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はたらく

松浦弥太郎(2009)「最低で最高の本屋」集英社
を読みました。

レイモンド・マンゴーの「就職しないで生きるには」という本のタイトルが目に飛び込んで、これは自分に足りないことが書いてある本だ、と、読むことを決めました。

文章を書くことや生きていくことについて。
いちばんに浮かんだのは、

「このように生きていけたらどれだけいいだろう」

ということでした。

日々を漠然と生きていて、「いいなー」と思うことがよくあります。
すれちがったひとの洋服。
SNSで見かけた写真やイラスト。
偶然出会った本の文体や世界観。
あんなひとになりたいと、ふとんにくるまり目をとじて、ぼんやりとその姿を思い返します。
それだけなのです。

なにも変わらず、相変わらず同じようなものやひとに憧れを抱いて日々をこえていくだけです。
何もしたくないという思いがとても強く、何もないおだやかな日々を望み、憧れは憧れのまま生きています。
そしてそんな自分もまた好きなのです。

自分がやりたいことをして生きていこうともせず、社会の求める型にはまろうともせず、のろのろと目を閉じたり開けたりしていることが
今の自分のつらさなのだと、改めて見つめることができた本でした。

ただ、noteを始めたことはそんな自分の第一歩なので、たとえ憧れにとどかなくても、少しずつすこしずつ生きていこうと、そう思います。

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