【一発合格】キャリアコンサルタント資格試験体験記(養成所選び・試験対策など)
このたび、第22回国家資格キャリアコンサルタント資格試験に一発合格することができました。養成所選びから勉強法まで、苦労しながらも自分なりの方法を見つけて実践してきましたので、今回はそんな私のキャリアコンサルタント資格試験体験記をお話しします。
そんな方達に向けて書いています^^
お仕事をしながら勉強に励んでいる忙しい方も多いでしょうし、歌もサビから入る時代なのでポイントから先にお伝えします。↓ 目次から気になったところを読んでみてくださいね。
①養成所は、知人達から評判が良かった『リカレント』のライブ通信講座。
まずは養成所を決めないとです。
私も自分でいろいろ調べたものの、いまいちよく分からなかったので、周りにいるキャリコン合格者に聞いてみました。
すると「リカレントしか勝たん」という声が複数ありました。
私は埼玉住みなので大宮に校舎があることと、『学科対策はオンライン/学科対策は通学』のハイブリットで受講できるのがGOOD。自分のライフスタイルにも合わせやすかったのでリカレントに決めました。
試験対策のスケジュールは?
私は第22回の試験を受験したのですが(2023年3月受験)
・6月からオンライン講座をちまちまと受講し、
・10〜11月の毎週土曜日に通学で実技対策講座をリアル受講し、
・年末から試験直前まで自主勉強をしていました。
自主勉強期間も、リカレントから提供される補足授業や一問一答などで対策を進めることができました。別料金で少人数クラスでの面接対策クラスもありましたが、受講日が高額だったので受講しませんでした。
結局リカレントはどうだった?
リカレントの総合的な満足度は高かったです。
特にリアルの実技対策講座。先生が優しくて楽しい授業でした。毎週通うごとにマイクロカウンセリング技法が少しづつ上達しているという実感もありました。
提出課題やテストなどもあり忙しいと大変かもしれませんが、そのくらいはきっちりやっておかないと試験には合格できないと思います。リカレントは法改正などに合わせ最新の追加資料の提供や動画配信もしてくれて、「試験合格のために手を尽くしてくれてる」感はありました!
②試験団体は、論述試験の設問が少ない『CC協議会』
「『JCDA』か『キャリ協』か問題」というのがあります。
どちらを受けるかの判断基準は自身のキャリコンへの想いとか価値観などあると思いますが、今回はあくまで私がどのような基準で試験団体を決めたかお伝えしますね。
①論述試験
試験団体が試験対策に影響してくるのが『論述』だと考え、比較検討したうえでキャリ協にしました。
JCDAは問題文が長くて設問もキャリ協より多いのです。
私は「文章を考えて、書く」という作業が遅いのでJCDAだと全問解答が間に合わない可能性が高いと考え、そのリスクがより少ないキャリ協を選んだというわけです。
JCDAの論述の設問1の「指定語句」を使った問題も、指定語句に線引いたり、内容自体も「なんかダルい…(・ε・`*)」と思っちゃったんですよね。
ま、キャリ協も相談者の来談目的を問う設問があり、要約力が求められたりするので決して容易ではないと思いますし、実際苦労しました。
いったん決めてしまえばその団体用の論述対策をきっちり頑張ればいいだけなので、結局どちらを選ぼうが正解・不正解はないと思います。
あともう一つ、試験団体を選ぶ際に決め手候補となったのは、試験会場です。
「あっ!キャリ協の面接試験、大宮会場がある!」(埼玉住み)
地元で試験が受けられるって地味に安心感があるものです。私が石川・愛媛に住んでいたら、JCDAで受験したかもしれません。
③学科試験対策は、毎日せっせと『一問一答』や『過去問』を繰り返し解く
テキストを読み込むより、とにかく問題を解きながら覚えていきました。
だんだんと自分の苦手な問題の傾向がわかってくるので、そこを重点的に勉強していくスタイルです。
基本的にはリカレントが提供する一問一答問題や想定問題を中心に、過去問や精選問題解説集などをコツコツと勉強しました。
学科試験は3月5日。年末年始あたりから本格的に勉強を開始し、持ち前のガリ勉気質による地道な努力の成果が出て、2月には過去問やリカレントの模試でも70点以上取れるようになってきました。
ところがです。
ペース配分間違えると「ピークが模試」になる
模試で安定した点数が取れた油断と、人間の忘却システムにより、「年末年始に覚えたことを忘れはじめている…!?」という現象が起こってしまいました。
焦りと不安のなか私がやったことといえば「ひたすら学科と向き合う」というルーティンを強化し、朝の時間やジムへの移動中、夜寝る前などとにかく問題を解いたりテキストを読み直したり、YouTubeやキャリコンのWEBコンテンツを視聴したりしていました。
学科試験までの数ヶ月、飲みにも行かず遊びにも行かず、趣味もお休みしてひたすらストイックに試験対策。
めちゃ辛かったですが、「万が一学科試験に落ちたら、また次の試験日まで勉強することになる。冗談じゃない。」という想いで頑張りました。
頑張った甲斐があり、学科試験は90点で合格することができました。
私は性格がガリ勉なのでこうなりましたが…。学科試験は75点以上で合格なので、自分のペースを崩さず勉強していけば問題ないと思います。いずれにせよ努力が報われるのは嬉しいものです。後悔のないよう頑張ってください。
④論述対策は『ココナラ』の論述添削
論述対策が精神的に一番キツかったです。
設問に対して何をどう書いたらいいか、さっぱりわかりませんでした。
しかもリカレントは論述の記述において、独自のルールのようなものがあり、それに違和感を感じていました。
他のキャリコン関連サイトや書籍などの模範解答を見ると、設問3では問題点を3個も4個もあげているようでした。リカレントはちょっと癖があるのかと感じ、自分のやりやすい模範解答を参照するようになりました。
ちなみに論述対策として初期に行っていたのが『解答例の写経』。解答例をそっくりノートに手書きで書き写して、解答方法をインストールするというものです。
上記対策にて、なんとなーく解答テンプレみたいなものを覚えてリカレントの模試に挑んだのですが、
8点でした。
たしか今回の模試の平均点は16点とかそこらだったと思います。合格基準は「35点は取らないと」と言われており、合格点を取ることの難しさを物語っているのですが、その平均点の半分しかとれてないわけです。
持ち前の真面目さで、学科対策の合間に解答例写経もコツコツ行ってきたわたし。何なら模試もちょっと自信あったのですが…8点。
癖のあるリカレントルールを無視した解答をしたというのもあると思います。
巷にある解答例って、どれだけ信憑性あるんだ?
わーーーどうしよう!!!
混乱した私は、もうとりあえずネットの海に情報収集の旅に出ました。
その中で、とあるキャリコンの方が書いたnoteに、論述添削のリンクが貼られていました。
リンクをクリックすると、1回60分2000円で論述の解答を添削してくれるとのこと。
過去問を添削してくれるようで、事前に解答したものを送った上でオンラインで直接コメントやアドバイスをもらえるというものでした。試しにと受講してみました。
個別レッスンの内容とは?
模試の結果で自信をなくし、どのような解答を書けば正解なのかわからず不安だったわたしですが、実際に試験に合格している方からのアドバイスはとても参考になりました。自己肯定感までしっかり上げてくれました。
こんなことを、わたしの解答を添削するなかで言ってもらいました。
これによって論述試験対策としてどのようなことをトレーニングすれば良いか明確になり、気持ちが楽になりました。
その他、「解答って、上から順に埋めてますか?」「文字の大きさってどうしてますか?」など、素朴な疑問などを講師に質問攻めしていました。
養成所の仲間どうしで情報収集するのも有益ですが、実際に合格した経験者から、時間が許すかぎり好きなだけ話を聞ける個別レッスンは、いちどやってみるのをおすすめします。
こちらにも詳しく書いています。↓
④面接対策は、養成所のメンバーとロープレ練習。「間(ま)がロープレを制す」
リカレントの応用実習で一緒のクラスになったメンバーと、レンタルルームを借りてロープレ練習会を行っていました。
3〜4人くらいのグループになり、
・キャリコン
・相談者
・オブザーバー
上記の役を交代しながら練習しました。10時から休憩を挟みながら18時までですね。キャリコン役ができたのは4回くらいでしょうか。
もちろん本番想定での練習ですので、口頭試問も行い、時間もきっちり測ります。振り返り用に録音している人もいますが私はクローバノートという議事録アプリで会話の文字起こしをしていました。
練習会に参加したメンバーは、他にもリカレントの追加講座で面接対策を受講しており、そのときに教わったテクニックなどを惜しげもなくシェアし合っていて、非常に良い練習会でした。
ちなみに私は受講料が高額でケチって受講しなかったので、シェアできる情報もあまり無く『なんか申し訳ない感』満載でしたが、図太く参加させてもらいました。
そんな中、練習会参加メンバーの一人が、「『間』をもっと取るといいですよ」とアドバイスしてくれました。
キャリコンのロープレにおいて、『間』を適切に取ることが重要だといわれており、その『間』は相談者が内省を深めたり、キャリコンや相談者自身の言葉を理解したりする時間になります。
私は「テンポよく質問しなければ…」と思い込んでおり、「質問が思いつかない」といった「あるある」な悩みを持っていました。
対話のあいだに『間』を取ることで数秒の沈黙が生まれるわけですが、その際にキャリコンの「うなずき」などの(適切な)態度によって、もっと話したい気持ちになったり、深く考えてみたりといったポジティブな行動が促されるのです。
うまくいくと、キャリコン役がほとんど質問しない状態でロープレ15分終了する場合もあります。
『間』を取る時間は少なくでも3秒以上で最初は戸惑いましたが、実際その間に相談者役を見守っていると、本当に内省を始めちゃったりしているのがわかるので、「これかぁー!」と『間』を取る重要性が実感できます。
『間』をマスターした私は、(口頭試問に課題や不安を残しつつ)「これはイケるんじゃないか(*゚ヮ゚*)」と自信がついていきました。
傾聴における間の大切さはこちらの本にも書かれています。
⑥本番の面接試験。相談者役に『間』が通じない想定外発生
3月の第一週に学科試験で、私の実技試験日はその二週間後でした。
その間、リカレントのメンバーでロープレ練習を1回行い、後はひたすらYouTubeでロープレに関するありとあらゆる動画を時間が許す限り視聴するようにしました。
たとえばこういった、ロープレの実際やっている動画を観て「自分ならどう対応するか」イメトレをしました。
実技試験当日は1時間くらい前に会場に到着し、これまた「傾聴」やら「間の取り方」などの動画を観て追い込みをかけていました。
ちなみに服装はきっちりスーツではなく「テロテロしたブラウスにジャケットを羽織り、テーパードパンツとパンプス」といった「オフィスに出勤しました」風の服装でした。
ちなみに周りの受験生は、グレーや紺などのスーツの人が大半でした。
ロープレ面接本番。
相談者役の女性は淡々と話すタイプでした。お得意の「間」を使いながら話を聴くも、なかなか核心につながる話を引き出せず、「間」というより「嫌な空気」が漂いました。
あれっ…練習みたいにうまく行かないぉ( ; ; )
しかもわたし、声が小さくて(面接官との距離が遠いから大きな声を出すように言われていたにもかかわらず)、相談者役のひとに「えっ?」と聞き返されてしまうことが数回ありました。つら…
なんとか冷静を保てていたので、机に置いてある小さな時計をチラっとみながらペース配分を考え、終了5分前くらいに一旦主訴を確認し認識を合わせることには成功。そしていよいよここから方策にむけて話を詰めていかないといけないんだけどなぁ…どうしよ(つω-`)とモタついたところでタイムアップ。
くは〜〜〜〜〜〜〜(不完全燃焼)
脱力している暇もなく口頭試問へ。
面接官は年配の男性と50代くらいの女性の方でした。女性の面接官のマスクが鼻の下までずれ下がっていて「鼻マスクだなぁ」とぼんやり眺めるくらいは落ち着いていたと思います。
キャリ協の口頭試問は大きく2つです。
①良かった点(できたこと)・悪かった点(できなかったこと)
②今後の面談の進め方
【良かった点】では、日頃の練習を実践できたことをアピールし、さらにその関わりによって相談者にポジティブな反応を引き出せたことをなるべく具体的な例を挙げてたたみかけました。
【悪かった点】は、「ここまでは認識していたけど、時間が足りなくて確認できてなかったんだよー」という『ここからの展開に乞うご期待』戦法で、面談内での現状把握・メタ認知力をアピールしました。
【今後の面談の進め方】
相談者の主訴
↓
CCが考える問題点
↓
これからの時間を使って、どう進めるか
普段の口頭試問の練習では、時間が1分以上余ってしまうことがありました。制限時間を気にしすぎてシンプルにまとめてしまいがちなのですが、本番では時間をたっぷり使って、これからの時間どう使って面談を進めるか話しました。
具体的には、15分の間で相談者に聞く事ができなかった「今の仕事に対する想いや経験」を丁寧に聞いていきたい。みたいなことを答えたと思います。(制限時間終了でそれ以上の方策的なことは話せず)
何度も言いますが、口頭試問ではロープレの中で相談者が言っていたことを引用したり、ラポール形成ができたことを相談者の態度や表情を根拠にアピールするなど、極力具体的に答えることが合格への鍵になります。
返答例などが出回っていると思いますが、そういったテンプレートは覚えておきつつ、あくまで自分の言葉で答えるようにすると面接官への印象もよくなると思います。
面接試験の詳細は別のnoteにも書いてみました。
ちなみに面接の判定は、態度B、展開A、自己評価Aでした。
読んでいただいてありがとうございます!
キャリアコンサルタント資格試験を受ける方に、お役に立てたら嬉しいです!
サポートしていただけるととても嬉しいです! サポート金額は、しばらく眺めます。