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MO MOMAのイベント「WE WAVE OUTSIDE #1」に行ってきた

元LILI LIMITのメンバー達による新バンド、MO MOMAの活動がずっと楽しみで気になっていた矢先、2019年5月18日に青山DEE'S HALLでイベントが開催されるということで行ってきた。

このイベントは「メンバーによる楽曲制作の場に、実際に足を運べる」場をオープンするということで、リラックスしたムードで音楽を操る作業空間が公開され、展示会 (個展)と体験会と交流会が合わさったような時間として成立している素晴らしいイベントだった。音だけじゃなく映像でも遊べた!!

「制作の場」といっても、密室感のあるスタジオに演奏ブースがあってエンジニア卓があって操作盤・ボタンががビャーーって並んでるという感じではなくて、こんな感じだった:


メンバーの方とフツーにお話できる距離感なのがすごくよかった。しかも来場者が楽器に触れることができるようになっていて、「このパッドをこの順番で押すとこの曲のイントロのフレーズに〜」といった具合の説明がついている。案内が親切!!

場内ではMO MOMAの楽曲が流れているので、それに合わせてパッドを叩いて勝手にセッションのようなことができてめっちゃ楽しかった。

サンプリング音源を鳴らせるパッド、SPD-SXも試奏できた。
今では自分の好きなアーティストのライブに行くとこういうパッドが使われてることが本当に多くて、ジェイムス・ブレイクのライブでリズム担当の方が同様の機材を叩いてて、フランク・オーシャンの歌声のサンプルを出してるのとかがすごく印象的だった。だからずっと触ってみたかったんだよね。

実は2年ほど前にDJコントローラで遊んでいた時、Galileo Galileiの曲「Swimming」からCHVRCHESの「Get Away」に繋いでみようとしたら、スネアの音が全く同じで、これはどういうことなんだ? ってすごく気になって、多分サンプリングパッドにプリセット登録されてる音をどっちも使ってたんだろうなと推察した。そんなこともあってサンプリングパッドってすごく面白い楽器だなと思ってる。

イベントの話から脱線しちゃうんだけど、かつては大物アーティストが使ってる楽器っていうと百万円以上する価格帯のギターをはじめとして超ハイエンド機材が投入されてる印象があった。でも今では私たちが楽器店にふらっと行って試奏できるアクセシビリティの機材で楽曲が制作されることも多いらしくて、一例としては去年リリースされたジャスティン・ティンバーレイク「Filthy」冒頭のゴージャスな部分が過ぎてから鳴り始める、良い感じでチープな音とかもそうなんじゃないかな。

一昨日リリースされて今まさにハマっているタイラー・ザ・クリエイターの新作からも「EARFQUAKE」あたりの曲は、この「WE WAVE OUTSIDE #1 」の場にあったものと (ピアノやボーカルは置いておいて、トラックに限定すれば)もしかしたら大枠では同じような機材で制作されていたのかなと思ってしまう。

そう考えると楽曲制作で実際に使用されている機材に触れる機会って今の時代は一際エキサインティングな意義のある場のはずで、楽器店やメーカーではなくバンドがその空間をオープンにしてくれたのってすごく画期的でありがたいことだなぁと思う。

次の「OUTSIDE」にも是非行ってみたい。

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