なぜどこまでも掘り広げてしまうのか

ヲタク的な傾向として、一つのものにハマったときに、その一つを思いっきり深堀りする場合と、近い傾向のものをどんどん堀り広げていこうとするパターンとあります。

個人的には一つのものほ掘り進めるタイプではなくって、幅広くディグっていってしまうタイプではあるんです。なんというか飽き性でもあるので、一つのものをずっと追い求めるってのはできないんですよね。

一方で、好きなものの傾向ってのはそんなに変わるものではなくって、だからこそまずはその傾向を捉えようとするために彫り広げていこうとするのかなと思います。つまり、それのどこが好き化を明らかにするために、類似したものを漁って、自分がどういったところに魅力を感じているかを明らかにしようとしていく作業なわけです。

自分の好きなもの、好きなところを言語化、あるいは感覚的にしろ明確にすることでもっと楽しめるようになるというか、満足度を高めるところにつながるのかなと思います。

そしてもう一つ、そのめちゃくちゃハマったものがあるけれど、でももっといいものがあるのかもしれない。それこそまだ見ぬ理想のものがあるのかもしれない。その想いでさらに手を広げていこうとするのかなとおもいます。

あるいは実は自分が好きなものはそうじゃなくって、ぜんぜん違うところにあるのかもしれない、そこに辿り着こうという想いも含まれているのかもしれない。

でもね、本当はわかってるんですよ、そんな理想のものなんてないって。そもそも自分にとっての理想自体が確立されていない中でそんなものが実現されているはずがないし、本当の意味で自分の理想があるのであればそれは自分の力で作り上げるしかないんだろうなと思うわけです。

そんでもって、だからこそ彫り広げ続けるのかなと思います。自分の理想なものなんかないことはわかっているけど、わかっているからこそ理想に近いものに出会うために漁り続ける。そして理想と一致するものなんてものはないから延々と手を伸ばし続ける。ヲタクのディグりぐせってある意味ではみっともないところもあるのかもしれないけど、それこそ節操ないなぁって感じで。でも、あるかどうかもわからない、むしろないだろうなって思っているものを追い求め続けるのってロマンじゃない??男のロマンなんて言葉あるけど、別にそこに性別は関係ないけれど。

ロマンを追い求めるからこそ楽しくなるじゃない?理想とは違ったとしても、自分にぶっ刺さるものがそこにあると嬉しくなるじゃない?そういったいろんな刺激があるからこそ楽しいよね、もっともっと探したくなるよね。

理想のものは存在しないことがわかっているけど、でも世の中には素晴らしいものが溢れてるってことはしっかりと理解できているんですよ。それこそが彫り続ける原動力なのかなと思います。

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