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日々のこと

最近、何気なくスマホの写真を眺めながら、この一年間の出来事を振り返っていた。

私はふだん写真を撮ることが好きで、なにげない瞬間も写真を撮ってしまうことがある。
でも、ゆっくりじっくりと撮った写真を振り返ることは最近はあまりしてこなかった。

2022年12月、あっという間にまた一年が終わろうとしていて、この一年で得たものがわりと多かったことに気づいた。
それは特に人間関係の面での変化が大きくて、新しい出逢いや、これまでお互いの存在は知っていて言葉や声のみで交流していたけれど実際に初めましてで対面した方、新しいお仕事で得たもの、気づきなど、価値観も大きく変わるきっかけになった重要な年だったと思う。

10月はあり得ない場所で学生時代の親友との再会も果たしたり、本当に大切な縁は途切れないんだろうと実感させられたりもした。
そして、今年出会った人たちは新しい出会いにしても、再会した人たちにしても、今後の人生のキーパーソンになるような気がしている。
以前からたくさん見守ってくれた方も、今素敵な恋をしているようだ。わたしはずっとその人を応援し続けたいと思った。

先月は、私が子どもの頃に一緒に育てられた幼なじみと、幼なじみのお嫁さんに第二子が生まれたということで、母とお祝いをしてきた。

赤ちゃんにプレゼントする服を選びたいというわたしの提案で、母と妹の働くカフェで落ち合い、妹の働く姿を見守ってからお茶をしたあとにビルの中の子供服売り場で洋服を探した。
どの洋服も小さくて可愛かった。
子ども服を大量に買ってしまうおばあちゃんの気持ちが、なんとなくわかるような気がした。

待ち合わせのお店で幼なじみ一家が来るのを待っていると、突然もう1人顔馴染みの人が現れた。それは幼なじみのお父さんで、幼なじみがスペシャルゲストとした呼んだとのことだった。

幼い頃に母子家庭で育った私は、幼なじみの家に預けられると、よくお父さんに遊んでもらったりお世話になった記憶がある。
まるでもう1人の父のような存在だった。
「久しぶり!⚪︎⚪︎(私の名前)大きくなったな。もう高い高いできないなぁ。」
幼なじみの父は、たまに数年おきに会うたびにネタのように同じことを言って毎回笑わせてこようとする。私はもういい歳なのに、何も変わらないなぁと思うけど、この関係も本当は少しずつ見えない中で変わっているのかもしれない。

またこうして、家族と家族が集まる日が来るとは思わなかった。幼なじみとは私が引っ越して環境が変わってから、長い年月会わなかったからだ。
幼なじみもお母さんを亡くしているので境遇が少し似ていて、私の母をもう一人の母のように思っているのだという。
どちらも忙しい家庭だったが、どこか互いにこういう存在に救われていたんだと思う。

以前に一度お会いしていたお嫁さんも前回会った時より緊張がほぐれたように話してくれたりして、こちらも嬉しかった。

 仕事は夏から色々試行錯誤してきたけれど、11月頃から慣れてきて少し心が落ち着き始めた。
一度にたくさんはじめてしまって最初は覚えることが多くて大変だったけれど、覚えだすとだんだん楽しくなってきた。

去年から今年の初めにかけて家に引きこもっている期間が長かったけれど(在宅ワーク)、今年の後半は外で他の仕事も掛け持つようになり、前よりも心と体のバランスが整ったように感じる。
外で働く選択をして良かったと、しみじみと思った。

プライベートでは初めてのバスケのBリーグ観戦や、続けて映画のスラムダンクを観たり、他にも今年は観たい映画をゆっくりと映画館で観ることができた。あと、めずらしく推しと呼べる存在もできた。

仕事ではなぜか私自身も同性のお客さんから推しです、と言ってもらえて、なんだかそれもこそばゆいけど嬉しいなぁと思う。
推しってあまりよくわからないけど、沢山顔を見にきてもらえるのは本当に嬉しいことだし、ありがたいことだと感じた。
そして職場の人やお客さんとの何気ない交流の中で、日々助けられていることが多い。

7月、9月は訳があって縁のある岡山県と茨城県を歩いたりもした。
茨城県はとくに初めて歩いた土地だったが、気持ちがほぐれて心のわだかまりが解消していくような気持ちになった。
景色を眺めていると、なぜか懐かしくて切ない気持ちになっていた。

12月はじめ、Twitterで以前からフォローさせて頂いている方の絵を購入した。
ムラナギさんの、『夏草の上で』というタイトルの絵だった。
草原の中の切り株に腰掛けた天使の少女が、眠っている子ども(友人)を優しく見守る絵だった。

初めてこの絵を見つけた時は、それまですごく眠たい日が続いていて、いくら眠っても寝足りないくらいで、ずっと夢の中にいたいくらい、仕事や予定がある日以外はずっと眠っていた。12月はじめ頃までずっとわけもわからず眠たかった。

ちょうどこの絵に出逢えた前日は、久しぶりに会った友人と新宿御苑の草原で寝転んでゴロゴロしたり、裸足になって草を踏みしめて遊んだりしていた。
その姿とどこか絵の中のふたりが重なってみえたのだ。

ムラナギさんの絵からは、ムラナギさんのお人柄が伝わるような温かさがある。
優しく繊細で淡い色合いの中に込められたどのメッセージにも力強い意味が込められているように感じる。
絵のぬくもりを感じる。
毎日壁にかけた絵を眺めて、心から癒されている。

天使の羽で頬を撫でるような優しい風が、わたしの部屋を通り過ぎていくような気がした。

(子供のように眠っておりました……旅の途中であることも忘れて……)

ムラナギさんの公式ホームページ。
イラストたくさん、自然の動画や朗読など、見ていてほっこりと和むとても素敵なページです。

今年はまだクリスマスも来ていないのにもう新年を迎えてしまったような、そんな気配さえ感じる不思議な感覚もある。
時間の流れのスピードが加速してしまっているような、追いつけないスピードに押されてあっという間に次の年を連れてきてくれそうな。

わたしはまだ本当はゆったりしていたいのに、少しせかされているような気分もする。
でも今はなんとなくその流れにのって、残りのわずかな12月も楽しみたい。

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