凹組再結成の星空

山本幸久さんのご本は、幸せに終わるお話が多く好きなのですが、「幸福ロケット」には葛飾区郷土と天文の博物館のプラネタリウムや金曜夜の星空散歩がでてきて、天文部もあり、天文ネタがいっぱいです。こちらの星空案内は、本職の葛飾区郷土と天文の博物館にお任せし、山本幸久さんのご本で好きなお話から星空案内を1つ。

「凸凹デイズ」はデザイン事務所のお話。2005年に発行されています。登場人物は最近の山本さんの作品にも出てくるので、愛着があります。幸福ロケットの山田さんにも関係してきますね。そしてこのころのデザイン事務所は仕事が遅くまで続くことがあったり、登場人物はよく飲みにいっているので、夜のシーンも多いです。その中で見たいのは最後の凹組再結成の夜空。

2005年1月31日0時の東京の星空

年は出版年と想定しました。1月の終わりとのことで、曜日を考えるともう3日ほど前かもしれません。0時から明け方まで打合せをしていますが、夜から雪が降るので早目の時間としました。おそらく、雲の向こうに月齢20の月があるので、雪の白と併せて、とても明るい夜になったと思います。
南西の空には冬の一等星たちが輝いています。雪が降る前に辛うじて見えていたと信じたい星の並びです。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスで冬の大三角です。そしてこの年は近くに土星がいるので、3つの星と併せると冬の四角形(ダイヤ形)ができています。無理くりではありますが、まるで大滝さんと黒川さんと凪海さんの三角に、醐宮さんが戻ってきたことを示しているようです。

ちなみに、シリウス、プロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲルとつなげると、冬のダイヤモンドになります。

山本幸久さんの作品は好きなので、別な作品でも星空を見つけてみたいです。


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