見出し画像

「オフラインのeモータースポーツイベント」の重要性

どうも、岡田です。

本日、クラウドファンディングの初期目標金額100万円を達成することができました!
ご支援・拡散頂きました皆様、ありがとうございます。

初期目標の達成・ネクストゴールに関しましては、クラファン活動報告の方で記載させていただいております。
まだまだご支援を募ることになりますので、改めてご協力をお願いしたいと思います。

さて、今回の本題は、お盆休みの間ZENKAIRACINGでの業務で行った『阿波座バーチャルレーシング』で行ったイベントで感じたことの話です。


■『阿波座バーチャルレーシング』でのイベント

写真:Passing Mark様

8/12に、大阪府大阪市にあるシミュレーターショップ『阿波座バーチャルレーシング』にて、「ZITA-01最速決定戦」と題したeモータースポーツイベントの運営をしてきました。

ルール制作・運用・開会式MC・解説・・・と、色々携わらせていただきましたが、多少の反省点はあるものの、全体的には皆が楽しめて盛り上がれたイベントになったと思います。

イベントの勝者は、参加者中最年少の辻野選手!
これまでもeモータースポーツ競技に参戦してきていましたが、オフラインでの大会で実力を発揮して、常に上位を走っての勝利でした。

■オンライン文化だからこそのオフラインイベント

ここからは阿波座でのイベントを通じての僕の所感なのですが、やはり“オフライン”の大会って大事だなと思いました。

eモータースポーツ、もといeスポーツそのもの自体、自宅から参戦できるオンラインありきの文化で、昨今のコロナ禍でよりそのイメージは強まってしまった形だと思います。

イベント開催のハードルもオンラインは低いので、オンラインレースはグランツーリスモでもアセットコルサでもiRacingでも色々開催されてますが、現地に集まってやるイベントはグランツーリスモの相当なレベルで勝ち抜いてきた国体とか世界大会くらいしかない状況。

そんな中で先日の阿波座イベントは、シミュレーターショップに約20名の参加者、付き添いなども含めると30名強が一堂に会し、アセットコルサを用いてレースを開催することができました。

突然参加者にマイクを向けに行く岡田

大会開催中はただレースが進むだけじゃなく、参加者の情報を実況の塩谷君が紹介したり、僕も予選タイムアタック中などは参加者にマイクを向け色々インタビューしたりと、1人でも多くの人が主役になる瞬間を作るよう心掛けはしました。

話を聞くと、この大会に参加するために遠方から親を説得して来てくれてる人、前日にも阿波座にきて90分練習してきた人、KYOJOカップ出場を控えて練習を兼ねて参加してる人・・・と、この規模のオフライン大会でも人それぞれ参加までにドラマがあったりするんですね。

そして大会中も、トップレベルの選手が不慣れな人に教えてたり、接触した後もすぐにジェスチャーで謝罪してたり、レース後はバトルした相手同士で握手してたり…。

主催も参加も行いにある程度のハードルがあり、人と直接接するオフラインイベントはドラマを生みやすく、それを拾いやすいんです。

そこがオンラインのみの大会との一番の違いだと思ってます。
いくら参加申請の時のアピール欄を埋めようとも、参加者同士直接会ってないから知らないことが多いし、主催側も参加者の思いみたいなのを拾いきれない。

特にeスポーツの中でもeモータースポーツは「相手に勝たなければならないけど、倒してはいけない」という、なんとも難しいジャンルです。
無意識の中でオンラインとオフラインでは相手に対しての「リスペクト度」みたいなのはどうしたって生まれるはずで、それが接触を避けたり、接触したらまずは謝罪した後に話し合ったり…という行動にも繋がるはず。

実車ではオンラインなんてない上、下手したら命に関わるから「リスペクト度」はある程度あって当然だし、他のeスポーツは「煽り」を除き「リスペクト度」が必要な場面はゲーム外中心で、対決中はとにかく倒す!って感じだと思いますので、特にeモータースポーツは直接人と会うオフラインで行う大会というのは重要だなと思いました。

■「大会」の必要性

もう一点、実はアセットコルサやiRacingは「大会」自体が少ないんじゃないか…と思ってたりします。

もちろんiRacingではオフィシャルレースがずっと開催されてて、アセットコルサでもユーザーが主催してるものがちょこちょこあったりはしますが…。

僕は時折、eモータースポーツのお手本として「ドリフト文化」を挙げているのですが、大会に関しても「D1グランプリ」が始まった辺りを参考にすべきかなと思っています。

元々峠での遊びや、点々と開催される「イカ天」などのドリコンがあったくらいの時代が、今iRacing・アセットコルサといった「レーシングシミュレーター」の現状だと思うんですね。

そこから「D1グランプリ」が生まれて、参加者がメディアに出るようになったり、パーツメーカーが参入したり、賞金が出るようになったり・・・と盛り上がってくるうちに、「D1を目指すから練習する」「D1を目指すから地区大会に出る」となってサーキットに行ったり、車を角度付くようにしたり速くするためにパーツを買ったりして来てると思います。

今iRacingにもアセットコルサにも「D1グランプリ」に該当する大会が無いんですね。

「グランツーリスモ」はそういう大会として「GTWS」「国体」「JEGT」などがあり、それを目指してハンコンを買ったり、家で何万キロも練習してる人はいると思います。

ですが「グランツーリスモ」で使えるデバイスが少なかったり、「グランツーリスモ」を扱うシミュレーターショップが無い(商用利用できませんからね)以上、MOZAやASETEKといったデバイスが売れてシムショップも繁盛!となるためには、「D1グランプリ」的なiRacing・アセットコルサのオフライン大会が必要なんだろうな…と最近感じています。

加えて、その「D1グランプリ的レーシングシミュレーター大会」への参戦切符が、オンラインじゃなく今回の阿波座イベントのようなシミュレーターショップ大会で得られるような段組みだと、家じゃなくシミュレーターショップで走る意味も作れて、参加者が各地域に分散されてウィナーが増えてイイのでは・・・?

などという妄想もしております(笑)

もちろん、トップオブトップのリーグ戦とはまた別に、小規模でも頻繁に各シミュレーターショップで「草レース」的なオフライン大会が沢山開催されるようにもなってほしいですよね。

シミュレーターに触れた人が「楽しい」という成功体験を持って帰れる機会を増やすことは、僕が考えている「eモータースポーツがメジャーになってほしい」に直結します。

阿波座のイベントは間違いなく楽しかったと思うので、この機会を何度も味わえるような世界にしたいですね。

という、まるでイベント屋さんのような投稿しつつ、こういうオフラインイベントに参加側で出てみたいよねとも思ってる近頃です(笑)

今回は以上!
岡田

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?