クレオパトラな女たち(2012年)

画像1 クレオパトラな女たちは日テレの水曜ドラマ枠で放送された。美容整形クリニックで働く人々と、綺麗になりたいと願い、クリニックに訪れる顧客の物語。ドラマのエンディングは持田香織の「美しき麗しき日々」が流れる中、街頭インタビューで美について問いかけられた一般女性が、それに回答するというスタイルが斬新だった。
画像2 主人公の岸峯太郎(佐藤隆太)は以前勤めていた大学病院で、損傷した身体を再生する形成外科を専門としていた。「親からもらった顔に傷を付けるべきではない。ケガや病気で損傷した人に美容整形を役立てたい」という信念を持ちつつ、BSCという美容クリニックに転職する。理由は父親の6000万の借金を返すため。幼い頃に母親に捨てられて育ち、女性不信の傾向がある。腕の良い美容外科医の市井睦(稲森いずみ)や看護師の葵(北乃きい)ら女性のパワーみなぎる職場に圧倒されながらも、毎日訪れるクライアントの悩みを解消していく。
画像3 剛くんは峯太郎の同居人でゲイの美男子を演じています。都庁の都市整備局で働いており、借金返済のために切り詰めた生活を送る峯太郎を居候させている。ノンケの峯太郎に恋心を抱くが叶わない切ない役どころ。
画像4 第1話は眉間の辺りにあるホクロが原因でオシャカと呼ばれ、ずっと悩んできた女子大生。そして、妻が美容整形で美しくなってイキイキし始めたら、旦那が自分も整形したいと言い出した熟年夫婦のお話。
画像5 第2話は二重まぶたにしたくて接着剤が取れなくなってしまったお騒がせな少女と、乳がんの乳房再建手術で入院した熟年女性のお話。峯太郎は自分の信念と全く違う意見を持つ同僚や、さまざまな美意識を持つ人の価値観に触れて成長していく。
画像6 第3話はBSCのすぐそばのカフェで働く双子の姉妹のお話。姉は妹から見て、社交的でキラキラと人生を謳歌しているように見えた。引っ込み思案で地味な妹は、気が強い姉の言いなり。姉と比べられる人生はもうたくさん。そこで妹は二重手術を依頼しに来る。外見が変われば何か変わると思っていた妹は服装も派手にイメチェンしたものの、今までと何も変わらないことに愕然とする。挙句に六本木の別のクリニックで豊胸もし、全身サイボーグとなってしまった。すると今度は姉が妹よりもキレイにして下さい!と来店するホラーのような結末だったw
画像7 第4話は睦の夫の上司がBSCで秘密裏に植毛手術を受けるお話。睦は美容整形の腕は良いが、医師である夫や義理の母から美容外科医は医者ではないと見下されている。周囲からは全てを手に入れた美しきワーキングマザーと羨ましがられるが、仕事優先で大事な時に家族と一緒にいられいない自分は家族から必要とされているのだろうか?息子を義理の母に任せきりであることに対する罪悪感にも悩みながら、峯太郎に惹かれていく。女性不信だった峯太郎も、睦に心を開き始める。峯太郎が睦に惹かれていることにいち早く気づいた裕は、叶わぬ恋に苦しむ。
画像8 第5話は美容外科医の星田先生(芦名星)のスランプのお話ですが、豊胸したい顧客の役でKABAちゃんも出演w 能力が高く、向上心あふれる勝気な性格と思いきや、本当は劣等感が人一倍強い。担当した鼻の整形手術で出血が止まらず、パニックに陥る。幸い、市井や峯太郎のフォローで患者は事なきを得る。プライベートでも積極的に婚活をするが、見合い相手の大学病院勤務医に断られて絶望する。散々八つ当たりされる峯太郎は星田の心理状態を心配するが、翌日にはケロッと立ち直った星田を見て、やっぱり女はわからない…と眉を顰めるのだったw
画像9 第6話は看護師あおちゃんのお話。大学病院の研修医と結婚前提の交際を始めた葵。しかし彼女には全身サイボーグという秘密があり、それが相手の母親にバレて婚約破棄となる。葵が仕事に来ない事を不審に思った峯太郎が訪ねると、リストカットした葵が浴槽の中で意識を失っていた。峯太郎は手首を縫合し、スタッフに不安を与えないよう葵を自宅に連れて帰り、裕に世話を任せる。裕に苛立ちをぶつけながらも葵は立ち直り、全てをリセットするために元婚約者からの復縁の申し出を断り、看護師としてのステップアップを目指して大学受験を決意する。
画像10 第7話は峯太郎のお話。金にだらしなく、スナックのママさなみと駆け落ちした父親を峯太郎は軽蔑している。市井のことが気になって仕方ないのに、母親に捨てられた経験から市井の息子を気遣い、睦に全てを捨てて自分の所に来いと言えない峯太郎。峯太郎が裕と同居していることを知り、嫉妬する睦。すれ違って苛立つ峯太郎に父親は「市井先生をとことん愛してみろ」と強く言い聞かせる。峯太郎はその父親の言葉に胸を打たれ、勇気を出して市井を愛してみようと決意する。峯太郎の気持ちは完全に睦に向いたことを覚り、裕の心はざわつく。
画像11 第8話は最終回。峯太郎と市井先生の恋愛が加速。BSCのスタッフに知られようが、もう止められない。全てを捨てて来た睦に対し、峯太郎は子供が成人するまで待つと約束し、結ばれた2人。裕は気持ちにケジメをつけるため、峯太郎を誘う。工場群を見ながら、思い出のデートをするシーンは切ない。乳房再建の権威であった湯川院長(余貴美子)は、自らも乳がんを患い、前向きに治療して復帰。星田先生は婚約。それぞれがそれぞれの未来を歩み出す。
画像12 憂ある表情で峯太郎を見つめる黒崎裕がたまりません。このドラマに出ている時期の剛くんは特に美しかった!

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