青柳政治談議②「護憲派のウソ-その2」

日本共産党が非合法政党の時代から「天皇制打倒」という主張をしている。

戦前は、天皇が国の全権力を体現していましたから、天皇が全権限を握るという政治の仕組みをなくさない限り、平和もない、民主主義もない、社会のいろんな改革もないのです。(日本共産党HPより

これが、日本共産党が「天皇制打倒」を掲げ始めた理由である。さらに、

目標としては民主主義の精神、人間の平等の精神にたって、天皇制をなくす立場に立ちます。これをどうして実現するかといえば、主権者である国民の多数意見が、その方向で熟したときに、国民の総意で解決する(日本共産党HPより

要するに、今でも「天皇制打倒」は変えていないということである。しかし日本国憲法には明確に「天皇の地位」として規定されている。

1 天皇は,日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって,この地位は,主権の存する日本国民の総意に基づく(憲法第1条)。
2 皇位は,世襲のものであって,国会の議決した皇室典範の定めるところにより,これを継承する(憲法第2条)。(宮内庁HPより

「護憲派」であるはずの日本共産党は、日本国憲法に規定されている「天皇の地位」について、否定しているのである。ここに、日本共産党の「護憲派のウソ」が見え隠れする。

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