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新人発掘と育成2

前回「新人発掘」について
「新しい演者は生むことができる」と、書きましたが
今回は育成について。

思い出作りや、人前で歌ってみたいから、という理由でアクアリウムに来る方たちもたくさんいます。それはそれでいいのです。

しかし、「それは演者を生んでいる」ことにはなりません。

定義として、継続的にその活動を行い、目的をもってその活動を進めている人を「演者」とするならば、新人発掘において「演者」が生まれるのは1割ほどしかいません。

現にアクアリウムで行っている新人発掘イベントには現在のべ350名ほどが出演していますが、継続的に活動できているのは1割にも満ちません。
毎月そのイベントに6組の「卵」が生まれても、孵化するのは平均して一年で「7つ以下」。
それ以上いけば「豊作」と呼べるでしょう。
それくらい、活動を継続していくのは難しいということです。

しかも継続するには強い理由が必要です。
それは箱がどうにかできる問題ではない。

その理由はその演者個人個人が持つ
強い「動機」です。
それは「憧れ」だったり、「名声」だったり「使命」だったり、形がありません。

個人個人と語り合って理解するしかないのです。
ライブに一回出たくらいで、みんながメジャーアーティストを目指しているとは限らないし、
「またライブやるんだよね?」は箱側の妄想です。

どんな思いがあって、ライブに出いるかが重要です。
動機はなんでもいいのです。
「モテたいから」でも全然おっけーです。

大事なのは彼ら彼女らが「どうなりたいか」を語り、知り、分析することです。
それが箱の仕事です。

だから新人発掘イベントに出演した方(明らかに思い出作りで来てるわけじゃないなと思った方)に絶対的に尋ねることがあります。

「楽しかった?」

ここで間髪いれず「はい!」と答えた子が
演者として一歩踏み出した子たちです。

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