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「浄化の年」

この記事はエイプリル・ゴースト(以下A)とジューン(以下J:Aの精神的支柱となる存在だが、多くは謎に包まれている人物)との対話形式でお送りします。

A:Jさん、なんだかんだでもう梅雨ですね〜。
J :ずいぶん久しぶりだけど、どうしてたの?
A:ほんとですね。考えてみたら前回から1年くらい経ってる…(苦笑)。この1年の音楽供給はHorsegirlでまかなえていたから…。
J :だからオレは用無しだったってことか?なんだかんだしてるうちに1つ年増えたし(笑)。
A:それは私もですよ(笑)。これ、前も言ったかもしれないですけど、雨の季節は嫌いじゃないんだけど、湿気が悩みの種なんですよ。
J :あ〜、くせ毛だからね。
A:こう、天気につられて気分もじめじめしてきたら、な〜んかアレ聴きたくなるんですよね〜。マニックス。
J :マ、マニックスって、マニック・ストリート・プリーチャーズ?
A:えぇ、マニック・ストリート・プリーチャーズ。でもアルバムたった1枚しか持ってないんですけど。
J :えっっ?アルバム持ってんの?意外。マニックスとかあんま興味ないと思ってた。
A:興味ないとかそんなことはないですよ。
J :で、どのアルバム?
A:『Know Your Enemy』ですね。これは正直タイトルだけで選んだところあるんですけど、個人的な感想としてはサマーフィーリングな曲があったりして案外(失礼)良かった。「Ocean Spray」や「Baby Elian」はマニックスなりに爽やかな曲だし、「Miss Europa Disco Dancer」はちょっとしたダンスナンバーだし、「Dead Martyrs」とかはいかにもマニックスって感じがしてなんか良い。
J :割と聴き込んでる?
A:いや、1枚しかないからマニックス聴きたい時はこれ聴くしかない…。で、私のお気に入りは「The Year of Purification」なんですけど。 まぁこれも私感になるけど、マニックスって王道のロックって感じでちょっと暑苦しいイメージがあったんですよね。でもこの曲はそのらしさがない。
J :はは。らしくないところに魅力を感じるのは、ファンではない証拠だね。確かにこの曲はポップでアルバム全体で見ると少し浮いてるかも。
A:歌詞はポップではないですけど(笑)。反面、暑苦しい曲こそ夏に聴きたくなるっていうのもある。これは何故なんだろう?
J :(笑)だよね。マニックスの場合はやっぱりフェスの常連だったりするからじゃない? あ、そういえば近々スウェードとのダブル・ヘッドライナーで来日するっていうビッグニュース知ってる?
A:そう!それ!びっくりですよね。特にファンじゃないんだけど、テンション上がってしまいましたよ。いや、すごい。セットリストが楽しみですよね。
J :この3年間は規制されてたのもあるし、その分盛り上がるだろうね。これはディストリビューターに感謝しなきゃだね。来日ライブを望まれているバンドだろうし。今回の会場はZepp Hanedaってなってるよ。最大キャパは2,925人だってさ。相当大きくない?
A:そうだね。ファンの数はそんなもんじゃないだろうけど。実際どれくらいいるんだろう日本のマニックスファン、スウェードファンって。
J :うん、気になるところではあるよね。多分Horsegirlファンより多いんじゃない?
A:くぅ〜悔しいけどやっぱりそうですかね?Horsegirl普及活動をしなくちゃ!
J :(笑)。それはそうと昔マニックスの1st、Aちゃんに貸したことあったよね?覚えてる?
A:あぁ〜〜ありましたね、そんなこと。
J :あの時は「You Love Us」が好きって言ってなかったっけ?オレそれ聞いてAちゃんはど真ん中いくんだなと思った記憶が…。
A:あまり詳しくないバンドについてはミーハーになったりもしますけど、当時も今も「You Love Us」に関しては、あの "人を食ってる" みたいなマニックスの姿勢が表れているのが好きなんですよ。自分たちをわざとハイプに仕立て上げるというか。やんちゃ過ぎるでしょ。
J :なるほど、そういうことね。

Manic Street Preachers / The Year of Purification


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