家事代行モノのAVで思うこと

私はフィクションであることがはっきりわかる方が安心してみていられるので企画ものとかが好きだ。

タイトルでなんやなんやと読んでくれた人、まずはありがとう。

私は家事代行サービスの会社に勤めて2年目になる。様々なおうちに伺って決まった時間指定された家事をこなす。これまで色んな家で仕事を行ってきた。一人暮らしの男性の家、生活感のカケラも感じない留守の家、決められた時間で終えられる気がしないほどの豪邸、高齢の方が1人で暮らしている家……などなど。

ぶっちゃけ言えば私は家事が大好きという訳では無い。むしろ自分の家のことをやるのは嫌いである。めんどいし。褒めて貰えないし。何よりお金発生しないし。家のことはかなり後回しがちである。

でも家事代行の仕事はちょっと楽しい。どこが好きか伝えたい。

・客の質がいい
家事代行を依頼するくらいの金銭的余裕のあるお客さんが多い。なので基本的には人当たりがいい。褒めてくれたり、時々お茶を出してくれたり、お菓子や野菜を持たせてくれた人もいた。客の質がいいと働く側も精神的に追い詰められることがなくなる。

・接客スキルを必要としない
基本的に1対1で家の中で行われる仕事、しかもやることはたくさんあっておしゃべりする暇はあまりない。なのでかなり気楽。もちろんお客さんと話す時にニッコニコで丁寧な対応は求められるけど。ありがたいことに私はそれは得意だった。

・自分の人生で絶対に関わることのなかった人の1番プライベートな部分を覗き見ることが出来る
正直これが1番かも。絶対に知り合うことのなかった大金持ちの家にお宅探訪してる気分になる。蔦屋書店みたいに壁1面本棚があって横移動できるハシゴがかかってる家を見た時、頭の中で杖屋のオリバンダーごっこできるやんと思った(このネタ通じますように)。インテリアも見ていて楽しい。美術館的な見る楽しみがある。家は1番プライベートな部分だ。そこに異質なヨソ者が入り込んでめんどくさい家事をやってくれるのだ。私が目指すべきものはいつの間にか家を綺麗にしてくれる小人なのかもしれない。

で、タイトルのことなんだけど。

私がそのシチュエーションの中に登場人物として入りたいのかと言われるとそんなことは無い。

パッツパツのボディライン丸出しのTシャツにピチピチのズボン履いてやたら尻を突き出し床を拭くようなことはしない。なんならピチピチのスカート履いて尻を突き出し床を拭くバージョンもあるけど、あれで仕事がままなるはずも無い。ユニクロの何度洗ってもヘタレない替えのきくズボンを履けばいいのだ。可愛げも何も無い白いポロシャツを着ればいいのだ。会社のマークの付いたエプロンを着用して水回りの掃除すればいいのだ。

あと頼んでないのに勝手に「家事代行セクシーお姉さん」が家におもむくシチュもあるが、あまりにも「夢」すぎる。私なら家に居たい。家の終わってない家事が私のことを待っているのだ。私の家には小人はいない。

家事代行モノのAVはかなり私に近くて、かなり私と違う。でも面白いから好きだ。多分これからも見ちゃうのかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?