時にだけ、案内をしているそうだ。

詩子さんとは、私が高校生の頃、ワラッセで行われた世界的エンターテイナーの神田ロムさんの講演会でお会いした事があった。その頃からSNSでフォローしていた。彼女はKOMOというリネンブランドを23歳で立ち上げて、今も鶴田で活動を行っている。青森にいなくても、彼女の話題をちょくちょく耳にする。鶴田のイベントに関わっていたり、勝手に鶴田と言ったら詩子さんと思っていたほど、鶴田の観光大使のような方。彼女の事は、ONE STORY の記事に詳しく書いてあるので読んでみてください。

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詩子さんのパートナーとして、素のままプロダクトをスタートさせたのが川口潤也さん。料理人というよりは、私には食を通して表現するアーティストだと思った。川口潤也さんが主宰するのが完全予約制の茶寮、澱と葉。茶寮は、紹介制で、ご飯を食べるときは、スマートフォンは禁止、食に集中するためにカメラもなし。川口潤也さんの事もONE STORYで詳しいことが書かれているので、是非読んでみてください。

彼らと時間が足りないと思うくらい話した。青森の未来について、詩子さんが鶴田でやりたい事、青森のワイン、自然派ワインについて、津軽弁のこと、、、全部書き残して、世の中に伝えるのはあまりにももったいないから、少しだけ。

八戸のorigoというお店でずっと自然派ワインを扱っていた川口さんは、ワインの話になると、とことん熱かった。ダムから水が放水されるみたいにどんどん思いが溢れ出ていた。ワインの事が真剣に好きなんだなあ、と。個人的にワインの勉強をしている私は、うんうん、と共感。そして勝手に将来一緒に何かで青森のワイン業界に川口さんとできたらなと妄想してみたり。

鶴田でやりたい事がある人がそれを実現できる場所を作りたいという、詩子さん。詩子さんの鶴田愛が話しているとじわじわと伝わってくる。もうちょっと行った先の何にもない田んぼから見る岩木山がきれいなんだと。わたしも分かるう、と言いながら私の家の裏から見る岩木山が好きだなと思ったり。津軽の人は、自分の所から見える岩木山が一番きれいだという。何もないけど、その何もなさが好きで、その魅力を伝えたいっていうのが共通する思いだなとか。

青森の良さは長期滞在してくれないとわからないよね、と青森の魅力の伝え方の難しさを話したり、、、青森の人はまさしく自然と一緒に生きている感じがする。雪国だから吹雪の日は黙って家にいよう。とか。多分、農業をやっている人が多いせいか、自然に歯向かうことはしないよね、って。

まだまだ話したことはあるけど、ここまで。


そんな彼らが主宰するイベントが「食を識でなぞる」。場所は鶴田の山。自分の感性のままに、山にある植物を採集する。食べれるものは、川口さんが判断し、調理。食べれない物は、テーブルに自分が好きなように装飾し、自分を表現する。

「識」とは、仏教用語で使われる言葉で、自分たちで知らず知らず入った知識だったり、自分で意識して入れた知識、感情をフル活用した時にどういった表現ができるのかを食を通してこの「食を識でなぞる」で体験するという。川口さんがPVで言っていた、自分たちの町の中の食、青森の食べ物は、普段食べなれているから、知っているものとして価値が下がってしまう。だけど、トリュフのように、地元の人からしたら普通の物だけど、外の人から見ると珍しく、価値があるもの。それが青森でも同じ事が言えるという。

毎年、恒例のように食べてた、ミズやたけのこも青森では、「普通」の物だったけど、外に出るとそこでしか食べられない「珍しいもの」に変わっていた。その価値を再認識できるこの体験は、10月まで行われるので、日程は随時彼らのInstagramをチェック!

鶴田で沸々と自分たちのやりたい事を実現しようとしている二人。将来、私が青森でホテルを作った時に一緒に何かをやれるように頑張ろう。と思えた出会いでした。

詩子さんのブランド KOMO Instagram @komouo

川口さんの茶寮 澱と葉 Instagram @oritoha

2人のプロジェクト 素のままproduct  @sonomamaproduct


文章 Miyu Mikami


青森の魅力を国内外に発信するメディアで、Instagram、Facebook、noteで青森に関する情報を発信しています。「青森は何もない。」なんて地元の人はよく言いますが、いやいやそうでしょうか!と私たちは思います。都会の人たちが羨む田舎生活、自然、美味しい食べ物、難解な方言を操る人たち、、、地元の人たちが青森に誇りを持ち、県外、海外の人たちが訪れてみたい!と思う青森の魅力を1996年生まれの若者の目線から情報を発信します。





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