亜人(2017年)

画像1 亜人は「good!アフタヌーン」で2012年から2021年まで連載された桜井画門原作の漫画を、本広克行監督が実写映画化した作品。
画像2 主人公の永井圭(佐藤健)は交通事故で車に轢かれたが、すぐに蘇生したところを周りの一般市民に目撃される。永井が国内で3体目の亜人として見つかったというその事件はニュースとなり、あっという間に世間に知れ渡り、圭は人体実験の被験体として政府に囚われることになる。不死身で再生はするが痛みは伴うそうなので、その繰り返す苦しみは図り知れないものだっただろう。
画像3 同じく亜人の佐藤(綾野剛)は人体実験のために囚われた亜人の解放に尽力している。政府に対して東京を亜人特別区とするよう要求するが、もし要求に従わない場合、東京全域にAJVXという特殊神経ガスを散布すると宣告した。田中(城田優)も佐藤に救い出された亜人テログループの仲間。登場人物の苗字が佐藤とか田中とか高橋とかありふれてるけど、佐藤が永井の役で綾野が佐藤の役とか、若干ややこしいw
画像4 この黒い影武者みたいな物体は、亜人の体内に宿る「黒い幽霊(IBM)」という存在。この黒い幽霊を上手く飼い慣らすことで、他の亜人とのバトルの際にお互いがこの黒い幽霊を発動させて、幽霊同士を戦わせることもある。圭の幽霊はなかなか気まぐれな性格(?)のようで、最初は思い通りに行かないようでしたが、だんだん使い方が分かっていくのが面白い。最後はAIロボットみたいにIBMが状況判断して永井の危機を救う場面なども出てくる。
画像5 原作では佐藤というキャラはもっと年配のお爺さんだそうですが、そんな年配の俳優をキャスティングしたらアクションが成り立たないとのことで、年齢設定を変更したようです。もちろんグレイヘアーのつもりなのでしょうが、目の色素が薄い彼は何人かもよくわからないようなアッシュ系の髪色も結構似合うと思います。
画像6 S最後の警官での剛くんは、ガッキーと共にSATの狙撃手の蘇我伊織を演じていましたが、今回はSATを皆殺しにする方の役ですねw
画像7 今や主役もやる浜辺美波はこんなところにも出ていたのね。病気で入院している永井の妹の慧理子役。主人公の圭は妹の病気を治すために医者になったという設定で、現在研修医の身なのです。浜辺美波、この役の時は全く華がなく、前回見た時に全く気づきませんでしたw
画像8 佐藤が20年もの間、政府に被験体として体を自由に切り刻まれていた悲しい過去を回想するシーン。全てを内包した何とも言えない顔、こういう演技が彼は上手いんですよね。
画像9 同じ亜人同士でも政府に亜人特別区を要求したり、報復行為でSATに攻撃を加えて壊滅させ、反社会的活動を次々と犯す佐藤とは全く異なる考えを持つ永井。政府に対し、実験で痛めつけられた恨みは無いわけではないが、「ただ平和に暮らしたいだけなんだ…。」そう願う永井は、「共に戦おう」と誘ってきた佐藤の仲間には加わらず、暴走する佐藤側勢力を鎮圧したい亜人管理委員会に協力する。神経ガスを欲しがっている佐藤一味は必ずフォージ重工を襲撃すると踏んだ永井たちは、激しいバトルを開始する。
画像10 死なないという特性をフルに生かし、永井と佐藤は自らを意図的に殺してまた再生する「リセット」という機能で頭脳戦を繰り広げる。ここがこの亜人という物語の面白さの一つだと言えます。この2人のアクションシーンを見ていると、るろうに剣心の凄まじく洗練された殺陣を思い出してドキドキします。戦闘シーン開始のときにかかる「3、2、1、GO!」の音楽がまたアガルんですよね♪アクションがホントにカッコいい映画です。
画像11 玉鉄が演じるのは厚生労働省に属する、亜人管理委員会という機関の長である戸崎(とさき)。亜人に過酷な実験を重ねても顔色ひとつ変えない、冷徹で残忍な性格の人物である。
画像12 亜人管理委員会の戸崎の秘書兼ボディガードとして雇われているのが、亜人の下村泉(川栄李奈)。彼らの庇護下にあるおかげで、亜人であることを周囲に知られることなく暮らしている。
画像13 田中が戸崎を狙って攻撃を仕掛けると、下村は戸崎を守るために田中とバトルする。永井VS佐藤、田中VS下村の戦いの構図もこの映画の見どころの一つだと思います。原作を109分の尺にまとめているのもあり、ストーリーは正直ちょっと単調で退屈ですが、アクションの見せ方が本当にカッコよく、ハラハラドキドキしっぱなし。
画像14 私は女優としての川栄ちゃんが結構好きです。デスノートの続編映画でその演技を見たとき、目つきと不気味な雰囲気にゾクっとしたのを覚えています。当初はおバカキャラで売っていた彼女ですが、アクションもできるし、セリフ覚えも非常に優秀らしく、今や人気の女優となりつつありますね。
画像15 生まれつき足が不自由でメカに強い頭脳派キャラ奥山を演じるのは千葉雄大。彼のハッキングで亜人達をフォージ重工内部に侵入させることに成功する。綺麗な顔をしてるなあと思ってはいたものの、彼のベビーフェイスにさほど萌えたことはありませんでした。しかし!おっさんずラブ-in the sky-でのツンキャラと機長の制服にはヤラれた笑。奥山の「首切って、ドラム缶に封印」というセリフに対して、佐藤が「かわいい顔をして言うねぇ」というセリフは剛くんの咄嗟のアドリブらしい。その後も可愛い、可愛い言いまくってましたからねw
画像16 自分の手を切り落として、ボストンバッグに入れてフォージ重工に潜入する仲間達に運ばせ、自身を木材破砕機で粉々にした佐藤。はっ、なるほど!どんなに破損しても1番大きな肉片を頼りに身体が再生するという性質を利用した「転送」と称する頭脳プレーは賢〜い!と唸ってしまった。この「やあ、来ちゃった!」のシーン(アメリカ映画の吹き替えみたいなノリがウケるw)と、潜入直前にチャリに乗って「丘〜を越え〜行こうよ〜♪(ピクニック)」を歌うシーンがめちゃくちゃ好きw 武曲に続き、亜人でも鍛え上げられた肉体を披露した綾野剛でした。

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