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わたしのコントラバス練習方法

来月、オーケストラではなくアンサンブルに参加することになりました。オーケストラでは80人前後の大人数の中、コントラバスは4〜8人ほどで参加します。そのため、「じぶん一人の音」というのは大勢にまぎれてしまうし、大勢でひとつの音楽を作るのがオーケストラです。でもアンサンブルは、一人一人の音の会話を密に楽しむため、基本は各楽器一人ずつ。ちょっとした音のタイミングのミスがアンサンブル全体のミスにつながります。なので、いま必死に練習しているのです。そんな練習風景、側からみるとけっこう滑稽なのでは?と気づいてしまったので、わたし流の練習方法を紹介してみます!

コントラバス
まずはこの大きな楽器をケースから取り出すことから始まります。とても単純な作業ではありますが、まずコントラバスとコントラバスケースと譜面台を置けるスペースを確保することと「今から練習するんだ!」という決心が必要なので、ここまでを行動に移すことが地味にハードル高いです。


弓がないと音がだせません。弓を使わないピッツィカートという奏法もとても重要ですが、チューニングをするときにはまず弓が必要。スクリューを巻いて、毛の部分の張りを強くします。

松脂
弓の毛だけでは弦の上をつるつる滑ってしまうので、松脂を塗ってひっかかりをつくります。出したい音によって使い分けたりします。弦にこびりついた粉は時々やさしく拭いて落とします。

譜面台
個人持ちのものは組み立て式がほとんどなので、この作業も地味に面倒だったりします。ピアノは楽器本体に譜面立てがあるからいいですよね!携帯用の軽量譜面台は、書き込む時に倒れてしまうことがあるので、しっかり重さのあるものが理想的。

チューナー
弦楽器は、開放弦といって指で押さえない状態の弦の音を調整します。オーケストラやアンサンブルなどではオーボエ、ファーストヴァイオリンなどに合わせていきますが、一人のときはチューナーで。押さえたときの音は開放弦とのバランスでとったほうがいいかなと個人的には思っています。

譜面
各パート(ここではコントラバス)の音符が記してあります。じぶんで製本する場合は片面A4の見開きが多いですが、コントラバスは楽器を立って弾く分譜面台が遠くなるため、B4で大きめのものを用意します。iPadで挑戦することもありますが、A4よりも小さく書き込みに一手間かかるので、紙に戻りました。(でもじぶんで譜めくりをしないといけないアンサンブルではiPadも向いてるかもしれません。)

鉛筆
譜面書き込み用。弓を押すか引くかの弓順や、指番号、フレーズの取り方や強弱についても書き込んでいきます。柔らかい書き心地と遠くからも見えるようにするため、B3〜B5くらいの濃い目の鉛筆。シャープペンシルだと細いので見えづらかったり、譜面に穴を開けてしまう場合もあります。書いたり消したりするので、インクのペンは基本使いません。

消しゴム
書いたり消したりの作業が多いので、無いとけっこう困る道具。(そしてすぐ失くして同じサイズが探すとたくさんでてくる不思議)

スコア
じぶんのパートも含めた全パートの音符が縦に並んでいます。各パートがどんな音を弾いているのか、音楽がどのような構造になっているのか、じぶんはどのような役割を演奏しているのかを確認できます。


iPhone
メトロノームアプリを使います。譜面に記されたテンポがどのくらいなのか。また、早いパッセージなどはあせってどんどん無意識にテンポを早めてしまうこともあるため、それを抑制するためにもメトロノームで強制的にテンポを一定にして練習します。(音楽はテンポの揺らぎも大切なので、メトロノームの使い方には注意が必要)



iPad
音源や演奏動画がある場合は、iPadで流しながら弾きます。音楽の流れを把握し、またその中での音量バランスも確認できます。個人練習では失敗したらまた同じ場所に戻って反復できますが、本来の音楽は最後まで止まらずに流れていくもの。間違えたときにもうまくアンサンブルに復活する方法もここで分かってきます。また、弓順の参考にもなります。

ご覧下さりありがとうございます!デザインの仕事と趣味の音楽をつなげられないか試行錯誤な日々です。サポートやフォローいただけるとうれしいです! https://twitter.com/@aoyamana https://www.instagram.com/aoyamana/