「読みます」からの「聞きます」。次の場について
「あなたの文章を読みます」でお届けいただいていた作品。
大変お待たせしましたが、来週には全員の方に感想を書いたものを戻せる予定です。あと数人の方の作品を、少しずつ読んでおります。
2020年に始めた「読みます」講座は、200名近く(たぶん以上)の方にご参加いただきました。
メールのやり取りでは、自分の言葉がどう届くのか、足りていないと感じるときもあったし、こんなふうに思っている以上に受け取ってもらえるのかと感じたこともあったり。
お一人だいたい7、8往復くらいのやり取りをするなかで、時間をかけた結果生まれる関係があることを、実感として得た気がします。
時間をかければいいってものではないかもしれないけど、人との関係は、ぱぱっと効率よくとかの真反対にあるのだなあって。
時間ってほんとにいろんな意味で大きい。
最近そのことをずっと考えている。
あえて時間をかけてやっていきたい。
そんな気持ち。
さて、この7、8月「あなたの話を聞きます」を始めてみて、驚くほどたくさんの方が参加くださいました(受付は終了していますが、9月にお約束している方もいるので、楽しみにしています)。
「書くと読む」とはまた違うものが、「話すと聞く」にはあって、その場で生まれるものはいったいなんだろう。
なんなんだろう。まだうまく言葉にできない。むしろ言葉にできないことが起きているんだと思っている。
それぞれのよさというか、それぞれの場でしか生まれないものがあるってこと。言葉にならなくても、ないわけじゃない。確かに「ある」。
不思議な感覚ではあるけれど、悪いものではまったくない。
むしろわたしにはとても大きなよきもの。
この感覚をいろんな方と共有できたらなあ。
これも、このところずっと考えていること。
「話を聞きます」は「オンライン」と「対面」がある。
関西圏の方に限らず、驚くような遠方からもわざわざ「対面」で神戸にお越しくださる方も少なくない。
対面の良さも、オンラインだから可能なことも、両方それぞれある。
どちらも「場」がとても重要で、その場がどういうものであるのかで、その場で生まれるものも変わる。
場っていったいなんだろう。
どう生まれて、どうその場が成立するのか。誰がその場をつくるのか。
どんどんと場に対して関心が強まって、調査研究しているみたいな気持ちもある。
これからもいろんな「場」を試してみたい。
9、10月は仕事が立て込むので、ある程度そちらが軌道に乗ってきたら、次の「場」を始めてみようとぼんやり思ってます。
「読みます」と「聞きます」の延長にあるような、でもまたちょっと違うような「場」を。
マンツーマンにするか、複数で集まるか。
場は継続しつつ、参加する人の自由度が高い場がいいよなあ。
対面とオンライン。
選択肢は無限なので、あまり決め込まずあれこれ試しながらやっていくうちに、なにか見えてくるようにも思う。
その場は、参加費のハードルは下げたいと思っている。
その理由についても、自分でもう少し掘り下げて考えたいとも。
考えるのには時間が必要。時間が有効。
そのことをこの3年で体験として学んだ気がします。
引き続きお付き合いください。