見出し画像

Songs for Today's Birthday 2/25 - Dave Stenson

Dave Stenson

60年代半ばのカリフォルニアのバンド、ベドウィンズは無名の存在でしたが、彼らがリリースしたレコードはよく知られていて、"Let's Live for Today "や "Midnight Confessions "でモンスターヒットを飛ばした、グラスルーツの前身バンドがベドウィンズでした。そもそもグラスルーツは、P. F. スローンとスティーブ・バリのスタジオ・グループでしたが、レコードがヒットしたことで、バンドの実像が必要となったのでした。

ベドウィンズは、60年代初頭にギタリストのウィリー・フルトンとデニー・エリス、ベーシストのデイヴ・ステンソン、ドラマーのビル・ショッペがサーフ・バンドを結成したことに始まります。当時はまだ高校生だったが、10代の観客に熱狂的な支持を受けるほどの実力を持っていたそうです。そのファンのなかからジョエル・ラーソンがドラマーに代わり、その4人組バンドは、ブリティッシュ・インヴェイジョンから生まれたハードでブルージーなバンドの影響を徹底的に受けていて、サンマテオで開催されたバンドコンテストで優勝するほどの実力を持っていました。

ダンヒル・レコードの社長でプロデューサーのルー・アドラー、そして彼が持つ音楽出版社の契約ソングライターのP. F. スローンとスティーブ・バリによって、ベドウィンズがグラスルーツとして活動することになりました。ただし、彼らがレコーディングで演奏することはほとんど無く、腕利きのスタジオ・ミュージシャンが演奏していました。しかしベドウィンズは、ロサンゼルスのクラブ「ザ・トリップ」に長期滞在して、思う存分ライブをすることができたし、また自分たちのレコードへの貢献度は低かったものの、ママス&パパスやバリー・マクガイアといったダンヒルを拠点とするアーティストのテレビ出演のバックバンドとして送り出されるようになっていました。

しかし、レコードに対する彼らの不満は募るばかりで、"Where Were You When I Needed You"がトップ40入りするヒットはあったけれども、事態は平穏には進まず、66年暮れ、ベドウィンズはグラスルーツから離れていきました。フルトン、エリス、ステンソンはサンフランシスコに戻り、エリスとステンソンは詩人デイヴィッド・メルツァーが結成したフォークロックバンド、サーペント・パワーに参加しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?