2本の舞台をみた。関内というところであったので、駅を検索したが、出てこなかった。漢字だと出るのは、関内はかんないと読みせきうちとは読まないのだった。そりゃそうだろうか？　舞台がとてもよくてお腹が減ったが、携帯の充電が残り少ない。天馬のカレーが気になった。1000円払ってもお腹がいっぱいにならない気がして吉野家へ行く。

疲れていたので帰るか悩んだがせっかく横浜まで来たのでもう一本何かみることにした、尽きかけの携帯を使って関内駅から日本大通り駅に向かった。何も考えずに電車に乗ったが実は歩ける距離だったことを、急行に乗ってしまって日本大通りを通り過ぎ、元町中華街からふらふらと海辺を歩く最中に、ベンチで休むスズメ、海に浮かぶスズガモの群れと、公園の白い鳥の群れをこれはカモメじゃなくてウミネコだろうと考えた。実際はユリカモメだった。東京の鳥は少しドライで、今朝、人間と踊るイヌの動画を見たからだろうか、横浜の鳥が群れで人を恐れないのが良かった。関内駅1.2kmの文字を見かけた。創価学会の大きな建物があるのを初めて知った。

中華街のタピオカミルクティーよりコンビニのペットのカフェオレを選んでしまう自分の正視に耐えない。神奈川芸術劇場のロビーで3時間を潰す。携帯が使えないとき失う以上の自由を得る。台本を覚えながら演技のことを考えた。他の俳優がどんな演技をするのかを想像した。そしてそれを観客が見てどう思うだろうかと想像した。二重の想像の中、自分がどう在るのが最善かを考えた。自ずと形が決まる気がして、悩むことは何一つない。

2本目の舞台も良かった。英語での上演だったので言葉は半分も理解できなかったが、言葉以外の要素の関係を見るので楽しめた。帰りにタクシーがスピードを上げて交差点を横切った。電車の隅っこで充電が切れた。沖縄に行きたい。海とのんびりが今は欲しい。