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ずっとトランスを聴いていた (い)

最後に友達と晩ご飯に行ったのが1ヶ月も前のことになった。そんな時期なので、なんとなく今のフィーリングをテキストとして残しておきたいと思い、ただの日記のようだけど久々にnoteを書くことにした。


今年に入ってからあまり新譜を積極的に追えていなくて、何度か聴いたアルバムというとMURA MASA「R.Y.C」とテーム・インパラ「The Slow Rush」とジェネイ・アイコ「Chilombo」くらいになる。

それは実は年明け頃に「やっぱフランク・オーシャンめちゃくちゃイイな」と再認識したことが強く影響していて、1月の頭から2月中旬までは「Channel Orange」ばかり聴いていた。んで2月の半ば以降は「Blonde」ばかり聴いていた。とはいえ春になればiriもサンダーキャットもTK from 凛として時雨 もアルバムが出るということで、平均気温の上昇に伴って気分が上向いてきて、新譜聴きたい欲は次第に高まってくるのだろうと予想していた。

しかしご存知の通り、楽しみにしていた様々なライブやイベントは中止・延期となり、明るいニュースは無く、とにかく精神的には疲れてきていて、旧譜含めて音楽自体を聴く量・時間自体が格段に減っていた。


そういう状況の中、昔から好きだったアルバムを聴き直すこともしておらず、最近では専らトランスを毎日聴いている。まるで自分にとっての常備薬のように今の気分にフィットしている。


トランスの「現場」というのは下記の動画のような恍惚の地平である。

大きなハコで直線的なビートが鳴っている場を想像しながら高揚感溢れる音楽に浸ることで、精神的なシェルターの内側でミラーボールが回っているような楽しい気分になれる。ガンガン鳴っている壮大なシンセが自分の周りにATフィールドを展開しているような感じだ。テンション上げたいから聴いているというよりも、これが自分にとってのチルなんだと思う。


そもそもトランスを聴くようになったのはいつからだったっけな。2011年くらいに、もともとレースゲームのBGMとしてトランスを好きになっていた友人からFerry Corstenを勧められ、Gouryella「Ligaya」に打ちのめされ、2010年代中頃までの (EDMを中心とした) 世界的なクラブミュージックの盛り上がりに乗って人気を拡大したTiestoやArmin van Buurenも聴くようになっていたんだっけ。


Armin van Buurenはラジオ番組「A State of Trance」をホストしていて、コンピレーションアルバムがリリースされている。各種音楽配信サービスでも聴ける。この中でも特に「A State of Trance Year Mix 2014」の "Continuous Mix Part 2" (下記のトラック47)がとにかくいい。

このトラック47はちょうど1時間くらいあるノンストップミックス音源なんだけど、今のところ自分のApple Musicにおいて2020年の再生回数トップ5に入りそうな勢いで毎日聴いている (ちなみに他にトップ5入りしそうなのはフランク・オーシャンの「Thinkin bout you」とThe 1975「Frail State of Mind」とあと「ばらの花 × ネイティブダンサー」あたりになると思う。結果は年末にプレイリストを自動生成して確かめよう)


恐らく、「気分が滅入るから明るい気持ちになるコンテンツに触れよう」と思い至って一時的な気分転換が出来たとしても、それが単なるその場しのぎにしかならない程度に人類 vs コロナの戦いは超長期戦となっていて、言ってみれば非常事態/緊急事態と捉えられていたことも日常と化してしまう状況の只中にいるのだと思う。逃避のように聴いている好きな音楽にも飽きてしまうかもしれない。

そんな日々の中でも前向きな気持ちになれる瞬間に確かに触れながら生活するには、何かしら音楽を作ったり演奏したりすることに打ち込んでみるのがきっと良いのだろうと思うに至り、この間はGarageBandで好きな曲のマッシュアップをピアノインストとして作った。

他にも「この曲のピアノカバー版が聴いてみたいと思ってたんだよね」なトラックを自分で細々と作るかもしれない。それが良さそうだ。



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