オフピーク定期券といううまいこと値上げを隠せる言い方

こういううまい値上げ方法は見習いたい。

JR東が新たに発売する「オフピーク定期券」は、ICカード「Suica(スイカ)」を使い、平日朝の混雑する時間帯は利用できない。このため、料金が1割安くなる。18日以降に発行する通常の定期券は値上げするため、同じ区間で2種類の定期運賃が混在することになる

これの本質は値上げだ。定期券値上げだけだと文句を言われるのでオフピークは安くしてるんですよ!というセットでうまく誤魔化している。

 JR東の深沢祐二社長は7日の記者会見で、「できるだけたくさんの方に利用してほしい。企業側にも(切り替えを)働きかけていく」と述べた。社員に交通費を支給する企業にとっては経費の削減が期待できる。1年後には17%程度がオフピーク定期券に切り替わるとみている。

経費削減になるというが、そのために業務をずらす企業は相当少ないだろう。後ろにずらしたとしたら10時出社になるだろうし、そうすると10-19時勤務になる。深夜残業時間も目の前だ。
削減できる額も微々たるものだろう。

東京―横浜駅間の通勤6か月定期券はオフピークが6万2600円となり、通常よりも7750円安くなる。誤ってピーク時間帯に駅に入ると、降りる時に通常の運賃が差し引かれてしまう

一人6ヶ月7750円安くなる程度で会社が動くだろうか。

JRのうまい目くらましでオフピークに注目を集めて、値上げを見出しに持ってこさせない戦術だろう。

うまいことやるもんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?