新卒で入る会社に求めたい9つの要素

三つ子の魂 百まで。ファーストキャリアは「いい三つ子時代」を過ごせる会社に巡り会いたいものですね。考えは人それぞれでいいと思いますが、とりあえず僕の主観を書いてみました。


前提

あくまでも「1社目」として、その後に転職する可能性もあることを踏まえて書いています(もちろん、1社目が素晴らしすぎて、そこでキャリアを全うできるなら素晴らしいことです)。

あと、これらがそろってなきゃダメというものでなく、あくまでも「最終的に迷ったらこういう方がいいかも」「ファーストキャリアの満足度が高い人たちの話を聞くと、なんとなくこういう要素が多かった(例外あり)」くらいで読んでいただけるといいかなと 。

あとあと、学生はこういう会社かどうかを見抜くのが難しいというのも実情かと思うので、社会人にも聞いてみるといいんじゃないかなと。


① 基礎についてはマイクロマネジメントしてくれる方がいい


マイクロマネジメントというと語弊があるかもしれませんが、きっちり教えてもらうということです。社会人になって数年もすると、仕事の基礎ができていなくてもあまり叱られなくなります。その代わり期待もされなくなって、楽しい仕事や大事な仕事は任されづらくなっていきます。なんとも厳しい。

だから基礎は新人のうちにガッツリ叩き込まれておいた方がいいです。昨今の風潮からするとマイクロマネジメントは好まれないかもだけど、新人は別、基礎は別。

人との接し方。考え方。データの見方。伝わる文章の書き方。段取り。依頼・交渉の仕方。問題解決の設計。キャパ調整。記録の残し方。ファイル名の付け方。前向きでいること。当たり前品質の高さ。

過剰品質でなくてもいいですが、こういう基礎って先輩や上司が教え込んだり、ボール球の時には即「ボール」って言ってくれないと身につきづらいのかなと。


② 変な常識・クセが身につかない方がいい


1社目に添い遂げるつもりなら その会社にひたすら適応していけばいいけど、一般的な常識から遠ざかっている独特の社風(世間の感覚からズレている組織)に適応しすぎるのって、やっぱりリスクあります。

ただし、Google、Amazon、リクルート、サイバーエージェントなど、社風がユニークで、その独自性が優位性につながっている会社は例外。むしろいいかと。

「体験しないと分かりづらい成長企業のカルチャーを知れる」という点で魅力的だし、その後もユニークな社風の会社を渡り歩くのであれば問題なしなんじゃないかな。エクセレントカンパニーというのは独特な常識がないと実現できないので。


③ 周囲にねじ曲がった人が少ない方がいい

④ 負け癖がついていない方がいい


③と④は一緒に。大なり小なり、会社に適応していく中で、社会人としての性格や癖は感染ります。先輩・上司から、さらには社風から。

他人に親切でないことが当たり前の環境の中にいると、自分もそうなりやすくなるし、先輩が斜に構えていると自分も影響を受けてしまいます。負け癖や自己効力感もそう。

特にまだブレない「軸」ができていない新人は染まりやすいので、ファーストキャリアにおける「周囲の性格や癖」は大事。素直さや前向きさが失われてしまうと、その後の成長速度が落ちてしまってもったいない。


⑤ 「優秀」のバリエーションが多い方がいい


特定の職種の人が大半を占めている会社だと世界の広さを感じづらく、自身の価値観は(あまり良くない意味で)偏ってきます。

だから、企画者、エンジニア、デザイナー、営業、マーケター、コーポレートスタッフとか、職種を問わず素晴らしい仕事をする人たちがわんさかいる環境って本当に貴重。

そういった自分とは異なるスペシャリティを持つ人たちと鎬を削っていくと、ガンガン成長できます。


⑥ 勉強家が周りにたくさんいる方がいい


勉強していない社会人って、本当に勉強しないです。本人たちからするといろいろな理由は言えると思いますが、そういう人たちが多い場所にいると自分も似てくるので、まだ土台をつくる時期は避けましょう。

逆に周囲に勉強家がたくさんいると自分も勉強するようになったりします(環境ばかりに依存するのは良くないですが、とはいえ環境は大事)。

ちなみに、以下のプレゼンで言っている「専門性」って勉強しないと身につきません。基礎も大事ですが、専門性も30代以降のキャリアを考えた際には鍛えておきたいところ。学び続けることは大事。サボるとサビます。


⑦ 見晴らしが良く、世界が広がる方がいい


これはセカンドキャリア以降に向けてですが、なんとなく「見晴らしの良さ」って大事だと思うんですよね。たとえば「多くの業界と取引がある」とか「いろいろな企業の実情を垣間見られる」とか。

就職活動の頃はまだ気づかなかった、いろいろな業界・会社・仕事の良さを知って、それをセカンドキャリアを選択する(転職する)際に活かせるのであれば、ファーストキャリアにおける「見晴らしの良さ・世界の広がり」ってのは確実にプラス要素だなと。


⑧ 同期は宝だから多い方がいい


これはもう問答無用に大事。新卒同期 is 宝。なぜかは知らんが宝。

とはいえ、自分が接触できる人数には限りがあるので、100人と500人の差はあまりないかもだけど、3人よりは50人の方がいいかも。


でも、でも。

⑨ 上記が全然満たされなくても、それでも仕事を楽しめる方がいい


好き勝手いろいろ書いてきましたが、①〜⑧が全然満たされていなくても、それでも⑨が満たされていればいいと思います。キャリアって結局は自己満足だから。これに尽きるのかなと。


大事なのは、

なんじゃないかなと思います。


まとめ

① 基礎についてはマイクロマネジメントしてくれる先輩がいる方がいい
② 変な常識・クセが身につかない方がいい
③ 周りにねじ曲がった人が少ない方がいい
④ 負け癖がついていない方がいい
⑤ 「優秀」のバリエーションが多い方がいい
⑥ 勉強家が周りにたくさんいる方がいい
⑦ 見晴らしが良く、世界が広がる方がいい
⑧ 同期は宝だから多い方がいい
⑨ 上記が全然満たされなくても、それでも仕事を楽しめる方がいい


仕事が全てじゃないけど、楽しめた方がいいですよね。


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