ヒトリエOne-Me-Tour DEEP/SEEK 大阪BIG CAT

前回ヒトリエを見たのは3月12日の京都MUSE公演、実に一ヶ月ぶり。

あの公演は自分自身も花粉がひどくて鼻水が垂れそうになりながらも見に行ったら、リーダーは花粉症のせいで気管支炎と喘息の併発だったらしく、声も出なく、少し言ってしまえば残念な公演になったという印象が強い。

だが、Twitterで見ている限り他の公演では徐々に声の調子を取り戻していくどころか、ベストアクトを更新していくということすら見かけていくようになる。期待が高まる。


15日当日、朝から就活の一環としてテストを受け、バイトを2時間だけこなして、18時頃にBIGCATに到着。半袖待機があったかい時期になってきましたね。

今回は140番代と大猫のキャパではなかなかいい番号だったので、いつもいる下手側の3列目までこれた。

168cmの僕でさえステージの全貌が見渡せるほど周りの人達の背は小さく、いつも通りではあるが女の人が8割という感じだった。


いつも一緒に行っている先輩が社会人になってしまい、仕事後に合流という形だと間に合わないので一人で待機は久しぶり。何もするわけではなくスマホとお友達に。電池80%が52%まで下がる。


開演。どうやら最近の公演からSEが変わったらしく、前のしっとり系よりもテンポの早い・手拍子が早い入場SE。

この日は珍しくガラシさんがだるんだるん服(失礼)ではなくカットソーって言う感じ。そういう服装のほうがシャキっと見えて好き。でもだるだる服も好き。サルエル。

リーダーはいつもどおりの白いパーカー。

こっからは1曲ずつ覚えてる範囲でぺろぺろと。


1.GO BACK TO VENUSFORT

「愛…っの不整脈と」ってなった。イントロのタイミングミス?

音楽に疎い僕が音源でさえベースの音を聞き取れるベインベイン曲。もうこの時点でリーダーの声がめっちゃ出てておっほぉって言っちゃう。とりあえず腕に鳥肌が立つ。

あとコッパーフォン取り入れたリーダーほんとに天才でしかないと思う。


2.シャッタードール

ほんとに好き。味園ユニバースのワンマソフェスで聞いた時に感じた「パチンコの大当たり感」がどうしても頭から離れないんだけど、それは本当にプラスの意味で書いてる。

リーダー、2サビ後の裏声部分もめちゃくちゃに綺麗な高音出してて安心どころか、伸びがすごすぎて後ずさりするレベル。僕個人としては2サビ前の「凡庸な有刺鉄線」に入る前のドラムのドッタンドッタンがめちゃくちゃ好きです。


MC「大きい人も小さい人もいるけどケガはないようにね」


3.Swipe,Shrink

始まる前にゆーまおさんが何か忘れ物した様子。ちょっと間があく。

「輪廻して 変わるよ」の部分のコーラス、ゆーまおさんの高音がすっごいツボな歌い方というかなんというか。特徴的なコーラス音だよなって思う。音源とライブで感じ方が全然違う曲だと思います。


4.NONSENSE

これもタイミングミス?か音響ミスで入りがちょっっとだけズレた。特に問題はなかったみたい。

ドラムソロからのギターバトル、久しぶりに見たけどギターバトルの印象、前までwo→シ→wo→シっていう感じの入れ替わり方式だったような、今回はもうほっとんど同じタイミングで弾いててほんとにバトル感がすごい感じだった。けどこれって前からなのかな?

ギターバトル中ガラシさんが水を持ちながらゆーまおさんに近づく。ガラシさん水渡すフリで「飲めよ、ほら飲めよ」、ゆーまおさん叩きながら変顔?みたいな感じで「お~~~~」みたいな顔して返答、ナチュラルにしてたけどあんなバシバシ叩きながら普通よそ見できないです(素人の感想)


5.ワンミーツハー

この曲はほんとにタイアップもらえてすっごいよかったなぁ…って思う。というか実は最初のほうはこの曲があまりズバって僕の中には入ってくる曲ではなく、アニメっぽい、けどヒトリエっぽい、っていう感じの曲だなって思ったが、聞くに連れ、リーダーの葛藤だったりにつれ深みを増してきたななんて思う。MIRRORでは「僕らは鏡だ」って言ってるしワンミーツでは「わたしの裏側のわたし」だったり、いい意味でヒトリエの4人は真ん中で向き合ってる感じがするなぁなんて思った。

弾き語り風のイントロからキレッキレのカッティング、力強い「それを見たいんだよ」でもう色々とパワーが大きい。


6.サークルサークル

モノクロノエントランスという伝説のアルバムから。以前も京都や神戸で聞けたがサビの大部分が裏声で、ある意味いつもと違う曲風で聞けたのはあるが物足りなさがあった。今回は全然そんなことなくて綺麗で力強い歌声を聞けたのが本当にすごい。

リフでは2Bメロのさまよってるギターみたいな音、本当に好きでポケモン赤のロケットだんアジトのシンセサイザー音みたいな、そんな印象。そういうのが大好き。

7.バスタブと夢遊

京都神戸ではサビが裏声でほぼ楽器の音に消されてしまうという、なんともううんと言わざるをえない曲で、僕個人的に今日の一番期待と不安が募る曲でしたが、サビめっっっっっちゃ声出てた。鳥肌って頭皮にも立つんですね。ゾクゾクが止まりませんでした。

2Bメロの「ないなあああああああああ」でわあああああああああだよこっちは。そのままサビ行くし、すっごいよ喉。

8.泡色の街

あの中学校とかの木琴叩いてたようなドラムスティックでシュワシュワシュワ~って音なるのすごいと思う(小並感)

なんというか、初代のRSGEからヒトリエを知って好きになって、っていう段階を踏んでいるからか、泡色の街は「アルバム最後の曲」で、アルバムのくくりのようなところがあると勝手に思っているけど、他のしっとり系曲よりも将来的な明るさが(MVの夕日の効果かもしれない)一番見えるような気がすると思っていて、明日からもがんばっていこう、って思えるのがすごく好きです。

アウトロのリーダーのロングトーン部分は、ライブアレンジとしてはすごい挑戦的な感じではないか、なんて。しっとりして余韻を残すアウトロのイメージが泡色にはあるので、声の持つパワーがバランスを崩しかねないけど、そこを避けてきっちりしているのは本当さすがプロだなぁって。

8.なぜなぜ

ハンドマイクリーダー。こう、他のアーティストだけど米津玄師さんが「駄菓子屋商売」という曲でハンドマイクゆらゆらを披露した、ということをずっと記憶にとどめているのだけど、ゆらゆら度合いならリーダーもゆらゆらしてるぞ!みたいな気持ちになる。あと後半になるにつれて手をグルングルン回す動きも入っていてアグレッシブになったなぁって思います。

ドラムのカチカチも繊細でどうやって調整してんだよって素人は思ってしまうんですが、それはそうと大猫の音響効果?なのかドラムの音がいつもより大きく聞こえました。タムタムの音めっちゃズシズシ脳に刺さるのですごい良かった。

9.フユノ

ボロ泣きだよこの野郎!!というのはまぁ置いといて、リーダーがキーボードを弾くわけだけど、その姿を一目見よう一目見ようと下手側全員が背伸びしたおかげで平均身長3cmくらい上がったのはちょっと笑いました。確かにあのメロディをあの群衆に見られながらミスなく弾くリーダーの姿は目に焼き付けたさある。

僕は完全に「フユノラストサビの地声で死ぬ部」部員なのですね。言ってなかったですけど実は。結構部員数いるって思ってる。話は戻して、京都公演では先述の通り喉の調子も悪く、全て裏声で歌い切る、それはそれで綺麗なフユノを聞いたわけなんですが、フユノラス(略)部としてはあの部分だけはどうしても地声で聞きたかったという思いがあったわけですね。あそこの部分で泡色でも述べたとおり将来的な明るさや、力強さを感じたかったという完全に個人的な気持ちがあったわけです。

そんな中での大阪公演、ほんっとうに力強いラストサビを聞けて。知ってますか、鳥肌って頭皮にも(2回目) 「笑いたいんだって」~「踊りたいんだって」は地声、その後すぐの「止めないで」は音源なら裏声なんですけど、ライブでは絶好調すぎて全ッッッ部地声でいってたの本当にフユ(略)部解散事案です。もう全員死んだ。


MC「熊本での地震のこと、今ここにいることが奇跡で、全員が同じ方向を向いていること、そして皆が自分たちのエネルギー・意志でここに来てくれたことが本当に嬉しい」という内容の。熊本はリーダーの実家が近いこともあり色々と不安だっただろうし、それと同時に歌っていていいのか?のような葛藤もあったけど、上述の通り今ここにいて、「皆の人生のほんのちょっとを、僕たちは人生をかけて歌います」と言ってた。内容は抜け落ちまくってると思うけど、エネルギーと意志の強さがヒシヒシと伝わってくる長いMCで。ヒトリエで初めて作った曲へ。

10.カラノワレモノ

っていうMC挟んだら泣くじゃん!!!!頭皮の鳥肌収まんねえよ!!この曲を作るためだけにヒトリエを作ったって言われても感謝するし、この曲のおかげでヒトリエが始まったってなっても感謝するし、この曲がまずもう世の中に存在しているだけでも感謝してるし、もうあれだよ(混乱)

ガラシさんが2Aでベースを抱きかかえたまま停止、頭に手を置いて思いを馳せてるような感じで止まっていたところでなんかグっときた。さっきのMCを受けて思うところがあったんだろうなぁ、って。

11.輪郭

流れがるらるらっぽい曲。個人的な予想というかだけど、このツアー以降はるらるらやる日は輪郭を、輪郭やる日はるらるらをやらなそうだなーって思った。雰囲気が似てるからなのかな。るらるらよりはコーラスが濃いか。

12.後天症のバックビート

イントロ前の導入部、シ「こうてんっっっしょうのバアアアッックビイイイイット」みたいなノリだった記憶、こんなこと言うのもあれだけどサビよりイントロのリフが一番フロアがざわざわなってるイメージが。サビももちろん盛り上がるけど。

13.踊るマネキン、歌う阿呆

いやほんまにこれは笑うしか無いでしょ。きっと前の公演からほんまのベースソロあったんやろうけど、スラップ?の速さ尋常じゃないな~って思ってた速度から3倍位早くなりましたからね、何者なんだあのベーシスト。

これだけは書きたいって思ってたことがあって、音源のマネキンってはっきりいって薄味な感じの曲じゃないですか、うんあくまでも個人的な感想ですけども。例えるならほんまに卵だけで巻いたオムライス。でもマネキンツアーでのオンベースイガラシィを皮切りに、色んなアレンジソース加わって。死ぬほどいろんな味かけてるのに、全然味が崩れないどころか全部美味しくなってってるっていう。それってやっぱり原曲がしっかりしてたからなのかなぁって思うようになったなあと。

あとベースソロでバチバチに弾いてたガラシさんを見たシノダさんがめちゃくちゃ笑ってたのも面白かった。メンバーも想定外なのあの速さ。

14.MIRROR

さっきまでの曲の流れでここにこれをぶっこむって結構な判断だと前から思ってたんですけど、さっきのMC聞いてからだとどうしてもエモさを感じざるを得ないですね。

以前の京都か神戸公演のどっちかで、「弱虫の鳴き声ださよなら」の若干の間に拍手するやつがいて、え??って思ったんですけど、それがなくてひとまず安心しました。もちろんのことだけど。

15.トーキーダンス

我トーキーダンスのコッパーフォン部分で死ぬ部部長です。兼部ね。この曲ができたからライブでやるね!みたいな時に開いた口がふさがらなくて、ライブ終わって帰ってからもずっと脳内でくるくると回ってた曲なんです。要するにドツボな。

隣らへんにいた男の子が、結構独特なリズムで踊っていて。でもリーダーが言ってたことを思い出して、彼も彼なりに踊ってるんだなってなると逆に嬉しくなりました。そういうところでいいんだなライブハウスってって再認識したような気がします。


アンコールMC・グッズ紹介

シ「ピックキーホルダーの色はこれレインボーとブルーですよね?」フロア「フォロ↑グラムだよー」wo「お客さんが正してくれて感動を覚えてる」ってのと、

wo「フォ↑ロ↓グラムだよ、せーの」客\フォログラムー/シ「なんで授業?」ってのは普通に笑った。訓練されてきてる。


En1.インパーフェクション

京都公演では全然楽しくなかったみたいな感想を垂れ流してる僕ですが、実を言うとこの一曲で大どんでん返しを喰らいまして。先述の通り、気管支炎やらを打ち明けてくれたリーダーのMCがアンコールの時で、その後に演奏したのがこのインパーフェクションでした。僕は歌詞をあまりみない人なんですけどその時のこの歌詞は読んでない、つまりはリーダーの口から発せられた言葉を全て受け止めただけなんですけど、すっごく響いて。「ぐちゃぐちゃになりそうだ」、とかそういった部分が多いからなんでしょうけど、辛いんだろうなぁって思いながら聞いたので本当に大好きな曲になりました。元から好きだったけどもね!

En2.センスレス・ワンダー

鉄板過ぎて。僕が一番最初に見たLIVE INFINITY⑨というイベントでも演奏してたけど、こんなにも上手かったっけ…?っていうのを重ねて思い出していました。僕もまだ2年ほど、しかも近畿圏しか追いかけてないけど、本当さらにカッコよくなったなぁ…って思います。これからも行けるときに行きたいなって。


ライブはこれで終わりました。フロアは汗でなのか濡れているところも多くて、みんながエネルギーを出し尽くしたようなライブだったんだなって実感しました。2週間後には東京に初遠征、キャパが段違いすぎてビビってるんですけど、今日の公演を越えてくれる、そんな人達だと信じているのでいまから楽しみです。

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