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能登半島地震 災害ボランティア活動報告

【本書の目的】
 能登半島地震 災害ボランティア(災害ごみの片付け、運搬)を未経験の方が、参加を考える際の参考にしていただく観点でまとめました。

【本書を読むに当たっての注意点】
 
本書の内容は、2024年3月中頃の2日間だけの経験に基づく情報ですので、勘違いや片寄った情報が含まれている可能性があり、内容について責任は持ちかねますのであらかじめご了承ください。また、ボランティア募集や現地の状況は日々変化していますので、最新の状況を確認して判断していただきますようお願いします。


1.活動実績

2024年3月13日(水)内灘町(災害ごみの片付け、運搬)
2024年3月14日(木)志賀町(災害ごみの片付け、運搬)

2.ボランティアへの参加方法

(1)志賀町(県の募集で参加)
① 石川県災害ボランティア情報(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/)サイトで、ボランティア事前登録を実施(団体または個人)
② 毎週水曜夜から木曜朝に募集案内メールが来る
③ 案内メールの内容にしたがって、木曜12時から募集サイトで申込む
④ 金曜12時までに結果が通知され、参加が正式に確定する
※12時に申込が開始されると、数分で募集枠が埋まってしまいますので、募集が開始されるまでに、あらかじめ参加したい日と場所(市町)を決めておく必要があります。
※団体枠は2名以上での申込みとなっていますので、あらかじめグループで調整しておく必要があります。
 
(2)内灘町(町の募集で参加)
事前登録はなく、各市町のボランティアセンターのサイトから直接申し込むことが可能となっています。適宜の募集なので、こまめにサイトをチェックする必要があります。
各市町のボランティアセンターのサイトは、石川県災害ボランティア情報(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/)で確認できます。
市町によって、参加者の募集範囲が全国であったり、石川県内であったりします。また、途中で変更になっています。したがって、最新の状況を確認する必要があります。
※現在、中能登町も町での募集があるようです。

3.活動内容

災害ごみの片付け、軽トラでの運搬になります。
・市町のボランティアセンターが各戸からの要望を事前に整理した情報(住所、用件)に基づき、ボランティアが2名以上のチームを組んで各戸を訪問
・玄関先に出された災害ゴミの運搬や、お住まいの方では難しい大型の家具を搬出した上で運搬
・崩れたブロック塀をハンマーで崩した上で撤去、運搬する作業もありました。
 
注意点
・家具の搬出には、宅内が狭いことや重量があるため、要領が必要になる場合があります。今回行った際は、ノウハウのあるボランティアの方がいて、家具を2階の窓から屋根の上に出し、ロープを掛けた上で、屋根に掛けたはしごの上をすべたせて降ろすことがありました。
・集積場では受け取らない物(例:本、蛍光灯)があるので、あらかじめそれを理解し、各戸では受け取らないようにしないと、その物をお宅に戻しにいく手間が発生します。
・集積場では分類して出す必要あるので、集積上のゴミの分類方法を理解した上で、トラックに積むと効率が良いことがあり得ます。

4.活動体制

・ボランティアセンターのスタッフから指示をもらうことになります。
・ボランティアはスタッフの指示内容に従い、ボランティアだけで直接、お宅に伺い話をしたうえで片付け、運搬を行う(必要に応じで電話連絡はするものの、特別なことがない限り自律的に活動)。
・運搬は軽トラが基本になるので、ドライバと助手席の2人体制になる。
・量によって、軽トラ1台で訪問する場合と、複数台で訪問する場合がありました。
・当日、内灘町は災害ごみの片付け・運搬は、8名体制でした。志賀町は当日50名ぐらいいて、チームに分かれて説明を受けたので、全員が災害ごみの片付け・運搬だったかは不明。私が所属したチームは12名体制でした。

5.装備等

通常の服装に加えて、ヘルメット、ゴーグル、マスク(できれば防塵)、手袋、安全靴(または踏み抜き防止インソール)があることが望ましい。ボラティアセンターでは、装備の点検までは受けませんでした。
内灘町では前述の装備品が貸し出し用に置かれていましたが、市町によって異なる可能性があるので貸し出し品は当てにしないで、自前で用意しておくことが適切と思われます。
軽トラで行動するので、荷物は車の中に置いておくことができました。

6.現地・集合場所への交通手段

(1)県の募集
県が用意したバスで現地へ移動。志賀町の場合、片道1.5~2時間ぐらい。途中1回トイレ休憩がありました。
バスの出発場所(集合場所)は、行先によって、金沢駅または海浜公園となっています。
志賀町の場合、集合場所は海浜公園、集合時間は7時20分で路線バスでは間に合わない可能性があるため、金沢駅からタクシーを利用しました(料金3,000円弱)。帰りは、他のボランティアの方の車に同乗させてもらいました。海浜公園は無料の駐車場あり、集合場所まで車で来る方が多いことを想定し、このようになっているものと思われます。災害ボランティア車両は高速道路料金の無料措置があるので、県外の遠地からでも車で金沢まで来られているボランティアの方が多いようでした。
 
(2)町の募集
内灘町へは金沢駅から電車とバスを乗り継いで30~40分くらいで移動しました。

7.ボランティアの顔ぶれ

お聞きした範囲で、県内の人、県外の遠地(大阪や愛知など)から来た人とそれぞれでした。有給休暇を取って来られた人、現在仕事をしていない人とそれぞれでした。女性の割合は、1割~2割ぐらいでした。

8.所感

事前に見聞きしていた通り、移動時間が掛かるため、実際の活動時間が短めで、まだやれそうな気持が残りました。力が必要になる活動内容なので、普段から体力を付けておくことが必要であることを再認識ました。
リピートされているボランティアの方もいらっしゃいました。可能であれば再訪したいと思います。

2024年3月16日 北陸新幹線 金沢-敦賀開業

最後までお読みいただき、ありがとうございました。被災された地域の1日も早い復興を祈りたいと思います。


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