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さて横浜にきたし ピエールマルコリーニのドリンクを エアーで嗜むか

5月。もう日中は暑い。

横浜の、美術館に来ていた。
その帰りに、かねてより興味があった場所へ、向かっていた。

少し汗をかいて、恵は喉が渇いていた。
こういう時、意識の高い女子は水か、レモンの入った水を飲むんだけど、恵は違った。

「ついた〜」

横浜ルミネの横。ツン、とした愛嬌のない、お洒落な入り口。
ピエールマルコリーニ。

カップルの後ろに並び、目当てのドリンクを買った。フランボワーズ入りの方。

恵は、高級チョコレートを「飲みたかった」
とろとろのチョコレートに、埋もれるような感覚が欲しかった。

ごくり。
濃厚なチョコレートが喉にへばりつく。それを、細かく砕けた氷が流していく。

脳内の裏側にフワ〜っとくる快感。
恵は、満たされた。

店内の時計は、一番暑いと言われる
14時、を指し示していた。






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