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これからエンジニアを目指したい人こそ「Alexa Skill」を作るべき3つの理由

「エンジニアになりたいんだけど、何から勉強すれば良いのだろうか?」

これはエンジニアになろうと思い立った誰しもが一番最初に抱える悩みだと思います。

今回のブログは社会で働く1エンジニアとしてそういった方々に少しでもヒントを提示できればと思い、執筆してみました。

【対象読者】

今回のブログは「これからアプリケーションエンジニアになりたい」と思っている方を対象としています。

中でも、「でも何から始めていいかわからない方」や「なかなか一歩が踏み出せない方」には良いヒントになるかなと思います。

【前提:そもそもまず作りたいものを設定すべき】

これは完全な経験則ですが、エンジニアが一番能力を伸ばせるのは「自分が作りたいと思うものがある時」です。

これは自分自身にも、また周りでエンジニアとして成長している人たちにも共通して言えることだと思います。

別に作りたいと思っているものは「アプリストアにリリースする」ような完璧なものでなくて構いません。むしろそっちの方がハードルが上がってモチベーション維持が難しい。

それよりも自分が作ったものをTwitterに投稿したり、友達に見せてすごいと思われそうだなと思うものや、自分が「こんなもの欲しいなぁ」と思うもの

そういうライトなもので構いません。

もし仮に「自分はウェブで作りたいものがある!」という方であればウェブを学んでも全然よいと思います。

とにかく作りたいと思うものをまずイメージすることが大事です。そうすればそれを作る過程で必要なプログラム言語やツールは自ずとついてきます。

まずプログラム言語を決めてその本を読むことから初めてしまうと往往にしてモチベーションが維持できない人が圧倒的に多いです。

モチベーションを維持する為にもまずは作りたいものをイメージしましょう。

【これからエンジニアを志す人ほどAlexa Skillがオススメ!】

そして僕はこれからエンジニアを志す人にほどAlexa Skillでどんな面白いものが作れるかを考えて学んでみることを強くオススメします。

もちろんウェブやスマホアプリの方が周りに教えてくれる人が多かったり、ウェブ上にたくさん知見が落ちていたりするので良いと言われる方もいるかもしれません。

しかしこれからの技術や主要プラットフォームの移り変わり、既存エンジニアとの競争などを考えると、これからエンジニアを志す人にとってAlexa Skillから着手することは大きなメリットになるのではないかと考えられます。

なのでもしもそこまで明確に作りたいものがないのであれば、Alexa Skillでどんな面白いものが作れるかを考えて学んでみることをオススメします。

【Alexa Skillとは】

Alexa SkillとはAmazon社が提供するスマートスピーカー、Amazon Echo上で実行できるアプリケーションです。Echo内に居る(?)AIが「Alexa」という名前なのでAlexa Skillと呼びます。

プラットフォーム上でそのSkillの起動フックとなる特定のキーワードを登録しておくと、Echoを使っているユーザーがEchoにそのキーワードを喋った時にそのSkillを起動して、ユーザーはサービスを受けることが可能になります。

処理部分はLambdaと呼ばれる、AmazonがAWS上で提供しているサービスを使って実装できるため、サーバー運用などについて学ぶ必要がなく、アプリケーション開発に集中できます。

では以下からはなぜAlexa Skillを学ぶことをオススメするのかについてご紹介します。

【理由1: VUIは将来のスタンダードUIの「一つ」になる】

Alexaのように声で操作するUI (User Interface)のことをVUI(Voice User Interface)と呼びます。

このVUIはポストスマホ時代のスタンダードUIの「一つ」になる可能性が極めて高いと考えられます。

実際、先日ラスベガスで開催された家電展示会、CES2018では多くの音声認識機能を有した家具が出展されていました

先日私も参加したMercari社のCES報告会によれば今年はGoogleのスマートスピーカー、「Google Home」の推し具合が半端なかったようです。

さらに独自のVUIを作成したり、独自のAIを開発してプラットフォームに依存しないスマート家電を作ろうとしていたメーカーもあったそうです。

このように次の時代のアプリケーションのUIとしてVUIはほぼ間違いなく使われます。

ただこれは僕個人の推測ですが、あくまでVUIは次の時代のUIの「一つ」です。

僕はポストスマホ時代は複数のUIを使い分けながら人間とコンピューターがコミュニケーションを取るようになると考えています。

今我々が一番使っているコンピューター、スマートフォンは指でタップしたり、スワイプして人間とコンピューターがコミュニケーションを行なっています。

確かにこのUIは当時はとても革新的でしたし、直感的でした。

しかし今実用化が進められている画像認識や音声認識によって検知することができる人間の動作というのはそれよりも更に自然に近いものになります。

例えば「話しかける」動作や「手で掴む」動作などです。

スマートフォンが出た頃はまだこれらの技術は生活の中で使われるような精度ではありませんでした。

しかし近年になり、これらの認識能力が上がってきたこと、そして今後実生活でも利用できるほどに改善される可能性が高いことはいうまでもありません。

そしてこれらの認識能力を複合的に使うことによって、人間が普段行なっている動作そのものをコンピューターとのコミュニケーション手段として実装することが可能になると考えており、VUIはその中の一つとして利用されると考えられます。

【理由2: アプリケーションプラットフォームが整備されている】

さて先ほど将来的には複数種類のUIが複合的に使われると説明しました。ではなぜ今回その中でもVUIアプリケーションであるAlexa Skillをオススメするのか。

それは現時点でAlexa Skillがアプリケーションプラットフォームとして最も整備されているからです。

Alexa SkillはAlexa Skill Kitを使うことで簡単に実装できます。

Alexa Skill Kitとは、簡単にAlexa Skillを実装できるように、Amazonが提供しているAPI、ツール、ドキュメント、コードサンプルなどをまとめたものです。

また先述した通り、Alexa SkillはLambdaサービスとの連携を前提にしているので、サーバーなどの知識は一旦抜きにしてアプリケーションを実装できることも特徴の一つです。

またAlexa Skillの作成を始めるための初期コストもそれなりに安く済みます。Echo dotであれば6000円ほどで購入できますし、Echo dotでもスマートスピーカーとして充分機能します。

もちろんハードを何も必要としないWeb開発に比べれば多少費用はかかりますが、初期投資としてはそこまで高くありません。

【理由3: 競合エンジニアが少ない】

最後の理由は今後エンジニアとして働いていきたい人にとっては特に大事だと思います。

現時点で「VUIアプリケーションならこの人」と誰もがいうような第一人者をまだ少なからず僕は知りませんし、あまり聞いたことがありません。

また(特に日本では)VUIアプリケーションクラスター自体もそこまで多くないので、既存のエンジニアに比べてハンディキャップをそこまで負わずに済みます。

またVUIアプリケーション自体も「これがベストプラクティス」というものが確立されていないことも大事です。

CESに参加されたMercariの方も実際にCESで音声認識できる家電を試したそうですが、音声認識の精度はすでにかなり高い能力があるにも関わらず、UI・UXの部分でまだまだ不満があったとおっしゃっていました。

まだまだ発展途上で参入しているエンジニアも少ないからこそ、先んじてVUIアプリケーションのUI/UXを研究することでVUIアプリケーションのエンジニアとして早いうちから注目を浴びれるチャンスは大きいのではないかと考えています。

それに比べると最近人気のUnityやスマホアプリ、Webアプリ界隈ではすでに最強第一人者もいらっしゃいますし、いくつかベストプラクティスが確立されてしまっているものも多いです。

VUIアプリケーションを今のうちから学んでおくことでポストスマホ時代のエンジニアとして活躍できると考えられます。

これは余談ですが、先日お会いした結構大きめのベンチャーの方からもAlexa Skillを開発できる人を探しているというお話を聞きました。

現時点でもVUIアプリケーションのエンジニアとして働く機会は出始めていますし、今後この需要はもっと増えていくと考えられます。

以上が僕がこれからエンジニアを目指す方には「Alexa Skill」を作ることをオススメする三つの理由でした。

【Alexa Skill作成を始める上で参考になるリンク】

Alexaスキル開発トレーニング(公式)

Amazon Echo (Alexa) のSkillの開発に必要な基本概念を押さえる

【Alexa初心者向け】Alexa Skill Kitを噛み砕いて解説してみる

【祝Alexa日本上陸】とりあえず日本語でスキルを作ってみる

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