サマソニ日記 復刻版シリーズ(4)2005年 Little Barrie レポ!

過去に記録したフジロック、サマソニの日記を復刻させるシリーズ。

さてサマソニ2日目の日記で別途書くことになっていたLittle Barrie(リトルバーリー)のレポです。

苦しいモッシュに耐え、Caesarsで2列目を死守した私あぽとしいなさん。客層も少し変わるし最前列は大丈夫だろうと高をくくっていたら、前の2人がどかない…w ちょっと空いた隙間に半身を乗り出し、1.5列目から見ました。事前にユニオンジャックを持っているよ!とBarrieくんに伝えることはできたものの、ちょっとこの位置から旗を掲げるのは難しい。開演前に前の人に一応声をかけてはおきましたが…いよいよ。3人が出てきました。

Little Barrieはノッティンガム出身、ロンドン発の3ピースバンド。名プロデューサー、エドウィン・コリンズの秘蔵っ子です。2005年2月に1stアルバム「We are Little Barrie」でデビューしてから、今回のサマソニが日本でのフェス初参加となります。当時mixiでLittle Barrieのコミュニティを作り、管理人をしていたのが私なので、彼らのライブレポはつい力が入ってしまいますw

おお?!Barrieくんをはじめ、なんかみんな今日はしゃきっとしてる?さすがに大きなフェスだから若干緊張していたのでしょうか。6月の原宿アストロでの単独に比べて少し表情が硬いような気がしました。客席を探すと言ってくれていたけれど、私の存在に彼は気づいてくれたでしょうか?一瞬、笑って指を差したようにも見えましたが、気のせいかも…メールで確認してみます。息をつくまもなく、音合わせに時間をとることもなく、すぐに演奏が始まる。

わお。このイントロはいきなり 99% じゃん!!この曲、DVD付き限定アルバムのなかに収録されているもので、DVD(ベルギーでのライブ)でしか見ることができないのですが、初めて聴いたときにまさにぶっ倒れるかと思うくらいハートを揺さぶられた曲だったので、ここで聴けてめちゃくちゃ嬉しかったです。熱くダンサブルな1曲。でもなんだか今日はちょっと大人しめ?な感じがしたのは私だけかしら?まー、まだ最初だしね。

次に Burned Out 。この渋いイントロが大好き。けだるい雰囲気と音が1曲目で熱くなった心を静めてくれます。単独の時のように十分な時間がないからか、余計なMCはなく、飛ばし気味のスタート。

おなじみの Greener Pastures 。この曲のBarrieくんのソロが見所なのだ。遠くから聞こえてくるようなイントロ。一音一音を大事にギターを爪弾く。彼の音選びのセンスは最高。今まで聞いたギタリストの中でも私の中ではかなり上位に入ります。でもやっぱりもうちょっと小さいハコで聴きたいのが本音。 彼ら音の特徴とも言われる「生音」があまり大きな会場だとうまく出せないものなのかな…。やっぱり今日は大人しめだ。いつもならもっと暴走するのに。(前回は1曲目からマイクスタンド倒してた笑)弾いてるときの顔も意外とフツーだし。いつもはアナザーワールドに逝ってしまってなかなかもどってきません。それでもやっぱり、ソロパートは大歓声が上がってましたね~。

さて次は Please Tell Me 。この曲のLewisのべースはひそかにツボなのでした。淡々と弾いているのかと思いきや、途中からラインが動き出すのがすごいカッコイイ!Wayneの力強いボーカルも見所です。この人の音感・リズム感はすごい。昔ギターをやっていたこともあるらしいし(今では想像できないけど笑)相当能力高いとみた。ファンキーな音に合わせてみんな楽しそうに踊ってます!!

やばい、セキュリティーにカメラみつかちゃった… これで旗なんて出した日にゃ取り上げられたらショックなので、しばらく旗は手に持って様子見。

次は Didn't Mean A Thing 。この曲はアルバムには入ってないのに毎回ライブで演奏されてる…正直、私もシングルもってないので毎回ノリで楽しんでますが(笑)次にでるアルバムには入るのかしら。というか入れてくださいよ!!

Free Salute 。これはもう彼らの顔といってもいいくらいの曲。1stアルバムで聴くとこの曲がトラック1に入ってるから。私は10秒聴いてもう買おうと決めました。最近有線で流れたりしてるのですが、聴くたびに彼らの存在が認知されはじめたことが嬉しい反面、だんだんビックになって小さいところでライブやってくれなくなっちゃって、殺人的に忙しいスケジュールになっちゃって…と寂しい気持ちになってしまうんですよね。(←かなり自分勝手笑)ここのソロでも歓声が。ルイスが足踏みしながらベース弾くのがすごくカワイイです。彼らにとってはサマソニで成功するかどうかが今後人気がでるかどうかの勝負どころだったはず。今回は入場規制がかかるほどの人がソニックステージに入っていたようでした。(Caesarsからの名残もあり)かなりの手ごたえはあったんじゃないかな?そんなこともあり、心なしか今回のステージは慎重さがうかがえました。

次は Long Hair 。これ最初に聞いたとき、かなり混乱しました。ドラムの拍が裏返し(多くの曲は裏拍なのにこの曲だけ表)なんだもん!!このことをWayneに伝えたら納得しつつ笑ってましたけど。度肝を抜かれました。ロンへー♪ロンへー♪と歌いやすいから、有線で流れてるしバカ売れなんでしょうね。ここでもBarrieくんのギターは吠えます。

そしてラストは Living In And Out Of Place 。ああ、もう終わってしまう。前回のライブもこれがアンコール前のラストでした。ステージは最高に盛り上がってる。すごい熱気!!この熱気ムンムンも夏フェスならでは。

それでBarrieくん、曲の途中で突然何するかと思ったら、コードを最大限まで伸ばしてステージから降りて観客の方に向かってきた(笑)みんなすごく喜んでる。コードが届かないから真ん中までは来てくれなかったけどステージ下右側でソロを披露。単独のときも観客席まで降りてきて、みんなから握手をせがまれてた。多分時間が許されるなら最後の1人が終わるまできちんと対応するくらい律儀なBarrieくん。ホントに優しくて、そしてとってもマメな人です。

終わってしまうのは名残惜しくはありますが、このフェスでますます多くの人に彼らの音楽が知れ渡ったことと思います。それだけでも今回のフェスに出場したことは彼らにとって大きな飛躍の第一歩だったに違いない。

あ、最後に…結局ユニオンジャックを掲げることはできませんでした。手に持って振れるような小さなものではないので、小さく畳んでさりげなく振ってみました。それで気づいてくれたら万々歳だ。だって…セキュリティーのおっちゃん怖いんだもん!!(←やっぱり小心者) 秋にまた来日あればいいな~。

以上、Little Barrieレポでした~!

次回はオアシス単独レポ☆

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