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事実ベースの話をするために 伊藤光・二軍降格前からの動向まとめ

※ 8月26日に公開した記事ですが、意図していない印象を与えるおそれがあったため、8月27日にリライトしました。 

 先月に伊藤光が一軍の登録を抹消されて以来、その首脳陣の判断についてファンがたびたび紛糾しています。事実を曲解していたり、もしくは知らなかったりという状態で、ファンが議論しているのを見かけることもあります。

 個人的にも彼の動向について整理したいと思い、このような記事を書きました。願わくば、少しでも多く事実に基づいた議論がなされてほしいと思います。 

※ 文中、もし誤っている箇所がありましたら、コメント等でご指摘いただけると幸いです。

【時系列で動向を振り返る】 

・抹消前から抹消当日

 伊藤光は7月19日に一軍登録抹消になりました。その前に、伊藤光は3日間のうち2回、自打球などのアクシデントに遭っています。

 7月16日の対中日戦では、第2打席で左ひざに自打球を受けて交代。
 7月18日の対巨人戦では2回の守備中、今永の投じたボールが陽岱鋼への死球となり、伊藤光のマスクにも直撃します。3回の守備から、戸柱と交代になりました。そして7月19日に、伊藤光は登録抹消となります。

・二軍降格直後

 登録抹消後、二軍のベイスターズは7月21日から対巨人戦に臨んでいましたが、その2試合(3試合目の23日は雨天中止)に伊藤光は出場していません。私は22日の試合のテレビ中継も観ていましたが、ベンチにもその姿は見当たりませんでした。

・二軍試合出場

 その後7月24日、対西武戦でスタメン出場しています。

 そして7月28日の対楽天戦で途中交代をしたきり、二軍戦には出場していません(8月26日試合終了後現在)。

 私もイレブンスポーツの中継でこの試合を観ていましたが、2回に内野ゴロを打ち一塁を駆け抜け、ベンチに戻ってから交代となり、守備につくことはありませんでした。この際、トレーナーと一緒にベンチに戻っていたそうです。

https://twitter.com/awesomecatchers/status/1288055450106122241?s=20

 この時に足を負傷したと『週刊ベースボール』8月17日号69ページで報じられています。

(9/8追記)9月8日の対ヤクルト戦で、スタメン出場しました(8回で山本に交代)。1か月以上ぶりの試合出場となりました。

(9/9追記)また本人のインスタグラムで、7月28日対楽天戦での故障は、左ふくらはぎの肉離れだったことが公表されました。

【私見】

 ここからは私見です。

 プロ野球の世界は、ファンから見えない場所でも、様々な意思決定がなされています。特に選手の扱いにおいて、たくさんの要素が絡み合っていることは想像できます。

 選手の扱いに疑問が生じたとき、つい感情的になりがちです。感情的になるのは仕方がないのですが、私はそういうとき、立ち止まって「私たちには分からないところで意思決定がなされているのかもしれない」と考えるようにしようかな、とは思っています。

 伊藤光の動向についても、表面的な部分だけ見ていても分からないことが多いです。憶測が飛ぶのも、無理もない状態だと思います。だけど、せめて分かっているだけの事実は押さえてから、議論を行っても遅くないのでは、なんてことも思います。

 ラミレス監督も公式サイトのインタビューで言っていましたが、優勝するためには伊藤光の存在が必要です。その時は必ずやってくると思いながら、彼のプレーが見られる日を楽しみにしています。

(12/8追記)

    降格前後のことについて本人の口から語られた記事がありましたので、ご紹介します。

「偉大な選手を忘れたくなかった」DeNA伊藤光が明かす、最終戦で掲げた“『石川雄洋』タオル”の秘話 - プロ野球 - Number Web - ナンバー https://number.bunshun.jp/articles/-/846106

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