ハヤテのごとくへ向けて(あとがき)

さて、お久しぶりです。あおしと申します。
少しだけ後書きを書ければと思います。

昨日、オタクビルを徘徊していたら、偶然ハヤテのごとく!一期の収録された新品のDVDと邂逅しました。
これは、もう。と衝動買いしてしまいました。
Twitterに上げた画像にかなりいいねがついており、未だ愛されている作品なんだなと思いました。

さて、今回の小説というか文章は、「僕とハヤテのごとくについて」について書きたいと思い、書き始めました。
僕にとってハヤテのごとくとの出会いは中学生で、ひなゆめに参加したのも中1の冬とかだったんじゃないかと記憶しています。
僕は中学校に行けなかった人間で、かなりこのインターネットでの人間関係に救われたんだろうなって思います。
だから、ハヤテのごとくに触れることは、僕のこの時期に触れることと不可分であって、無意識に避けたい思いもあったんだろうと思います。
しかし、止まり木は十年。僕がひなゆめに出会ってから、約14年ほどです。
最近思うのですが、14年ぐらいも自分のことばかりに戸惑っているんだから、そろそろ考えなくても、どうでもいいんじゃないかと思っています笑

僕が中学一年生の頃に書けた文章と、今とでは大きく違います。
それだけの年月が過ぎたということです。
これはハヤテのごとく!のキャラにおいても同じじゃないかと思いました。

本当に書き始める時は、テーマだけ持って漠然と書きながら考えて、思いつくままに書いてみました。
本当はプロットとか作ってからとは欲張ってみたんですが、いまいち乗らなかったので、購入したアニメ一期DVDを見ながら書きました。

正直、原作はもう手元にないし、細かい設定は忘れました。
でも、書いた後に思うのは、このキャラだったら、こういう人生を歩いてそうだなと思いました。

ハヤテくんなら、まずナギから離れることは考えにくいんじゃないかと思いました。
その関係性が主人であろうと恋人であろうと、関わるスタンスは変えない男だと思います。
また、マリアさんは姉だったと記憶しているんですが、僕がハヤテくんならマリアさんと一緒に住みたいです。
つまり、ハヤテくんは強熱なネグレクト傾向にある両親に育てられており、家庭の安心感というものを経験していないからです。
こんな生育歴でよくこんな素直な子で…と思わざるを得ません。
やはり、血のつながっている人間と家庭を、安心できる暮らしをしてみたい。
こういう欲求は満たしてあげるほうが、きっと幸せです。
ハヤテくんは男女の恋愛の前に、こういった愛着的な問題を解消した方が生きやすそうに思えます。

次にナギちゃんですが、彼女は意図的に、「夢を追うか、どうするか」というところで燻っている様子にしました。
人生においてこういう時期も大切です。
原作の最後の方で、彼女なりに一歩づつ自立をしていく様子が描かれました。
これは素晴らしいことです。しかし、また同時に人生は時に思うように行きません。
ストレートにプロ漫画家で、1兆部売れましただと、もちろんかっこいいですけれどね。
仮に24歳ぐらいだとしてみれば、そんな時期じゃないでしょうか。
しかし、ナギが1兆部売れる漫画家になったとして、その夢を果たすことが彼女の幸せなのか。ここは難しいです。
もしかしたら、漫画界の神になって、周囲の人間からは讃えられ、欲しいものはなんでも手に入る。そんな生活もあるでしょう。
でもそれは、ナギが嫌っていた、金持ちの大人の社交界と何が違うんでしょうか?
政治の対象が金銭から、他の何かに変わっただけです。
しかし、彼女は能力があるから、燻るだろうなと思います。
何か芸術的な、自分が生きているという、表現を証をしたいタイプだと思います。
でも、その能力に長けていうかというと、また怪しいところもある。
イメージですが、金融商品で利益を出すのは、すごく上手そうです。元金もありますし。
彼女が莫大な資金を持っていることを忘れれば、彼女は基本的に大人に社会に不信を持ち、育ってきた女性なのです。

続いて、ヒナギクさんですが、今になって彼女の性格や良さがよくわかります。
中学校の頃は本当に、ヒナギクというキャラクターがわからなかった。
基本的には男性脳的な考え方をすると思います。
論理的で、決断力があり、言語で説明し、グイグイ行動する。
まさに生徒会長を務めていたのは、適材適所でしょう。
きっと彼女は、社会でもうまく立ち回れるし、仕事もめちゃくちゃできるだろうなと思います。
だから、自己コントロールも徹底的にするし、ランニング、瞑想、栄養管理。そういうことめっちゃやってそうです。
だから、ヒナギクは目標を決めたらとことんやり抜くし、強いタフネスで困難を切り開いていきます。
彼女の中で恋愛は考えないと決めたら、徹底的に仕事をやりそうです。
でも、仕事ばかりしていると疲れるので、泉・美希・理沙あたりが、何気ない時にどうでもいいラインを送ってきて、案外それに救われているタイプだと思います。
また、親との確執があるため、そう言ったことにどう向き合っていくか。
そのタイミングが恋愛をする時なのかもしれませんね。

最後に歩ちゃんことハムスターですが、彼女はとことん普通であって欲しいなと思います笑
いや、本当に普通でいることって難しいですよ…。
彼女は自分がどうしようもなく普通の高校生、人間だっていうことを痛感していると思います。
そりゃ、ヒナギクやナギが周りにいたら、誰だって思います。
むしろ、劣等感に悩まないで、バイトも恋愛も前向きにしている素敵な女性だなと思います。
日々の生活が淡々と進んでいく。こういうことに意味があると思います。

あと、マリアさんは、全然変わらないでマリアさんだと思います。

これらの4人は高校生活において、強烈な日々を過ごしました。
だけれども、高校を卒業すれば、別々な道を歩いていく。
ふとした時、あの人はどうしているかしら?ということを思い返す。

松任谷由実で言う「あなたは私の青春そのもの」ということに近いでしょうか。
きっと十年もあれば、色々あります。
でも、日常ってそう言うことは全部語らないじゃないですか。
どこか影はあるかもしれない。傷があるかもしれない。
それでも、この日々に向かい合っていく。そういう姿に僕は魅力を覚えます。

さて、ここまで書かせるハヤテのごとく!はやはり素晴らしい作品だったということでしょう。
改めて、この作品に出会えて本当に良かったと思います。

<参考リンク>


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