刀神(とうしん)9

はじめましてと初老の女性に言った。

白髪の小柄な人。この人が師匠か

そう思うか思わないうちに、男性を罵り始めた。

驚く僕の前で、このスカタンが見ず知らずの方に迷惑かけおって、小気味良い音が響いた。

まるで親子漫才を見ているようで、笑うより唖然とした。

古民家の受付にいた女性がそばにいた。
お義母さん人前でかわいそうですよ。あとになさったらと諭すも、怒り心頭のようで何時までたっても半人前じゃなと捨て台詞

いつもの事のようで、ひとしきりわめいたら僕のほうに向き直りじっくり眺められた。

まるで、鑑別をする質屋のおやじの様だった

何かわかりましたか?ぼくは笑顔で聞いた。

・・・愛想の良いこと。こいつとは出来が違う。

黙るのは僕の方だった


ここまで

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