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SpotLightTalksのお金のお話

VRChatにおいて、私が主となって運営しているOpenMicBarSpotLightTalks(以下:SLT)のお金の事について、整理しつつ現時点の状況をまとめておきたいと思い、この記事を書かせて頂きました。

いきなりお金の話って言いだしたら、入場料でも取る様にでもなるのかとか思う方も居らっしゃるかもしれませんが、そういった意味ではありませんのでご安心下さい。👍

ご存知の方も多いかと思いますがこの度AmbientflowのKuさんを主催として、北海道帯広市のライブ・イベントスペース「HIPSTER」さんとバーチャルOpenMicBarであるSLTがコラボして、リアルとVRの壁を越えてセッションイベントを行う事となりました。

SLTとしては明確に収益を上げる事を目標とするイベントは初めてになりますが、といってもこれも入場料を取るわけでは無く、セッションバーでよくあるやつで、セッションで演奏が良かったと思った人に「良かったよ!お疲れ様!まぁ一杯やってよ。」って飲み物を奢る様なイメージで、いわゆるギフティング(投げ銭)が出来る様な形を用意しようという試みになります。

重ねますが、これまでSLTの定期営業・イベントでは収益を上げる事は目的とはしていませんでした。そしてこれからも基本的にはそのスタンスのまま運営して行く事になるかと思います。
これには理由があって、SLTはVRChatで音楽生活をスタートさせる人の入口でありたいという基本的なコンセプトによるものです。
さてこれからVRChatで音楽をはじめましょう!となって、いきなり作曲しだす人は・・・まぁそう居ないですよね。
おそらくはメジャーなアーティストのコピー・カバーで演奏をスタートする事になるのがほとんどではないでしょうか。

となるとVRChatで演奏するに当たって気になってくるのが「著作権」ですよね。どこまでやっていいのか?というかそんな事は考えた事もないっていう人も居るかもしれません。

ここで目安になるラインが「NoFee. NoGuara. NoREC」です。

演奏するに当たって“入場料などの演奏の対価を受け取らない” こと、“主催から演奏に対する報酬がない”こと、 “演奏を録画・録音されない”こと。
これをクリアする場合に限って著作権者に使用申請をする義務はありませんというラインが決められています。

Youtubeなどの動画・ライブで行う場合はYoutubeが包括契約をしていますので問題無かったりするのですが、VRChatはそうではありませんのでルールを守る必要が出て来ます。
まぁその著作権のルールも、バーチャルという新しい空間においては少し役不足な所もあったりするのですが、とりあえずは上の3点は絶対だと思って貰えればと思います。
【追記】
著作権の解釈については記事によってまちまちだったり、またその状況などによっても変わったりします。
JASRACへのインタビュー記事とかでも、ストリートライブでの投げ銭はOKですとか書いてたりもするし、じゃあそれがバーチャルの空間ならどうなのか?とか、実際の所は明確にこうだ!という事が言えないのですが、上にあげた3点については確実に安全なラインという意味で上げさせて頂いてます。

ですので、SLTではこれまでイベントに対して収益を上げる事は一切行っていませんでした。SLTのイベントについては全てスタッフ・演者共に無償で動いてくれているという事ですね。
そういった状況でもテキパキとタスクをこなしてくれるスタッフの皆さんには、本当に感謝しています。いつもありがとうございます。
出演者さんに関しては、自身のコンテンツのPRライブだという事でなんとかご理解頂ければ良いなと思っております。
余談ではありますが、公式グッズであるピンバッジの売り上げ分については全て別口座で管理し、ワールド作成時の3Dモデル・ギミック・アセットの購入に全額充てさせて頂きました。ご支援頂き本当にありがとうございます。

閑話休題。

これまでSLTはそういったスタンスでの運営を行って来ました。
そしてこれからは著作権の問題やSLTのイメージとの相違が無い場合に限り、収益を上げる事を目的としたイベントにも協力していく方向で運営していく事になります。

昨今のコロナ禍においてはエンターテイメントを生業とされる方、SLTにも幾人かのアーティストさんがいらっしゃいますが、そういった方はとても不安だと思うんですよね。
先行きが見通せず、自粛自粛でイベントも行えず、やっと出来たと思ってもソーシャルディスタンスやクラスター対策で経費が掛かる割に人数もそれほど入れられず、またその対策によって満足のいくパフォーマンスが出来なかったりもします。自分だったら不安で仕方ない状況です。

ですが、その難点のうちいくつかをバーチャルであれば補える可能性があります。もちろんトレードオフでバーチャルがどうやってもリアルに届かない所はありますが、逆にバーチャルならではの付加価値をつける事も出来ます。
VRChat公式の先日の発表で、個人宛サブスクライブの項目の中には、サブスクライバー限定のインスタンスが建てれる様になるという事例がありましたし、おそらくこれからVRChatの中で間接的に有償な形でのパフォーマンスの場が増えていく事かと思います。
そういった中で、前述の様なエンターテイメントを生業とされる方達が少しでも希望が持てる様に、SLTは出来る限りお手伝いをさせて頂ければと考えていますので、何卒よろしくお願いいたします。


ここからは別の話になります。

この一連の動きはアーティストの収益化を第一としており、SLTとしては収益を上げる事は目指していませんので、これからも自分を含めスタッフは無償で動く事になるかと思います。
本当であればすでに仕事と言っていい働きをしてくれているので、何か報酬を用意したい所ではあるのですが、それもなかなか難しい状況です。

ですので、もしSLTでイベントをされた際にはぜひスタッフにも労いの言葉を掛けてあげて欲しいと思います。
また出来ればそのイベントのコンテンツには、SpotLightTalksで開催したイベントだという事をクレジットして貰えると大変嬉しく思います。
それによって、SpotLightTalksのスタッフだという事がスタッフ自身の誇りになっていくかと思います。ぜひよろしくお願いいたします。
そして自分自身もスタッフにとってそんな場所・イベントになって行く様にSLTを運営していくつもりです。

長くなりましたが、ここまでお読み頂いてありがとうございました。

先日も書きましたが、SLTは長らく内向的なイベントとしてひっそりと運営されて来ました。そしてこれからは外向きなイベントとしても成長していければと思って居ますので、暖かく見守って頂ければと思います。

これからもSpotLightTalksをよろしくお願いいたします。

SLT店長 青猫

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