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ストーリーでキャリアを紐解く

ふと思い立って積読していた渡辺三枝子さんの『キャリアの心理学』を読んでみて、キャリア理論を実践に活かせるのか気になったので、自問自答する形でnoteにまとめてみます✍️

ナラティブ・アプローチ

今回試すのは、サビカスのナラティブアプローチです。ナラティブとは物語という意味で、クライアントのキャリアにかかわるストーリーを引き出していく手法です。

サビカスはキャリア構築のためのカウンセリングモデルを提示し、そのゴールを以下のように説明している。
1.職業人生や転機、トラブルについて語り、
2.仕事のストーリーを自己と仕事についてのアイデンティティ・ナラティブへ統合し、
3.そのナラティブを、転機の意味を見出し、感情を調整するために使い、
4.職業上の道筋に次のシーンを描き、
5.より満足できる人生を構築するための行動を促す

キャリアの心理学

うーん、難しい😓

具体的には、クライアントのロールモデル、楽しみにしている雑誌、好きな本や映画、モットー、幼少期の記憶を尋ねる。

キャリアの心理学

ロールモデル

演じる人(actor)としての自己、自己概念

キャリアの心理学

「ロールモデルはいますか?」と聞かれたら、自分の場合は普段意識していないからあまりピンとこなくて、どう答えたらいいのか迷う😥

前職でロールモデル面談のトライアルの声がかかって受けてみた時は、面談相手として、3人の子育てをしながらGMとしてバリバリ働く女性の方にお願いしたな。

プロジェクトでもご一緒して、結論を先延ばしにせず意思を持って決めていくところが、メンバーとして働きやすかった。
お話を伺ったら、営業で成果出した後、将来を考えて異動したり副業を始めたとのこと。

自分は営業として成果を出せなかったものの、希望を出して企画に異動して、将来子育てをしながら働いたり副業したいと思って共感度が高かった。

一方、その人とは性格タイプが違うんじゃない?と自分をよく知る人から言われて、あまり深掘りしないまま放置していたな。
自分にとって明確なロールモデルがいないのは問題ではないものの、今度その人に会った時に聞いてみたら何かしら気づきがあるかも。

お気に入りの雑誌(もしくはテレビ番組やwebサイト)

主体的に動く人(agent)としての努力と目標、クライアントの興味

キャリアの心理学

この後に好きな本や映画について聞かれるから、ここで問われているのは好きで定期的に接するものの話なのかな?🤔

パッと思い浮かぶものはないものの、挙げるならイッテQ。
中でも一昔前のお祭り男企画で、何コレ⁈と思う祭の内容自体もワクワクするし、年取っても頑張る内村さん、さらっとこなしちゃう手越くん、手越くんにライバル意識燃やす宮川さんの掛け合いが好きだった。

お気に入りの本や映画

創り出す人(author)としてのお気に入りの台本

キャリアの心理学

これはビジネス書とかエッセイではなく、物語の方がよいのかな?🤔

好きな映画はたくさんある中で、最初に浮かんだのは『きっと、うまくいく』。
OB訪問の時にオススメされて当時の自分の心境と重なる部分があって響いた。

⚠️以下、ネタバレ注意⚠️
最近見て響いたのは、「結果は後からついてくる」というメッセージ。
暗記型の勉強をして汗水垂らしながら大企業で働いてきたライバルと、好奇心で学んで学校を創りつつ様々なビジネスを手がけて結果富豪になった主人公の対比が、ご都合主義だなと思いつつ秀逸。
主人公がポジティブで、周りの人も影響を受けて前に進んでいくところも好き。

目標を意識して頑張ることは素敵なものの、同期の昇進で焦って、昇進自体が仕事の目標になりかけた時は苦しかった。
一方、何につながるかわからないけど興味があって参加したUXデザインの留学は、転職した今になって業務に活きている。

モットー

クライアントの自分自身へのアドバイス、アダプラビリティのリソースや適応的な行動

キャリアの心理学

ことあるごとに想起するのは、スティーブ・ジョブズの「Connecting the Dots」。

Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

「きっとうまくいく」が響いた理由と同じで、後から振り返ると何かにつながるかもしれないから、少しでも気になったら試して点を置いてみることにしている。

幼少期の記憶

キャラクターアーク、モチーフとなる過去のネガティブな経験であるのと同時に、今や将来をガイドするためにクライアントが自ら選択し、再構築した記憶

キャリアの心理学

幼稚園、小学校あたりのネガティブな記憶を深掘りすればよいのかな?🤔

パッと出てきたのは、運動会の記憶。
小学1年生の時、徒競走で6位になって悔しくて大泣きした。
順位もそうだけど、1〜3位はリボンをもらって校庭を一周するのに対し、4〜6位は走ったら戻るだけで、努力が認められない印象を受けたのが特に悔しかった。

小学生2年生も6位で大泣きしたところを見た母親が、ありがたいことに、体操教室に通わせてくれた。
足は速くならなかったものの、跳び箱と大縄は得意になって自信がついて、委員会など他のことにも挑戦できるようになったのがよかった。

まとめ

キャラクターアークとは、その人の人生において大切なことがどこで始まり、今どこにいて、どこに向かおうとしているのかを表すものである。
(中略)キャラクターアークをクライアントの語るストーリーに見出すことで、過去の経験を今直面している問題や将来を導くものとして活用していくことができるのである。

キャリアの心理学

実際に試してみて、現在直面している課題は別途深掘りした上で、解決策としてストーリーを見出していくのはたしかに有効そうだと感じました。

個別のストーリーを1つにまとめるのは難しかったものの、キーワードは見えてきました。

・根拠を持って、いまの最適解を出す
・何事もきっと、うまくいく
・興味があって試したら、いつか点が繋がる
・うまくいかなかったら別の領域を試す
・小さな成功体験を自信に繋げる

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