羽根田征子のデビューアルバム『BEATING MESS』がリリースされたのは1988年、ほぼ全曲を吉田美奈子が提供していました。デジタル・ファンクと言っていいようなサウンドと美奈子さんの多重コーラスをバックに、それにしっかり応えるように征子さんのヴォーカルも安定感をみせています。翌年リリースしたセカンド・アルバム『SORA』のプロデュースは佐藤博が担当、佐藤さんのソロ・アルバムに収録さていた楽曲の別ヴァージョンが収められたり、吉田美奈子作詞作曲の楽曲もあったりと、ジャパニーズ・シティ・ポップスの傑作と言えるでしょう。