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声を出せなくなった祖母を見て

昨日、施設から「そろそろ…」という連絡があり祖母のもとへ向かった。

血圧がかなり低下しており、点滴も巡りきらない状態。目は開けられるけど、声が声にならなくなって2ヶ月くらいだろうか?

祖母はパーキンソン病という病を患っている。手足の震えと筋肉の硬直が進み、6年程前に病院直結の施設に入居した。

入所後しばらくは歩けていたが、転倒による骨折もあり歩けなくなり、気が強かった祖母が弱っていく。

とにかく薬が効かない時は苦しそうで、なんとなく喋れる時も大昔の事を昨日のように話している様子。

調子が良い時だけ"いつもの祖母に会える"という状態が続いた。

今は筋肉が硬くなりベッドの上から起き上がれない。寝返りもうてず、動くのは目だけ。

そんな祖母と対面し、みんな「頑張って」と伝える。

しかし、僕はいろんな管に繋がれて弱りゆく祖母に「頑張って」と言えなくなった。

「おばあちゃん、来たよ」と言って微笑むだけ。

冷徹かもしれないけれど、祖母が"頑張った先に何があるのか分からなくなってしまった"から。

今のところ最後に会話したのは5月。

「遠いのに来てもらってゴメンね」

なんか…それもズッシリ。

35歳になりましたが、物心ついた頃には祖父は2人とも亡くなっていました。

はじめての経験だからこそ、なんとも言えない気持ちなのです。

ばぁちゃん、どう思ってんのかな…

今日の点取

あぁ…そうか…握手はしてなかったな…重いテーマでも、点取を引くスタイル!!!

祖母が毎年つくってくれた、いかなごのくぎ煮が懐かしい。

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