妖怪人間ベム(2011年)

画像1 妖怪人間ベムは日本テレビの土曜ドラマ枠で、テレビアニメの妖怪人間ベムの実写版ドラマとして放送された。2012年には映画も公開されている。主演はKAT-TUNの亀梨和也。オープニング曲は「早く人間になりた〜〜〜い!」でおなじみの「妖怪人間ベム」、エンディング曲はKAT-TUNの「BIRTH」が使われている。
画像2 ベム役は亀梨くん。美しい顔立ちにシルバーヘアのクールな出立ちにもかかわらず、困っている人がいたら気になって助けないと気が済まないベム。聴覚に優れた能力を持つ。「また面倒なものに首突っ込んでるのかい?」といつもベラに怒られていますw
画像3 ベラ役の杏ちゃんにベロ役の福くん。ベラはお人好しで優しいベムのことを文句言いつつも人助けに協力する姉御で、視覚に優れた能力を持つ。ベロはとても人懐っこい性格で、人間とすぐ仲良くなる無邪気な子供。嗅覚に優れた能力を持つ。
画像4 名前の無い男(柄本明)は緒方晋作という生物学者の亡骸に住み着いた緑の液体生命体。心に闇を抱えた人間に近づき、歪んだ心や憎しみなどの邪心を見透かして「目が渇いている」と言ってその相手の目に、謎の緑色のスライム状の物体を飛ばし、寄生させるという不気味な存在。スライムを飛ばす所作は何となくちょっと喪黒福造っぽいw
画像5 剛くんは第7話のゲストとして山田幸平という青年役で出演。一見カツアゲに遭っていると思いきや、幸平は窃盗の常習犯でチンピラの金を盗んだとして捕まり、逃げようとしているところをベムたちに助けられた。ベムのことを「カッコいい!兄貴!!」と呼び慕う。夏目刑事(北村一輝)の家で世話になっておきながら、またしても人様の金を盗んで姿を消す。夏目刑事の妻には堀ちえみ、娘には幼き日の杉咲花!かなり豪華なメンバー。
画像6 ベラたちは賽銭泥棒をしていた幸平を見つける。帽子を取った幸平の額には大きな傷があった。それは幼い頃に出て行った父から暴力を受けた際に負った傷だった。幸平にはかつて一緒に野球観戦に行った父との楽しいの記憶と、母と自分を傷つけ苦しませた酷い父親への憎しみとが混ざった複雑な思いがあった。のちに山田幸平は本名を隠して「鷹山」という偽名を名乗っていたことが判明する。
画像7 幸平は父が病気で入院していると知り、自分の身を明かさず父に接触する。時を経た今も、野球が好きなことはお互い変わらなかった。幸平は偽名で使う鷹山という名の選手のホームランボールを今も大事に持っており、父親との共通の話題を持つためにボールを見せる。すると父は昔捨てた妻と息子のことを思い出したといい、涙ぐんだ。父は自分の顔を覚えてくれているだろうか?淡い期待を抱いた幸平は愕然とする。父は息子の顔を全く覚えていなかった。額の傷は自分が付けたものであることには気づいたらしいが、復讐を恐れて赤の他人のフリをしたのだ。
画像8 束の間の楽しかった時間は、父の心ない言葉で踏み躙られた。再び込み上げてきた憎しみと殺意に震えながら父を追い詰める。
画像9 そこにベムが登場し、幸平が父を殺める寸前で止めた。犯罪に手を染めようとしている幸平を説得するため、ついにベラは妖怪に変身してしまった。おどろおどろしいベムの姿を見た幸平は気絶!
画像10 幸平は父に捨てられた少年時代の経験を引きずり、今でもどうしても人を信じられない。幸平を気にかけて優しい声をかけてくれる夏目刑事にも「どうせみんな裏切るんだろう!」と反発していた。しかし、夏目刑事の家庭に世話になった時に触れ合った家族の優しさや温かさを思い出し、こんな自分を無条件に受け入れてる人たちに少しずつ心を開き始める。今までないがしろにされてきた人間は、人から優しくされた時どうしていいかわからず素直になれない、そんな繊細な演技と自然に溢れる涙がとても良かった。
画像11 「早く人間になりた〜〜い!!」その手がかりと手段を探しながら街から街へと渡り、毎回出会う人々と交流を続ける3人。弱い立場の人、心に傷を負う人、困っている人たちを救いながら、彼らの旅は続いていく…。観る前はゲテモノ系のトンデモドラマかと身構えていたけれど、意外と温かくて面白かったですw

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