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非日常が生み出すストレッチ

おはようございます!
TaskChute Cloudの出版記念パーティーにて、高校の同級生と24年ぶりに偶然再会するというミラクルを起こしたヒミツキチ森学園のあおです。
#同じ日に30年ぶりに小学校の友人からの連絡も来る
#人生って面白いよね

さて、今日は「非日常が生み出すストレッチ」というお話です。
湘南ホクレア学園との交流が生み出した、面白い現象について話します。


オルタナティブスクールで横のつながりを作る!


湘南にあるオルタナティブスクール「湘南ホクレア学園」とは、以前から仲良くさせていただいている。

理事長の小針さんは面白い人。
ヒミツキチに我が子を入れようと思ったけど、定員がいっぱいで、じゃあ自分たちで作るかとスクールを作ってしまった人。


そんなホクレア学園には、ボクもカリキュラム作成から深く関わらせてもらって、今に至る。勝手に姉妹校だと思っている、仲良しな学園だ。

昨年、グループリーダー(先生)の交流は行った。
1日、ボクがホクレアにいき見学しながら、午後授業をした。1日、ホクレアの先生がヒミツキチに来てくれて、向こうの得意な「英語の授業」で楽しませてくれた。


さて、そして今年。ついに子どもたちの交流が叶った。

まずはホクレアにヒミツキチの海クラス(4-6年生)が行った。普段の英語の授業で練習してきた「自己紹介」を引っ提げて。ドキドキで自己紹介する子どもたちの真剣な表情はほんとステキだった。少し通じると嬉しいんだ。それは子どもも大人も同じ。

ホクレアでは、午後には江ノ島にいる外国人に英語で話しかけるなど、コミュニケーションを図った。


翌日は、ホクレアの1、2年生が来校。
歓迎会をしたあと、ブロックアワーを体験する。そして午後はプロジェクトの観察をしたあと、ちょうどボクらの学園が取っていたドキュメンタリーについて、ホクレアのキッズたちにインタビューさせてもらった。

ドキュメンタリーはこちらで!


子どもたちにとっても、非常に気づきが多い1日だった。



子どもたちの振り返りから考える


子どもたちの振り返りも示唆に富んでいた。

「私はああいう場ではなかなか話しかけられない、というのがわかった。でも今日ホクレアが来てくれたときは、話すことができた。その違いはなんだろう、安心感があるからかな。」
「相手が話しかけてくれたら、少し反応することができた。次は自分から、やっぱり自分から話せるようになりたい」
「いつも通り、日本人って感じでシャイな子が多い印象。ボクらみたいな変態じゃなかった。」

ほんと、この子達の振り返りからは学びが多い。


PAで知った考え方の中に「ストレッチゾーン」がある。


  • コンフォートゾーン(安心ゾーン)

  • ストレッチゾーン(一歩踏みだすチャレンジゾーン)

  • パニックゾーン(外側に広がるの混乱ゾーン)


まずはちゃんと自分の安心ゾーンがあること。
そして、人が成長するのは、片足をコンフォートゾーンに入れながら、もう片足をストレッチゾーンに踏み出しているとき。そんな時に、人は成長できる。

コンフォートゾーンは大事だけど、ずっとコンフォートゾーンにいると、ゾーンが狭くなる。
仲良しのことばっかいる子は、その子が休むと、ちょっとのことで涙ぐんでしまうなんてこともある。

つまり人が育つ時には、片足を踏み出している頻度を多く、長くしていくことが大事なんだ。


外的要因がもたらすストレッチ


とはいえ、とはいえだ。
なかなかその一歩を踏み出すのが難しい。

誰でもそう簡単にストレッチしていくのはできないし、子どもだって躊躇することが多い。

だからこそ、今回のホクレアへの交流のように「いつもじゃない」経験っていうのが大きいのだと思う。

日常にはない交流には、コンフォートゾーンとストレッチゾーン、パニックゾーンの大きさに変化が生まれる。
自分の知らない場所で授業を受けるのは、大抵の子のコンフォートゾーンは狭まる。

そうやって外的要因によって、ゾーンが変化する。

そんな時、自分の殻に閉じこもっちゃう子もいれば、一歩踏み出す子もいる。
ただそういう一人一人の変化に対して、先生のアプローチもいつもと若干異なる。

こうやってゾーンも変化し、先生からのアプローチも変化する中で、子どもたちは本当にいろんなことに気づく。
うまく踏み出せなかったのも経験だし、いつもと変わらずできるってこともその子の良さだと思う。


大事なのは、ゾーンやアプローチが変わり、気づきが生まれ、学びに変わること。
だからこそ、こういうときは丁寧に振り返っていかないといけない。


日常でもこの「ゾーンの変化」を生み出すには?


となると、最後の問いだ。
日常の中でもこの「ゾーンの変化」を生み出すにはどうしたらいいだろう?

まずは、ボクらのようなオルタナティブスクールでよくやるのは、先生を入れ替えるということ。
ボクが1〜3年生を見て、もう一人の相方が4〜6年生を見るなど、クロスさせることによって、変化が生まれる。単純に先生を入れ替えるわけだ。

他にもグルーピングで、クラスを跨いで、知らない人と話してみる、何かをしてみるなんてことも、ゾーンが変わっていく
総合的な学習の時間や、行事ごとは、ここを動かし、みんなのストレッチゾーンを広げていくのだろう。

そう考えると、日常の中にも十分に「ストレッチゾーンの余白」は生み出せそう。
要は設計の問題になる。

ヒミツキチでも月毎に変わる「テーブルグループ」というものがあり、ちょっとの縛りがあったりもする。でもそうやってゾーンを動かす仕掛けがあることで、また仲良しの子との中も深まる。

ボクらは構造に目を向ける必要がある
そして、ゾーンが変わる時間を1日の中にデザインしていく必要がある。

ボクはそのための仕掛けを1冊目の本で書いたし

2冊目の本では、プロジェクト活動という、子どもたちのストレッチゾーンが広がり続ける活動を「係活動」をベースに考えた。


最後は告知っぽくなったけれど、本気でこの2冊は読んでほしい。
そしてゾーンについて、教室の中で何ができるか、一緒に考えていきたい。


日も読んでいただきありがとうございました。
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