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宙わたる教室 青い夕焼け

 伊与原新さんの宙わたる教室を読みました。宙がでてくる話ではありますが,地球の星空はでてこない感じです。地球の空が青い理由,夕焼けが赤い理由が話され,火星の夕焼けを再現する実験などもみられます。
 お話の中で登場するのはオポチュニティなんですが,トップの写真は探査車スピリットの撮影した夕焼けです。(CREDIT:NASA/JPL/Texas A&M/Cornell)

CREDIT: NASA/JPL-Caltech

 様々な背景が語られながら科学部の実験を通してまとまっていくお話,オポチュニティの轍はこんなイメージでしょうか。こういう科学実験,自分も高校生の時にやってみたかったです。参考文献のタイトルもとても興味深いものばかり。
 科学もの小説を書いてくださる伊与原さん。いつも楽しみです。
この後はちょっとした調べたことをメモ代わりに。

火星探査機

 2年2か月おきに地球と火星は接近するので定期的に探査機が送られいていろんな成果が聞こえてきます。日本のJAXAもMMXという火星の衛星のサンプルリターンミッションを計画しています。
 2021年2月19日に火星に着陸したNASAの火星探査車 Perseveranceの成果を勉強を兼ねてまとめてみました。
 基本は、前回の探査車「キュリオシティ」を基にしていますが、観測機器も性能が上がり、着陸の様子も捉えられています。火星の大気圏で空気抵抗で減速し、さらにパラシュートで減速し、最後はスカイクレーンでロケット噴射しながら減速し、ケーブルで地表に降り立ちました。

サンプルリターン

 Perseveranceでサンプル回収までをするわけではなく,今回は採取のみとのこと。別の探査機が火星に着陸してその箱を回収するそうです。2026年にも打ち上げたいということ。着陸機に搭載された小さなロケットが、火星軌道までサンプルを運び、周回機へ引き渡す。周回機はこれを地球まで運び、地球上空からサンプルの入った部分を切り離し、ユタ州の砂漠に着陸させることになっています。

火星ヘリコプター インジェニュイティ

 小型ヘリコプター「インジェニュイティ」は、地面から約3メートル上昇し、ホバリングした後、赤いほこりを巻き上げながらゆっくりと着陸しました。飛行時間は約40秒でしたが地球なら高度3万メートルに相当する薄い大気の中ということで非常にすごいことなのだと思います。


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