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「男の料理教室」に通ってみました

2024.2.18

仕事をリタイアして最初に通ったのは料理教室でした。「イザというときに料理が出来ないと困る」という危機感もありましたが、今思えば、心の深層には「料理という創作活動への興味」もあったように思います。義務教育の頃、図画工作と家庭科はいつも「5」でしたから、創作という共通点があったのでしょう。

若い女性の中に混じる勇気は無かったので、通ったのは公共施設の「男の料理教室」です。同世代のおじさんばかりでした。オーディオフェアかと思ったぐらい。

退職して2か月目、5月の陽光の中、自転車で大きな公園のそばにある施設へ通いました。

でも、快適な道中とは違い、料理教室は微妙でした。

①4~5人一組ぐらいのグループになって料理を作るのですが、何回も通っている強者がいらして、初心者に口出しするのです。もちろん善意でしょう。私も二回めには口出ししたくなったので、彼の気持ちも理解できます。「その料理、俺の口にも入るんだ」というところもありますし。しかし、された側は上下関係が出来たみたいで微妙な気分です。

②午前中に料理を作り、後片づけをするとランチタイムになるので、それを食べ、床清掃をしてから解散になりますが、作業に挟まれたランチタイムは15分ぐらいしかないのです。ろくに噛まずに飲み込むことになるので、胃腸の弱い私には適さず、試食だけしたら、タッパーウエアに入れて持ち帰り、いつも自宅で二回めのランチをしていました。その時知ったのがNHKの「世界ふれあい街歩き」。上品でのんびりした良い番組です。自宅で、これを観ながらゆっくり食べるランチは、至福の時でした。

男の料理教室は2回行きました。詳しいことは忘れてしまいましたが、「まな板への包丁の置き方」と、「ご飯とみそ汁が基本だ」という事だけは覚えています。

単身赴任などで急に自炊が必要になった時、「ご飯が炊けて、味噌汁が作れれば何とかなる」のだそうです。みそ汁の具を毎日変えれば飽きないし、栄養もある。あとは、とりあえずスーパーの総菜でも買ってきて並べれば良い。慣れて来たら野菜炒め等、だんだんと料理おぼえていけば良いのだそうです。少し安心しました。これが料理教室での私の収穫です。

ちなみに、その料理教室でも、(これもご縁と)最終日にそこを拠点としての料理仲間の会ができたようです。迷いましたが私は入りませんでした。

そして、後にアーチェリーと出会い、そのクラブに入ることになります。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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