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活版印刷三日月堂 川の合流する場所の星空

ほしおさなえさんの活版印刷三日月堂は、自分の好きなものがたくさん盛り込まれて好きな作品です。その中で取り上げたいと思うのは、盛岡の北上川の夜のシーン。

読み込み不足か年数がわかりません、2011年の震災以降に活字を組みなおしているので、出版年の2017年としておくのがよいでしょうか。夏休みが終わったあとのお話なので、おそらく秋です。時間は23時を過ぎていたと書かれています。ということで勝手な推測で。

2017年10月1日 23時30分 盛岡の南の星空

秋の四辺形が南中を少し過ぎたころでしょうか。南西の空に月齢11の月も見えています。「月の光でときどき水面が光る」とありますのであっているような気がしてきます。
秋はペガススの四辺形から星を探すのがよいですよね、南にいけば南のうお座のフォーマルハウト、北に行けばケフェウス座やカシオペヤ座そして北極星。ペガススのお腹から、アルファベットのAの字のようなアンドロメダ座。盛岡であればきっとアンドロメダ銀河もぼやっと見えているのではないかと思います。250万光年も離れたお隣の銀河が肉眼で見えてしまうというのは、ここから平台を使った新しい世界が広がるということにふさわしいような気もします。

アンドロメダ銀河

おわび
雲の日記帳を見返していて、1971年を45年前と表記しているのを見つけました。ということは盛岡の出来事は2015年なのかもしれません。そうすると南東の空に月齢18頃の星が輝いている景色だったかもしれません。


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