見出し画像

心臓に雑音が…

娘が生まれた時のことを書きたいと思います。

1年の一番最後。12月生まれです。

予定日をもう2週間近く過ぎているのに一向に生まれる気配が
ありません。

お腹の中でポコポコと動いているのは分かります。

でも何となくお兄ちゃんの時よりも動きが静かなんです。
同じ子じゃないからな~心配はしないでおこう。

でもこの子を妊娠した時から漠然とした不安がずっと
心にあったのです。
それが何かは分かりません。でもなるべく考えないように
していました。

妊娠中は性別を聞かずに臨月を迎えててっきり次も男の子だと
ばかり思っていたのです。

お腹が大きくて苦しくて下半身が筋肉痛みたいになっていました。
先生と相談して陣痛誘発剤を使うことになりました。

陣痛がやっと来て8時間ぐらいで生まれてくれました。
とても元気な可愛い産声!!

女の子ですよ~!
ええ!!
びっくりしたのと女の子って!

顔と体を見た瞬間、ああ良かった!綺麗な子だ!!

産後の肥立ちも特に問題なく、無事に退院を迎えました。
退院する日、
「赤ちゃん、心臓にほんの小さな雑音が認められます。
念のため、〇〇日に小児心臓外科の診断を受けてください。」

え!!何?何の事??

やっと帰れた我が家。夫に心臓の雑音の話をしました。

「念のために検査しなあかんみたい。」
「そうか。大丈夫やろう。」

後で聞いた話ですが、夫は分娩室の奥で娘に聴診器を
充てていた看護師さんが首をかしげていたのを見ていた
ようなんです。

予感は的中しました。

いざ検査の日、もう何時間も診察を受けていた気がしました。

「心臓に穴が開いていますね。2つです。それと僧帽弁の…」

それ以上はもう聞こえませんでした。
それからどうやって家に帰ったか覚えていません。

逃げるように家についた私は泣き崩れました。
家では姉が息子の面倒を見に来てくれていたので、
事情を説明し、また泣きました。

それから2週間後に次は大学病院の検査を受けに
行かなくてはなりませんでした。

産後の疲れた体でも頭だけが働いている状態でしたので、
全然平気でした。

再度、詳しく検査をした結果、今すぐの手術ではなくても
様子を見られるということ。
でも手術は避けられないだろうということ。
とにかく風邪をひかせないでください。なるべく泣かせないように。

それからは赤ちゃん返りをした長男を抱えながら
2週間に一回の通院が始まったのです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?