ゼリーのつもりがカロリーメイトだった、みたいな話。

(食べ物の話ではなく、言葉の話です。)

最近、ヒプノシスマイクにはまっています。詳しくは下の記事をどうぞ。

ヒプノシスマイクにはニコニコ動画の生放送の番組があります。月に一度声優さん(最近はイケブクロ・ディビジョンの3人が多い)が登場するのですが、その中に「リリックマッチ」というコーナーがあります。これは視聴者が140字以内のリリックを書いてメールで送り、声優さんが選んでその場でラップするというもの。私は何回か送ったのですが、まだ採用されたことはありません。何でだろうな、と思って自分の書いたものを声に出して読んでみました。

君の決意を知ったのは夏のことだった
嬉々として語る夢の形に
私は気持ちを絶つ覚悟をしたよ
吐く息は白く月も雪が覆う冬の日々
膜の中での生活みたいに何日も会うことのない毎日が続いた
寂しくもあったけど君がかくまで自分を追い詰めるわけを知ってたから
そして明日結果発表の日
きっと咲く桜君に舞う春だ

(参考までに先日のリリックマッチに応募したものを。テーマは「春」でした。「日」ばかり使っているのはあとで気づきました。MC NAME(ペンネーム扱い)はシノ イデです)

これを載せること自体恥ずかしいのですが、この記事を書くために必要なのでご容赦を。「学生さんかな? 甘酸っぱいね〜」とか思ってもらって採用されるのを狙っていったのですが、あえなく失敗。ラップに関しては超初心者なのでヌルくてスキルが足りないのは承知の上です(「よく韻を踏めたね〜よしよし」くらいに思ってもらえればいいです)。問題は、私がこれを声に出さずに応募してしまったという点。ラップは声に出してなんぼです。いわゆるnoteの記事とか詩とは違う。自分が文字を見て抱いた印象と声に出した時の印象は、タイトル通りゼリーとカロリーメイトでした。書いていた時はゼリーみたいにツルツルしていて食べやすいのをイメージしていたのに、実際に声に出して読んでみたらすごく違和感だらけで飲み込みにくい。内容も詰め込みすぎだし同じ言葉の繰り返しだし全然気持ちよくない。飲み物無しでカロリーメイトを食べた時ってこんな感じだよな、と思いました。あっれーおっかしーなー?

ここで高校の時、弁論大会に出場することになり原稿を作っていたことを思い出しました。私は完全に書き言葉として正しい言葉遣いをすればいいと思っていたのですが、練習を聞いていたクラスメイトからこんな感想をもらいました。

「『重要』が『需要』に聞こえる」

あそっか、音としては似ている言葉でも文章中の意味として捉えると気付きにくいんだ。私は文字先行で文章を考えるので、ラップのリリックを書くことに対応していない(だから韻を踏める言葉を見つけてくれるサイトを使っています。「春」で検索して「夏」「絶つ」「吐く」「膜」「かく」「明日」「咲く」を埋め込みました。だから若干無理やり感がある。あとは「君」と「嬉々」、「私」と「形」、「月」と「雪」、「桜」と「春だ」。韻を踏むことに気を取られて書いていていても楽しくなかった)。

もっと言うとですね、書き言葉では「韻を踏む」ってくどくなりやすいんです。全然さりげなく無い。存在感を主張してくる。声の上ではちょうどいいものは文字上でウザくなる。いや、ウザくないのももちろんありますよ。

小さな窓に写り込んだ逆さの頭と 高さを競って絡まろうとする朝顔 その若葉の儚さを照らす光や 物言わぬ土塊は美しい気がした(「チグリジア」歌:観音坂独歩(伊東健人) 作詞:弥之助(from AFRO PARKER) 作曲:Boy Genius(from AFRO PARKER)より)

(視聴動画はこちら。3曲目です)

「逆さの(sakasano)」「頭と(atamato)」「高さを(takasawo)」「絡まろ(karamaro)」「朝顔(asagao)」「若葉の(wakabano)」「儚さを(hakanasawo)」

これは本当に文字としてくどくないしさりげないのに韻を踏みまくっている。私はこういうのを書きたいんです。でもめちゃめちゃ難しい。これこそ高級ゼリーです。

とりあえず私は書き言葉とラップのリリックの分離を目指します。文章に慣れているからリリックマッチは有利だと思っていましたが、むしろ縛りが多かったんですね。

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