見出し画像

大麻哲学、大麻使用の有用性について。

大麻を吸う人たちは、いったい何を求めてその行為をするのか。
大麻を摂取すると具体的にどのような状態になるのか、メリットはいったいなんなのか。

大麻に批判的な考えを持っている方は、実際に具体的に大麻使用によってどのようなことが変化が起きるのか知らずに意見する方もいますが、まずはその中身を知って欲しいと思います。
ちなみに日本政府が公式に流布している情報はデタラメですので、当てにしないようご注意ください。
また大麻についての記事は色々とありますが、摂取するとどうなり、それをどのように楽しみながら使うのか、という具体的な情報をあまり見ないのでまとめてみました。

この記事では、嗜好大麻、レクリエーショナルユーズについて。
嗜好大麻とは治療、または症状の緩和を目的としていない使い方になります。自分自身が楽しむために大麻を使う。お酒を飲むのと同じ感覚です。

海外では医療大麻と嗜好用大麻の種類の違いはありません。どちらも同じ品質のものを同じように(喫煙か食べてかで)摂取します。
またこの記事を終わりまで目を通していただければ、レクリエーショナルユーズがそのままメディカルユーズ(予防の観点)に繋がっていると捉えることができるかと思います。



大麻草のカンナビノイドを体内に入れれば、直接的な薬理効果だけでなく、マインドセットとなる精神効果も得られる。シャーマンと呼ばれる人たちや儀式では、これを求めて大麻が使用されていた。言うなれば「嗜好用大麻」ではなく「思考用大麻」と呼ぶべきものであり、近年、あちこちで必要性が説かれているマインドフルネスや、身体と精神のバランス維持にも役立つ可能性が高い。さらに、宗教心や信仰心を深めるきっかけとなり、未知の世界への探究心をかきたて、人類のあらたなる知覚の扉を開くきっかけとなる可能性を持つ。今後、急速に「思考用大麻」の研究が増えると予測される。

高城剛さんの本からの引用です。
今回のこの記事はこの本では語られることのなかった「思考用大麻」の部分について焦点を当てていきます。

後に
「どんな人が大麻と相性が良いのか」
「大麻と相性がよいアクティビティ」
「即実的な医療大麻」
「大麻とスピリチュアリティ、現代社会に大麻が必要な理由」
「大麻がメンタルによい理由」
などの記事を書いていきたいと予定していますが、この記事に書いた内容を前提に、上記のことが説明できると感じています。

主観的な体験を言葉や文字で説明するのはとても難しい。
食べ物の味を他人に説明するよりも、実際にそれを食べてもらった方がそのまま伝わるのと同じで、大麻も実際に体験してみてもらえない限り、その体感をそのまま伝えるのは不可能です。

また、大麻を試したことのない方は、麻薬という認識を一旦置いてなるべく、フラットな視点で捉えていただけると助かります。
認識とは実際にそれを体験するまでのイメージであって、本来的には体験したことのないもについては語れないと感じています。

大麻を摂取するとすぐに効果が現れますが、言語化するにあたってそのポイントを4点に絞りました。

①知覚を新鮮に感る【慣れからの脱却】

今に集中することマインドフルネス
③新しい視点を得る変性意識
(④)身体の弛緩、リラックス、眠くなる

【】でくくった言葉はそのポイントの要点になります。
キーワードは「意識」になります。④以外はすべて大麻の問題というより、意識に焦点を当てながら考えていくと言語化しやすいように感じます。
意識の面から考えると大麻がなくても①、④以外のことは、自分自身のうちだけでできる方もいます。
逆に大麻を摂取したからと言って①、④以外のことは必ず起こるわけでもありませんが、そういった傾向があると思います。


①知覚が新鮮に感じられる【慣れからの脱却】

大麻を摂取すると五感が敏感になり、知覚を新鮮に感じられるようになる。
五感というと目・耳・舌・鼻・皮膚の5つになるが、鼻以外はその変化がすぐに感じられる。

人間は知覚から外部の情報を取り込むので、かなり多くのことと相性がよくなります。

例えば、、
音楽鑑賞、映画鑑賞
食べ物がおいしく感じる
景色が新鮮に見える
お風呂、温泉が気持ち良い
ヨガ、マッサージ、ストレッチが気持ち良い
マスターベーション、セックスにも良い。
また、自然の中に身をおくのも気持ちいいのでハイキングやマリンスポーツなどにも最適です。

と、この時点で万人の人に大麻をおすすめしたくなります。
上記に書いたようなことが嫌いな人がいるのでしょうか。

私は大麻を吸ってからベン・アンド・ジェリーズというブランドのアイスを食べたら、あまりの旨さにその場で小踊りをしてしまったくらいです。
またとても久し振りに大麻を吸ってからのど飴を食べたら、刺激が強く感じられ、涙が出てきたこともありました。
そのときはいかに味覚に対する意識が慣れきっていたか実感しました。


【慣れからの脱却】
慣れ、というのは恐ろしいもので、色々なことに慣れてくると気持ちを新鮮に保つのが難しくなってきます。生活に心が新鮮さを感じられなくなってくると、気持ちもふさぎ込んでいっていまいがちです。。。
そんなときに大麻を使ってみると、慣れていた感覚が新鮮に蘇り、心が活性することでしょう。

大麻を吸う人は、そのたびに普段の知覚能力以上に外界の情報をキャッチすることができます。
これをRPGゲームなんかでで例えると、装備しているだけで経験値が余分にもらえるアイテムに似ていると言えるかもしれません。
大麻を摂取すると物事をより楽しめるようになっちゃいます!

今に集中すること【マインドフルネス】

マインドフルネスとは
『今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程』
です。(ウィキペディアより)

大麻を摂取すると集中力が発揮されます。没入感と言っていいかもしれません。
聴覚が敏感になったら、音に聴き入るようになり、その分集中するでしょう。
また、温泉に入ったときなども普段より気持ちがいいので、よりリラックスすることでしょう。
どちらも意識が『今』に集中しているので、その間はその他のノイズ的な思考がなくなります。
『今』に集中するということは、過去に起きたこと未来のまだ起きていないことから切り離されるということで、この感覚は精神衛生上とても大事なことに感じます。
心は『今』に気持ちを向けることが難しくなったときからバランスが崩れていくと思っています。

集中力が発揮されているときは直感が冴えやすくなります。
直感が冴えているときは自分らしい瞬間です。
大麻を使い、好きなことをする瞬間は心が満たされやすくなります。
この好きなことに集中して打ち込んでる瞬間というのは、人生の満足感を高めるものであり、この瞬間の長さと密度で人生の充実感も大きく変わってくるでしょう。

私は「足るを知る」という言葉は大麻を使う中で実感を得ました。
また、大麻で集中力が発揮されている瞬間、青春時代にだけ発揮されるような特有の集中力を感じました。

また、単純作業なども頭が瞑想的な感覚になり相性が良いです。
例えば反復作業的なこと、雪かきや畑仕事なども、集中する分いつもより早く感じられるかもしれません。

逆にロジカルシンキング的なこととは相性が悪いです。
基本的には論理的思考は相性がイマイチと言われてします。
直感的、クリエイティブなことと相性がいいので、これがアーティスト(とくに音楽面)が大麻を好む理由の一つです。



新しい視点を得る変性意識

物事に集中していると「気づき」が起こりやすくなります。
「発見」とも呼べるかもしれません。

例えば、集中して音楽を聴いてると、今まで聴いていた曲に新たなる側面を発見したりすることがあります。
この気付きはシラフに戻ったときにも、その感覚がそのまま持続されることが多いです。
また、ヨガやストレッチなどをやっていると、身体自体も敏感になるので、どこが凝っているかなど、直感的にわかりやすくなります。
また(これは個人的すぎる経験談かもしれませんが)掃除をしたときなど、普段気にかけていなかった場所の汚れにも気づいたりもしました。

変性意識
大麻の作用を得ると、普段の考え方とはちょっと違った目線で物事に接することができることがあります。
これをメタ認知と言ったりしますね。また認知行動療法が出来ると言えるかもしれません。

物事に対して、普段の自分の思考パターンとは違った目線で捉えられることがありますが、これは本当に重要なことだと思います。

例えば、とても腹を立てているときに大麻を吸うと
「あれ〜、なんであんなに腹を立ててたんだろ〜?」
と自分でもびっくりしてしまうくらい、落ち着いたりすることがあります。
もちろん、そうならない方もいるでしょうが。

物事というのは、真実は一つかもしれませんが、解釈は人の数だけ存在します。一点の目線だけで、対象を判断するのでなく、目線をいくつか持てば、多面的により立体的に物事を解釈しやすくなります。

基本的に外部からの情報に反応するように自分の考え方が縁取られていくものですが、大麻の変性意識は、自分の内部だけで物事をより立体的に把握することができる可能性があります。

また、シラフの意識だけでは、自我意識からくるエゴの強い解釈になりがちな気もしますが、大麻の使用下では物事を俯瞰的に取らえることができる傾向にあります。

このような視点がなければ、物事は袋小路に突き進んでいく可能性があります。代表例をあげると

戦争→力で制圧→反発が生まれる→力で制圧→∞
殺虫剤→力で制圧→薬の耐性のついた個体が生まれる→∞
西洋医学(対処療法)→薬で抑える→根本を治療しない→薬で抑える→∞

かなり乱暴に要約しましたが、個人の考え方についてもこういった一方向だけの視点からの無限ループに陥ることがあると思います。
物事の根本的な見方に気づくことで、今まで疑問を投げかけることもなかった、自分の考え、それ自身が自分を追い込んでいる可能性に目を向けられるようになるかもしれません。


(④)身体の弛緩、リラックス、眠くなる

今まで書いてきたように大麻を使用すると

①知覚を新鮮に感る
②今に集中すること
③新しい視点を得る

これらのことが相互的に起こります。なので大麻の作用はこの3点の複合作用と言えるかもしれません。
①のことがあるから②、③のことが起きるような気もしますし、②によって①、③のことが引き起こるような感じもあります。
どちらがきっかけなのか判断するのは難しいのですが、今回は大麻を摂取すると(おそらく)誰にでも感じられる①のことから書き始めてみました。

そして④は①〜③とはまた別な観点として(④)と括弧をつけました。

大麻を摂取すると体が弛緩します。これはアルコールを取ったときに体が緩まる感じと似ているかもしれません。関節も柔軟になる感じがするので、ヨガやストレッチと相性がいいです。
また、自然に体を伸ばしたくなることも多いです。無意識のうちに身体の何処かに余分な力がかかっていたことに気づくこともあります。身体の緊張は、ストレスから生み出されることが多いので、これに気づくことは大きなポイントになるように感じます。
さらに、大麻を摂取したあとは普段より深い、よりよい睡眠を提供してくれるでしょう。睡眠の質は、起きている時間のパフォーマンスを左右するのでこれも大事なことポイントでしょう。


終わりに。
以上に書いてきたことは、大麻を長年摂取しているうちに感じてきたことなので、大麻を始めて吸う方には①のこと④のこと以外はそんなに感じられないかもしれません。
どのドラッグ(ここでは意識に影響を与えるものをそう定義します)もそれを乗りこなすまで多少の慣れと経験が必要になります。
日本で合法なお酒、タバコ、コーヒーなどのドラッグも一発目から、その作用を深く味わうことは難しいのと同じで、大麻も使用していくうちに、段々とこういうものなのか、とわかってくると思います。
また、普段から大麻を嗜む人がどれだけ上に書いてきたことを意識して有用的に用いているかわかりませんが、概ねそういった傾向があると同意してもらえると感じています。

今回書いたことは生活をおくる上で、人生にも有意義な視点、観点と思います。
一言でまとめると『大麻はQFL(クオリティ・オブ・ライフ)の質を底上げしてくれる』とでも言えましょうか。
それを手助けしてくれる大麻の有用性があるからこそ、大麻を嗜む人は世界中に数多く存在し、その魅力に惹きつけられて大麻を使用するのでしょう。


次回は『セット&セッティング』について書きたいと思っています。
大麻をポジティブに、有用に使う上でこの概念がとても重要になってきます。


ツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/approach_ys
リアルタイム更新中。

頂いたサポートは人生をサバイヴするために使わせていただきます。