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◆なぜ親戚の集まりはつまらないのか~子なし長女が実家の会合に出席したら

はじめにざっくり要点を書きます。

数年ぶりな親戚の会合が子供中心の「赤ちゃんを愛でる会」と化していて違和感を感じたという話です。
本来、会合とは色んな人と色んな話をまんべんなくする場所であり、わざわざみんなで休日を潰して移動し「赤ちゃんを愛でる会」を開催するのは非常にもったいないです。
まだ具体策は思いつかないのですが、自分に子供が生まれてもそういったものからは心理的な距離を保ちたいなと思いました。

同じような境遇の方もそうでない方も、読んで感想を教えて頂けると嬉しいです。

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私は某地方の田舎出身で、20代は東京で働き30代になって結婚を機に実家の隣県に引っ越した者です。
昨日、夫と共に私の実家の会合に出席して色々思うところがあったので、日本の田舎のリアルと共に様子をお届けしたいと思います。

まずメンバーは

・実家に住む両親と祖父母
・隣県に住む私と夫
・同じく隣県に住む弟と妻と娘(8か月)
・車で1時間くらいの場所に住む叔母と叔父(父の妹とその夫)
・その子供であるいとこ長女と夫と息子(3歳)
・いとこ長男と妻と娘(5か月)

です。この時点でお腹いっぱいですね。
いとこ長女の家族は半日かかる遠方から、いとこ長男家族は隣県から来てくれました。

私と弟、いとこ達は皆アラサーで配偶者も同じ年ごろ、各家庭に小さい子供がいて可愛い盛りだけど私たち夫婦だけまだ新婚子供なしの状態です。。
自分が一番年上の女性で尚且つ子供がいないので、若干の肩身の狭さは覚悟して行ったし余計なことを言う人はいないのでありがたかったです。

ちなみに私と弟の間にはもう一人弟がいるんですが、彼は都会の独身サラリーマンで滅多なことでは帰ってこないです。

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会合内容は朝の9時過ぎから昼くらいまでメンバーが各々のタイミングで来てお茶をしつつ、全員そろったところで記念写真でも撮ろうか、というゆるいものでした。
私たちアラサー組がまだ小さかった頃は毎年全員集まって盛大にお正月を祝ったりしていましたが、近年は疎遠気味でここ数年の結婚、出産ラッシュのお祝いも滞っていたところに本当に久しぶりの大人数会合で、私たち夫婦も結婚のお祝いを頂きました。
(この日は私の結婚式数日後だったんですが、その話題はあまり出ずに終始子供たちが注目されてました。別に話題にされたいわけじゃないけど、やっぱりそういうのってちょっと馬鹿みたいだなと思います。)

ここで私に課せられた役割は、まだ子供がいない新婚夫婦として弟やいとこの子供を和やかに可愛がることであろうと心得て出席したのですが、私はもともと子供がそこまで好きではありません。
友達の子供は素直に可愛いと思うし向こうも懐いてくれるのですが、弟妻やいとこ妻の子は知らない赤ちゃんにしか見えなくて正直興味がわかなかったです。なので「可愛いねー、お母さん似だね、、」等と言って遠距離でぼんやり微笑んでいる感じになりました。

反対に私の母は赤ちゃんがとても好きで、初対面のいとこ長男の子供をずっと抱っこして1時間くらい無断で散歩に出たり、弟の子を何かと理由をつけて預かったりしていて、「大丈夫かな、お嫁さん達嫌がってないかな」と内心ちょっと心配でした。

いとこ長男の子を腕に「まるで私の孫みたいね☆」とはしゃいでいたりもして、ちょっと引いたのですが、昔から周囲が忠告すると逆ギレするタイプなので何も言いませんでした。私がさっさと子供産んで孫欲を満たせれば良かったんだろうな、と若干申し訳なく思うと同時に、いややっぱり産んでもあんまりべたべたされたくないな、とも思います。昔から母とは反りが合わなかったので・・これもいずれ詳しく書きたいです。

また、父と祖父が早めに会を抜けたので、折角遠くから来てくれたいとこ長女の旦那さんと私の夫が居づらそうだったのが少し気にかかりました。
弟夫婦は田舎の社交大好きで休日もBBQしているタイプなので楽しそうです。
いとこ長女はイキイキとみんなと育児の話をしていて、いとこ長男夫婦は元々親戚づきあいしたいタイプでもなくちょっとダウナー系なところがあるので、隅のほうで二人でいました。

と、各々の温度差を抱えつつも会は赤子を中心に和やかに進行し、昼前に終わりました。

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こういうのって、各自の家庭で帰ってから感想言い合って反省会してるんですかね。
「今日はちょっとつまんなかったよ」とか、「もっと積極的に話してよね」とか。してるんだろうなぁ・・

こうして書くと、親戚付き合い、会社の仲間と休日にBBQ、子供の行事にみんなで参加する、という一連の社交が好きなタイプと興味ないタイプって分かれるんだなと思います。
そしてそういうのが好きな人って相手がどうこうじゃなくて社交してる自分が好きな部分もあると思います。

問題は「そういうのって人それぞれだよね」では済まずに社交好きは全ての人間に社交を要求しそれが自己満足だとは決して認めないところや、社交を強要する割には相手には興味なくて自分たちの話ばっかりしたがるところで、

例えば私は普段自分の友達とはキャリアの話や読んだ本の話をするけれど、田舎の社交においてはそのような話題は一切触れられません。こちらが話題を振っても「よくわかんない」で終わらせられます。こっちだってお前の家庭のことに興味ねえよ、と思うんですけど・・。

ダークサイドが続きますが、子供ばっかりちやほやする文化も嫌いだし子供のためにもならないと思います。
私も子供の頃は本家の長女として大変みんなに可愛がられ、ちやほやされて育ちましたが、そしてそれは美しい思い出ではありますが実社会で生きていく上では何の役にも立ちません。
むしろ、幼少期にちやほやされたことで理不尽に耐える力はあまり育たなかったんじゃないか?と感じています。これは自分の問題ではありますが。

大人たちは無責任に子供を可愛がって会合のアイドルにするけれど、それって子供のことを愛しているというよりは消費しているよな、と思うのです。
別にいいんですけど、実の弟でも親でも、こういう話しても1ミリも理解されないのが空しいですね。

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ちなみに私は子供を持つことについてはどちらでも良い(できたら欲しいけど無理に作ろうとは思わない)と思っていて、夫は超遠方の出身なので夫側の親戚づきあいは数年に一度のみです。
共働きで、広い家に住んで可愛い猫を2体飼っています。文学と美術が好きなので、一人で家にずっといても苦にならないです。

普段は楽しく暮らしているのにモヤモヤは身内からやってくるもんだな、親戚づきあいには美しい部分もあるけれど一体化はできないな、という話でした。

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