ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(20)気分はフレンチガール♪

3/16 今日は午前中は現地ガイドによるパリ市内観光。これってバスでの移動だからつまんないのよねー。しかもフランス人の英語が聞きづらいったらない。背の高い年配のおばちゃんガイドについてオペラ座、ノートルダム寺院などの無難なラインをさらっと見て回る。おばちゃんガイドの集合時間を伝えるときの言い方がウケる。ten past ten!!!(10時10分!!!時間厳守!!!)とすごい剣幕で眉間にシワを寄せて言うのである。みんな大笑い。でもおばちゃんはいつも大真面目。みんなすごい勢いで真似してるw みんなそれだけ言われるだけあり、ten past tenにはきっちり集合していたww エッフェル塔の前で集合写真を撮って解散し、サラとサラのおじいちゃんと一緒にベルサイユ宮殿に行くことにした。私はお昼を食べに1人カフェへ。クロックムッシュとホットショコラをオーダー。ギャルソンもカッコいいし、サービスも文句無い。ほっと一息楽しい昼下がりを過ごし、ギャルソンにお礼を言ってバスに戻った。ベルサイユ宮殿まではバスで40分くらい乗る。途中であるトンネルをくぐる瞬間にサラがカメラを取り出し、何やら興奮気味にシャッターを押している。あ・・!!ここは・・・!!!今は亡きダイアナ妃が自動車事故に遭った場所、セーヌ川北岸にかかるアルマ橋のトンネルだ。DIANAとかPRINCESS DIとか言われて世界中に愛されたダイアナ。彼女に寄せられた多くのメッセージが生々しく壁に記されていた。私がその事故の第一報を耳にしたのは、父のいとこが住むペンシルバニアに遊びに行った時だった。ドキドキしながらニュースを見たことを覚えている。サラが写真に収めたいと思うのは当然だ。私は気づいた時は既に遅く、サラに写真を焼き増しして送ってもらうことにした。もう1つ、サラや他の人たちが自由時間内に行ったのがジム・モリソンの墓だった。アメリカを代表するロックバンドであるザ・ドアーズのヴォーカルだったジム。ステージでのクレイジーなパフォーマンスが大人気だったようだ。私は彼らのバンドの存在をその時まで知らなかったけど、サラはもちろん、スコット&ヴァネッサや他のオージー達もみんな知っていた。そんな話をしているうちにあっという間に40分が過ぎた。いよいよベルサイユ宮殿に潜入したが、とにかく広い!形よくトリムされた木々のトピアリーや芝。こんな広大な庭を時間内に到底回れるはずない。おっと!ここでも出ました「Church!!!!!」は私とサラの渾身のギャグである。これにサラのじーちゃんまで便乗してくるから本当に面白いw こんなノリのいい70歳のじいさんいないわww みんなで記念撮影している時、尖がった状態に刈られた木がいっぱい立っていたから、じいちゃんが「ほら見ろ!so many churches!!」とか言い出し、調子に乗ったじいさんは本当か嘘か分からないが、「今は芝刈り機があるけど、昔はすごいたくさんの奴隷たちがこの芝や木をチョキチョキ刈っていたのだよ。すごい人数が必要だよねー、だってこんなに広いんだから!」というようなことを言っていた(多分ウソ笑)。奴隷たちがチョキチョキしている光景が頭に浮かんで可笑しくなってしまった。ホントにウケる、このじいさんw そしていよいよ中へ!

内部は昔の貴族達の家具や調度品で飾られいている。ベッドなんてそりゃーもうすごい。天蓋付きのとてもゴージャスなものだった。いい仕事してますねー(by中島誠之助)って感じの刺繍やレース使いといい、金の細工といい、素晴らしいのである。もっとベルサイユのばらとか読んで予習しとくんだったよ・・とまたしても不勉強さに反省。中でも1番印象に残ったのは「鏡の間」と呼ばれる大広間。その名のとおり天井とか壁が鏡なんです。よく狭い喫茶店なんかが奥行きを見せようとして壁に鏡を使っているけど、それからも分かるようにとてつもなく広く見える!!ここで舞踏会が夜な夜な開かれていたに違いない。あまり時間に余裕がないので、中の見学はあっと言う間に終わってしまった。今は15時頃。パリに戻ったら自由時間になる。今日はみんなとの最後の夜でフェアウェルパーティーがあるので、17時にはホテルに戻っていなくちゃいけない。それまでにちょっと急ぎ足にはなるけれど、Louis Vuittonのカバンで1つだけ絶対欲しいものがあったので、それを見に行こう。地下鉄に乗るのはこれで2度目。今回は自分ひとりでシャンゼリゼ通りのショップにたどり着けた。1度降りたことのある駅なのでちょっと安心。降りたとたん、中国人の男女2人連れに会う。中国人は1つしか買えない制限があるらしく、代わりに買ってきてくれないか?と言う。日本人はいくつでも買えると思っていたので、「いいですけど・・?」と言って、外で待つ2人から紙幣を受け取った。さすがここシャンゼリゼ本店、品揃えがすごい!年代物のスーツケースや衣装ケースなどが並んでいて、老舗の風格を見せ付けている。私が欲しかったのは筒型のパピヨンの大きいサイズ。海外行くたびに値段をチェックしてたけど、ハワイでは7万5千円だった。日本でも同じくらい。しかし、本家本元パリでは4万8千円・・もう日本でブランド物なんて買う気がしないよ・・。ただ、ここで落とし穴!先ほどの中国人の買い物をしたおかげで、1店舗1個の個数制限でこのシャンゼリゼ店ではパピヨンが買えない・・何だよ、結局日本人も制限あるんかいっww アホや、私w さてどうする?時間がないのを分かっていながら、私はサンジェルマン・デ・プレ店まで行くことを決意。地下鉄に乗りなおして大急ぎでちょっ早でたどり着いた。もっとゆったりとパリの休日を過ごしたかったなあ。みんなでバスに乗って会場のカフェまでお出かけするため、ホテルにソッコーで戻らないと!よし、買うべきものは買った。全てカード払いなので、来月の支払いがコワいw が、なるようになるか。うわーー、やばい、ホントに間に合わない!どうしよう、ケータイないし・・とりあえずダッシュ!!とホテルに戻ったら、バス待ってるよ・・あちゃー、皆さん、ゴメンなさい。ステンカは「メモを残してもう行くところだったわ~!」と言う。本当にゴメンなさい・・それでは出発~!

まずモンマルトルの丘へ。ロープウェイで上まであがる。ケリンとカースと一緒に下のお土産屋をぶらぶらしていたら、ケリンがベレー帽を試着したので、「画家みたいよ!」と言ったら、奥さんのカースが「イヤだー、Tommy。Tommyこそフレンチガールみたいよ?」と言ってきた。確かにその日は白地に紺のボーダーTシャツを着ていたから、フレンチっぽかったかもしれないけど、ちょっとテレ臭い気持ちになった・・。丘の上に行くと「自称画家」という人々がたくさんいて、あちこちでキャンバスに向かって真剣な顔をして絵を描いていた。モデルを描いている人、建物を描いている人、夜景を描いている人などそれぞれ。私はここから見下ろす風景が今回パリの中で1番好きな場所となった。いよいよフィナーレとなるパーティーが始まる。(カフェの名前は残念ながら失念・・)建物は古めかしいが、とても雰囲気のある居心地のいいビストロ風のカフェだ。今日はフレンチのご馳走。私はカモのローストのオレンジソースがけを頼んだ。うわ~~、考えるだけでも美味しそうでよだれが・・w 今日はサラとサラのおじいちゃん夫妻と一緒に座っている。最後だから陽気に騒ぎたい☆食事の前にいきなりアコーディオンを持ったエンターテイナーが現れた。ヘン顔とかで笑わせていると思いきや、リクエストすればすぐ歌ってくれる。さて、料理が出てきました。まずはエスカルゴ。バターたっぷりでバジルとパン粉をまぶして焼いてある。特製のくり抜き機?を使って食べる。ハサミみたいな形の器具で殻を押さえ、エスカルゴの中身をくりぬくのだが、みんな慣れないもんだから転がる転がるww 各テーブルでエスカルゴが転がってるのがおかしくて大爆笑w 最後のほうは扱い方も慣れてきて、結構サマになったかな?ワインも飲み放題。大きなワイングラスで贅沢に頂く。カモのローストオレンジソースがけが出てきた。ホント美味しくて幸せ~。ほろ酔いにアコーディオンの調べで思わず踊りだしたくなるわ。みんな歌を合唱したり、各テーブルに移って写真を撮ったりおおはしゃぎ。途中でチーズの盛り合わせと白ワインが出てきて、また食べる!w もうこのままここに残っていたい!!帰りたくないよ~(涙)こうして最終日前夜は更けてゆく・・店を出てホテルへ戻るが、サラと近くのバーへ行くことにした。もちろんまだ飲み足りず・・。私はラムコーク、サラや他のみんなはビール。名残惜しく旅の思い出を話し、深夜2時頃まで飲んでそれぞれの部屋に戻って行った。とうとう明日はホントにホントの最終日を迎える。おやすみなさいzzz


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